- PR: 記事内にアフィリエイト広告のリンクを含みます。
- 信頼性への取り組み: 保証の種類・条件・価格は、Lenovo公式の保証保守サービスのページとサービスの販売ページで確かめて書いている(価格は2026年10月20日の表示)。公式の資料で確かめられなかったことは、そう書いている。
- 主な参考元: Lenovoの保証保守サービス(公式) | 群馬の修理拠点(公式) | ThinkPadの修理を依頼してみた(Lenovo掲載・ITmedia)
ThinkPadが壊れたとき、保証はいつまでで、どこに頼めばよく、いくらかかるのか。Lenovoの保証は「標準保証」「延長保証」「アクシデント・ダメージ・プロテクション(ADP)」「プレミアサポート」など名前が多く、違いが分かりにくい。この記事では、保証の種類と確認方法、修理の出し方、費用と日数をまとめる。
- 直販で延長保証を付けずに買った場合、Lenovoの基本保証は1年で、対象は自然故障(ふつうに使っていて壊れたもの)だけ。延長保証で最大5年まで延ばせる。落下・水こぼし・盗難はADPでしか守れず、ADPは購入日から90日以内にしか申し込めない
- 修理の申し込みはWebか電話で、宅配便で送る「引き取り修理」か、技術員が来る「オンサイト修理」になる。店頭の持ち込み窓口は、公式ページには案内がない
- 修理店の記事によると、保証が切れた後の修理は作業費と送料だけで約2.7万円、液晶の交換で約6万円〜、マザーボードの交換で約8万円〜かかる。長く使うなら、買うときに延長保証を付けることを考えたい
いま壊れて困っている人は壊れたらまずこの3手順から、これから買う人は延長保証・ADPは付けるべきかから読んでほしい。
- バッテリーの交換費用はバッテリー交換の記事に、修理か買い替えかの判断は寿命の記事にまとめている。この記事は、保証と修理の手続きを扱う
- 個人で直販サイトから買った人を想定している。会社で買ったPCは、契約している保守の内容が違うことがあるので、社内の担当者に確かめてほしい
壊れたらまずこの3手順
- 保証を確かめる:本体の底面のラベルにあるシリアル番号(S/N)で、Lenovoの「保証の検索」を調べる。保証が残っているか、どの修理方法かが分かる
- データを退避する:起動できるなら、大事なファイルをクラウドや外付けドライブにコピーする。修理で記憶装置が交換・初期化されることがある
- 修理を申し込む:Lenovoのサポートサイトの「お問い合わせ・修理依頼」から、Webか電話で申し込む
電源が入らないだけなら、修理に出す前に試せることもある。ランプの点滅パターン別の対処は電源がつかないときの記事にまとめた。
Lenovoの保証の種類と違い
ThinkPadで選べる保証とサポートは、次の5つに分けると分かりやすい。名前が似ているが、守ってくれる範囲がそれぞれ違う。
| 名前 | 何をしてくれるか | こんな人向け |
|---|---|---|
| 基本保証(標準保証) | 買ったときに付いている保証(基本は1年)。自然故障を直す | すべての人 |
| 延長保証 | 基本保証を最大5年まで延ばす。修理の方法は引き取りかオンサイト | 2年以上使う人 |
| オンサイト修理 | 技術員が自宅や会社に来て直す。引き取り修理からの格上げ | PCを止められない人 |
| ADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション) | 落下・液体こぼし・火災・自然災害による破損を直す。盗難・紛失にも対応する | 持ち歩く人、家に子どもがいる人 |
| プレミアサポート | 24時間365日、専門のエージェントが電話で相談にのる | 電話で手早く解決したい人、仕事で使う人 |
出典:Lenovoの保証保守サービス、法人向けの保守サービス一覧
注意したいのは、延長保証とADPは守る範囲がまったく違うことだ。延長保証は自然故障の期間を延ばすもので、落としたり水をこぼしたりした故障は直らない。逆に、ADPは事故用で、自然故障は対象にしない。
