10/29までハロウィンフェスティバル開催中!

Lenovoの保証・修理ガイド|保証確認・延長保証・修理の出し方と費用

  • URLをコピーしました!

ThinkPadが壊れたとき、保証はいつまでで、どこに頼めばよく、いくらかかるのか。Lenovoの保証は「標準保証」「延長保証」「アクシデント・ダメージ・プロテクション(ADP)」「プレミアサポート」など名前が多く、違いが分かりにくい。この記事では、保証の種類と確認方法、修理の出し方、費用と日数をまとめる。

  • 直販で延長保証を付けずに買った場合、Lenovoの基本保証は1年で、対象は自然故障(ふつうに使っていて壊れたもの)だけ。延長保証で最大5年まで延ばせる。落下・水こぼし・盗難はADPでしか守れず、ADPは購入日から90日以内にしか申し込めない
  • 修理の申し込みはWebか電話で、宅配便で送る「引き取り修理」か、技術員が来る「オンサイト修理」になる。店頭の持ち込み窓口は、公式ページには案内がない
  • 修理店の記事によると、保証が切れた後の修理は作業費と送料だけで約2.7万円、液晶の交換で約6万円〜、マザーボードの交換で約8万円〜かかる。長く使うなら、買うときに延長保証を付けることを考えたい

いま壊れて困っている人は壊れたらまずこの3手順から、これから買う人は延長保証・ADPは付けるべきかから読んでほしい。

この記事について
  • バッテリーの交換費用はバッテリー交換の記事に、修理か買い替えかの判断は寿命の記事にまとめている。この記事は、保証と修理の手続きを扱う
  • 個人で直販サイトから買った人を想定している。会社で買ったPCは、契約している保守の内容が違うことがあるので、社内の担当者に確かめてほしい
目次

壊れたらまずこの3手順

  • 保証を確かめる:本体の底面のラベルにあるシリアル番号(S/N)で、Lenovoの「保証の検索」を調べる。保証が残っているか、どの修理方法かが分かる
  • データを退避する:起動できるなら、大事なファイルをクラウドや外付けドライブにコピーする。修理で記憶装置が交換・初期化されることがある
  • 修理を申し込む:Lenovoのサポートサイトの「お問い合わせ・修理依頼」から、Webか電話で申し込む

電源が入らないだけなら、修理に出す前に試せることもある。ランプの点滅パターン別の対処は電源がつかないときの記事にまとめた。

Lenovoの保証の種類と違い

ThinkPadで選べる保証とサポートは、次の5つに分けると分かりやすい。名前が似ているが、守ってくれる範囲がそれぞれ違う。

名前何をしてくれるかこんな人向け
基本保証(標準保証)買ったときに付いている保証(基本は1年)。自然故障を直すすべての人
延長保証基本保証を最大5年まで延ばす。修理の方法は引き取りかオンサイト2年以上使う人
オンサイト修理技術員が自宅や会社に来て直す。引き取り修理からの格上げPCを止められない人
ADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)落下・液体こぼし・火災・自然災害による破損を直す。盗難・紛失にも対応する持ち歩く人、家に子どもがいる人
プレミアサポート24時間365日、専門のエージェントが電話で相談にのる電話で手早く解決したい人、仕事で使う人

出典:Lenovoの保証保守サービス、法人向けの保守サービス一覧

注意したいのは、延長保証とADPは守る範囲がまったく違うことだ。延長保証は自然故障の期間を延ばすもので、落としたり水をこぼしたりした故障は直らない。逆に、ADPは事故用で、自然故障は対象にしない。

故障の種類標準・延長保証ADP
自然故障(使っていて部品が壊れた)対象対象外
落下対象外対象
液体こぼし対象外対象
火災・自然災害対象外対象(自然災害は落雷・風災・雹災・雪災)
盗難・紛失対象外対象

出典:Lenovoの保証保守サービス

ADPの対象は、国内で起きた事故である。ThinkPadなどThinkシリーズでは、海外で壊れたときに日本語で受け付けて、日本から引き取って直すサービスも含まれる。

Premium Careとの違い

検索すると「Premium Care(プレミアムケア)」というサービスもよく出てくる。これはIdeaPadやYogaなど個人向けの機種のサービスで、ThinkPadは対象外である。ThinkPadで電話サポートを手厚くしたいなら、プレミアサポートを選ぶ(Lenovo)。

保証期間・保証状況の確認方法

Lenovoの保証は、紙の保証書ではなく本体のシリアル番号にひもづいている。シリアル番号が分かれば、いつまで・どんな保証が付いているかを調べられる。

  • シリアル番号を調べる:ノートの底面のラベルの「S/N」。ラベルが読めないときは、BIOSの画面やLenovo Vantage(Commercial Vantage)でも確かめられる
  • 保証の検索を開く:Lenovoのサポートサイトの保証の検索に、シリアル番号を入れる
  • 結果を見る:保証の開始日と終了日、引き取り修理かオンサイト修理か、付けているオプションが表示される