| 故障の種類 | 標準・延長保証 | ADP |
|---|---|---|
| 自然故障(使っていて部品が壊れた) | 対象 | 対象外 |
| 落下 | 対象外 | 対象 |
| 液体こぼし | 対象外 | 対象 |
| 火災・自然災害 | 対象外 | 対象(自然災害は落雷・風災・雹災・雪災) |
| 盗難・紛失 | 対象外 | 対象 |
ADPの対象は、国内で起きた事故である。ThinkPadなどThinkシリーズでは、海外で壊れたときに日本語で受け付けて、日本から引き取って直すサービスも含まれる。
Premium Careとの違い
検索すると「Premium Care(プレミアムケア)」というサービスもよく出てくる。これはIdeaPadやYogaなど個人向けの機種のサービスで、ThinkPadは対象外である。ThinkPadで電話サポートを手厚くしたいなら、プレミアサポートを選ぶ(Lenovo)。
保証期間・保証状況の確認方法
Lenovoの保証は、紙の保証書ではなく本体のシリアル番号にひもづいている。シリアル番号が分かれば、いつまで・どんな保証が付いているかを調べられる。
- シリアル番号を調べる:ノートの底面のラベルの「S/N」。ラベルが読めないときは、BIOSの画面やLenovo Vantage(Commercial Vantage)でも確かめられる
- 保証の検索を開く:Lenovoのサポートサイトの保証の検索に、シリアル番号を入れる
- 結果を見る:保証の開始日と終了日、引き取り修理かオンサイト修理か、付けているオプションが表示される
Lenovo Vantageにも「保証を調べる」機能がある(Lenovo)。注文時に延長保証やオンサイト修理を付けていれば、その年数と内容がここに出る。表示された開始日が実際の購入日と違うときは、領収書などを用意してLenovoに問い合わせる。
構成を選んで注文したCTO(注文時に構成を選べる買い方)モデルは、型番だけでは中身や保守の内容が分からない。シリアル番号で照会して初めて分かる、とLenovo掲載の記事は説明している(Lenovo・ITmedia)。修理を頼むときも、まずシリアル番号を手元に用意しておきたい。
修理の出し方(依頼から返却まで)
個人がThinkPadを修理に出すときは、Webか電話で申し込む。2023年の記事では、電話の窓口は「レノボスマートセンター」と紹介されている(Lenovo・ITmedia)。サポートサイトにはLINEやWebのチャットの窓口もある(Lenovo)。
| 項目 | 引き取り修理 | オンサイト修理 |
|---|---|---|
| しくみ | 宅配便で引き取り、直して送り返す | 技術員が訪問して直す |
| 受付 | 9時〜18時(月〜日) | 9時〜18時(月〜日) |
| 修理する時間 | ― | 9時〜17時(月〜金)。翌営業日以降 |
| 付け方 | 基本保証に含まれる | 引き取り修理からの格上げ(有料) |
受付は、月ごとの休業日と12月30日〜1月3日を除く。当日16時までに故障の場所が特定できた場合に、その日を受付日として扱う。
申し込みから返却までの流れ
- お問い合わせ・修理依頼から、シリアル番号と症状を入れて申し込む。症状はできるだけ具体的に書く
- 受付確認のメールが届き、原則として翌営業日までに、引き取りか訪問かの案内が来る
- 引き取り修理なら宅配便が集荷に来る。自宅以外の住所も指定できる
- 修理は群馬県のNECパーソナルコンピュータ群馬事業場で行う。進み具合は修理状況の確認で見られる
- 直ったPCが宅配便で届く
出典:ThinkPadの修理を依頼してみた(Lenovo・ITmedia)、群馬事業場(Lenovo)
2023年の記事によると、修理する本体に「Lenovo Service Bridge」を入れておくと、モデル名とシリアル番号を自動で読み取れる。サポートサイトには、症状を書いて添付する修理依頼ファイル(Excel)も用意されていた。
持ち込み修理はできる?
Lenovoの公式ページで案内されている修理の方法は、引き取り修理とオンサイト修理の2つだけで、店頭に持ち込む窓口の案内は見つからなかった。国内のレノボ製PCの修理は、群馬事業場で対応しているとLenovoは説明している(Lenovo)。「持ち込み」で検索して出てくるのは、多くがメーカーとは別の街の修理店である。
修理に出す前にやること
- データのバックアップ:修理でSSDが交換されたり、初期化されたりすることがある
- BitLockerの回復キーを控える:マザーボードを交換すると、回復キーやMicrosoftアカウントへのサインイン、PINの再設定を求められることがある
- 付属品を確かめる:送るものと、手元に残すものを案内のメールで確かめる
マザーボード交換のときは、BitLockerなどの暗号化を事前に解除するか、回復キーを用意しておくようにLenovo掲載の記事は注意している(Lenovo・ITmedia)。データの消し方は初期化の記事で書いた。
修理にかかる費用と日数
保証期間内なら無料
保証期間内の自然故障なら、保証の対象と判断されれば修理代はかからない。ADPに入っていれば、落下や水こぼしの修理も対象になる(自己負担の有無は後で書くとおり未確認)。
保証が切れた後の料金の目安
保証が切れた後の引き取り修理は、作業費+往復の送料+部品代で決まる。Lenovoの公式の料金ページ(引き取り修理の修理概算料金)を引いた修理店の記事では、次の金額になっている。
| 項目 | 目安(税込) |
|---|---|
| 作業費 | 22,660円 |
| 往復の送料 | 4,070円 |
| 部品代:液晶パネル | 34,650円〜 |
| 部品代:システムボード(マザーボード) | 57,750円〜 |
| 見積もり後にキャンセルしたとき | 9,130円(検査料+往復の送料) |
出典:修理店の記事(2026年9月時点)。公式ページの本文はこの記事では確かめられていない。詳しい見積もりは、PCを修理センターに送らないと確定しない。
この数字で計算すると、液晶の交換で約6.1万円〜、マザーボードの交換で約8.4万円〜になる。見積もりだけ取ってキャンセルしても約9千円かかるので、修理するかどうかは見積もりの前に考えておきたい。バッテリーの交換費用はバッテリー交換の記事にまとめた。
戻ってくるまでの日数
Lenovoは、保証期間内と延長保証の修理について「修理センターにお預かりしてから1日(24時間)以内に90%以上の修理が完了する体制」だと説明している。ただしこれは修理センターの中の時間で、お客様のPCが使えない期間(ダウンタイム)は、目安として7〜10営業日、条件が整えば最短で3日程度としている(Lenovo)。部品の在庫や混み具合で前後する。
災害救助法が適用された地域からの修理は、特別価格で引き取り修理を受けられる(Lenovo)。
延長保証・ADPは付けるべきか
延長保証やADPの値段は、機種によって変わる。参考として、Lenovo直販でPCと同時に買う「with system purchase」のサービスの表示価格を載せる。
| サービス | 表示価格(税込) |
|---|---|
| 3年間 引き取り修理 | 29,370円 |
| 3年間 翌営業日オンサイト修理 | 40,810円 |
| 3年間 ADP | 19,800円(別の型番では33,550円) |
| 5年間 プレミアサポート+翌営業日オンサイト | 45,210円 |
| 3年間 内蔵バッテリー交換サービス | 12,650円 |
2026年10月20日のLenovo直販のサービスのページの表示。どの機種用かはページに書かれておらず、同じ名前でも価格が違う型番がある。実際の金額は、PCを注文するときのカスタマイズ画面で確かめてほしい。
Lenovoは保守サービスについて「パソコン同時購入時割引がお得」と案内している(Lenovo)。2023年のITmediaの記事(Lenovo掲載)では、PCと同時に加入すると、後から買うより最大40%安いと紹介されていた(Lenovo・ITmedia)。後から追加できる場合もあるが、ADPは購入日から90日以内である。延長保証やオンサイト修理を後から付けられる期限は、公式ページでは確かめられなかったので、付けたいなら早めにサポートサイトで確かめてほしい。
付けるかどうかの目安
- 3年以上使うなら延長保証:保証が切れた後のマザーボード交換は約8.4万円〜かかる(修理店の記事)。3年の引き取り修理(例 29,370円)は、1回の大きな修理より安い
- 持ち歩くならADP:落下や水こぼしは延長保証では直らない。毎日カバンに入れる人、カフェで使う人、子どもがいる家で使う人は検討したい
- 仕事で止められないならオンサイト:引き取り修理では、Lenovoの目安で7〜10営業日PCが使えない。オンサイトなら、受付の翌営業日以降に技術員が来て、その場で直す
- プレミアサポートは電話の窓口:24時間365日、日本国内のスタッフが対応する。設定やドライバーの相談をよくする人には便利だが、事故を直すものではない
まとめると、3年以上使って毎日持ち歩くなら、延長保証とADPの両方を付けておくと安心である。家で使うことが多いなら延長保証だけでもよい。プレミアサポートは電話の窓口の話なので、自宅で使う個人なら優先度は低い。
ADPには、自己負担(免責金額)があると読める記述がある。法人向けのページが、上位の「ADPプラス」について「免責金額はございません」と書いているためだ(Lenovo)。通常のADPの自己負担の額や、修理回数の上限は公式ページで確かめられなかった。申し込む前に、提供条件を確かめてほしい。
保証を付けて買える定番の機種と、その最安価格は次のとおり(2026年10月22日時点、Lenovo公式の最安構成)。保証は注文のときにカスタマイズ画面で選べる。
保証切れ・メーカー以外で直すとき
保証が切れた後の直し方は、大きく3つある。
| 直し方 | よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| Lenovoの有償修理 | 純正部品で直り、作業の品質が安定している | 料金が高めで、見積もりのキャンセルにも費用がかかる |
| 街の修理店 | 持ち込めて、早く安いことがある | 純正部品とは限らない。その後のメーカー修理を断られることがある |
| 自分で部品を替える | 部品代だけですむ | 交換してよい部品は限られる。壊すと直せなくなる |
ThinkPadには、利用者が自分で交換してよい部品(CRU)が機種ごとに決まっている。SSDや底面カバーなどで、交換の手順はユーザー・ガイドやハードウェア・メンテナンス・マニュアルに載っている。保証期間中でも、CRUに指定されている部品なら、部品を送ってもらって自分で交換することもできる(Lenovo・ITmedia)。メモリーとSSDの交換はメモリ増設・SSD換装の記事で書いた。
古い機種で修理代が高くなるなら、買い替えたほうがよいこともある。判断の目安は次の記事にまとめた。

よくある質問
- Lenovoの保証は無料ですか?
-
買ったときに付いている基本保証(1年)は、本体の価格に含まれていて無料である。延長保証・オンサイト修理・ADP・プレミアサポートは有料のオプションになる。
- ThinkPadのメーカー保証は何年ですか?
-
直販で延長保証を付けずに買った場合、基本保証は1年で、延長保証を付けると最大5年まで延ばせる。注文時に延長保証を選んでいれば、その年数になる。自分の保証の年数は、シリアル番号で「保証の検索」を調べると分かる。
- 保証書がなくても修理できますか?
-
Lenovoの保証はシリアル番号で管理されているので、シリアル番号で保証を確かめられる。保証の開始日が実際の購入日と違うときは、領収書などを用意して問い合わせる。
- 液晶割れや水こぼしは保証で直りますか?
-
基本保証と延長保証では直らない。落下・液体こぼし・火災・自然災害・盗難・紛失を直すのはADPで、購入日から90日以内に申し込む必要がある。
- 延長保証は後から付けられますか?
-
付けられる場合がある。ADPは購入日から90日以内である。延長保証やオンサイト修理の期限は公式ページで確かめられなかったので、早めにサポートサイトで確かめてほしい。Lenovoは、PCと同時に買うと割引があると案内している。
- Lenovoの修理には何日かかりますか?
-
Lenovoの目安では、PCが使えない期間は7〜10営業日、条件が整えば最短で3日程度である。部品の在庫や混み具合で前後する。
- バッテリーは保証で交換できますか?
-
バッテリーの扱いは本体とは別で、ADPもバッテリーの故障には使えない。自分で交換できない構造の機種向けに、有料の内蔵バッテリー交換サービスがある。費用はバッテリー交換の記事にまとめた。
まとめ
Lenovoの基本保証は1年で、対象は自然故障だけである。延長保証で最大5年まで延ばせるが、落下や水こぼしを直すのはADPで、購入日から90日以内にしか申し込めない。ThinkPadの電話サポートを手厚くしたいならプレミアサポートを選ぶ。
壊れたら、シリアル番号で保証を確かめ、データを退避してから、Webか電話で修理を申し込む。保証が切れた後の液晶やマザーボードの修理は6万円以上かかることもあるので、長く使うつもりなら、買うときに延長保証を付けておくのが安心である。
ThinkPadのほかの部品のしくみは、次のハブ記事から読める。落としたときの頑丈さはMIL規格の記事で書いた。