Lenovo Vantageにも「保証を調べる」機能がある(Lenovo)。注文時に延長保証やオンサイト修理を付けていれば、その年数と内容がここに出る。表示された開始日が実際の購入日と違うときは、領収書などを用意してLenovoに問い合わせる。

構成を選んで注文したCTO(注文時に構成を選べる買い方)モデルは、型番だけでは中身や保守の内容が分からない。シリアル番号で照会して初めて分かる、とLenovo掲載の記事は説明している(Lenovo・ITmedia)。修理を頼むときも、まずシリアル番号を手元に用意しておきたい。

修理の出し方(依頼から返却まで)

個人がThinkPadを修理に出すときは、Webか電話で申し込む。2023年の記事では、電話の窓口は「レノボスマートセンター」と紹介されている(Lenovo・ITmedia)。サポートサイトにはLINEやWebのチャットの窓口もある(Lenovo)。

項目引き取り修理オンサイト修理
しくみ宅配便で引き取り、直して送り返す技術員が訪問して直す
受付9時〜18時(月〜日)9時〜18時(月〜日)
修理する時間―9時〜17時(月〜金)。翌営業日以降
付け方基本保証に含まれる引き取り修理からの格上げ(有料)

出典:Lenovoの保証保守サービス

受付は、月ごとの休業日と12月30日〜1月3日を除く。当日16時までに故障の場所が特定できた場合に、その日を受付日として扱う。

申し込みから返却までの流れ

  • お問い合わせ・修理依頼から、シリアル番号と症状を入れて申し込む。症状はできるだけ具体的に書く
  • 受付確認のメールが届き、原則として翌営業日までに、引き取りか訪問かの案内が来る
  • 引き取り修理なら宅配便が集荷に来る。自宅以外の住所も指定できる
  • 修理は群馬県のNECパーソナルコンピュータ群馬事業場で行う。進み具合は修理状況の確認で見られる
  • 直ったPCが宅配便で届く

出典:ThinkPadの修理を依頼してみた(Lenovo・ITmedia)、群馬事業場(Lenovo)

2023年の記事によると、修理する本体に「Lenovo Service Bridge」を入れておくと、モデル名とシリアル番号を自動で読み取れる。サポートサイトには、症状を書いて添付する修理依頼ファイル(Excel)も用意されていた。

持ち込み修理はできる?

Lenovoの公式ページで案内されている修理の方法は、引き取り修理とオンサイト修理の2つだけで、店頭に持ち込む窓口の案内は見つからなかった。国内のレノボ製PCの修理は、群馬事業場で対応しているとLenovoは説明している(Lenovo)。「持ち込み」で検索して出てくるのは、多くがメーカーとは別の街の修理店である。

修理に出す前にやること

  • データのバックアップ:修理でSSDが交換されたり、初期化されたりすることがある
  • BitLockerの回復キーを控える:マザーボードを交換すると、回復キーやMicrosoftアカウントへのサインイン、PINの再設定を求められることがある
  • 付属品を確かめる:送るものと、手元に残すものを案内のメールで確かめる

マザーボード交換のときは、BitLockerなどの暗号化を事前に解除するか、回復キーを用意しておくようにLenovo掲載の記事は注意している(Lenovo・ITmedia)。データの消し方は初期化の記事で書いた。

修理にかかる費用と日数

保証期間内なら無料

保証期間内の自然故障なら、保証の対象と判断されれば修理代はかからない。ADPに入っていれば、落下や水こぼしの修理も対象になる(自己負担の有無は後で書くとおり未確認)。

保証が切れた後の料金の目安

保証が切れた後の引き取り修理は、作業費+往復の送料+部品代で決まる。Lenovoの公式の料金ページ(引き取り修理の修理概算料金)を引いた修理店の記事では、次の金額になっている。

項目目安(税込)
作業費22,660円
往復の送料4,070円
部品代:液晶パネル34,650円〜
部品代:システムボード(マザーボード)57,750円〜
見積もり後にキャンセルしたとき9,130円(検査料+往復の送料)

出典:修理店の記事(2026年9月時点)。公式ページの本文はこの記事では確かめられていない。詳しい見積もりは、PCを修理センターに送らないと確定しない。

この数字で計算すると、液晶の交換で約6.1万円〜、マザーボードの交換で約8.4万円〜になる。見積もりだけ取ってキャンセルしても約9千円かかるので、修理するかどうかは見積もりの前に考えておきたい。バッテリーの交換費用はバッテリー交換の記事にまとめた。

戻ってくるまでの日数

Lenovoは、保証期間内と延長保証の修理について「修理センターにお預かりしてから1日(24時間)以内に90%以上の修理が完了する体制」だと説明している。ただしこれは修理センターの中の時間で、お客様のPCが使えない期間(ダウンタイム)は、目安として7〜10営業日、条件が整えば最短で3日程度としている(Lenovo)。部品の在庫や混み具合で前後する。

災害救助法が適用された地域からの修理は、特別価格で引き取り修理を受けられる(Lenovo)。

延長保証・ADPは付けるべきか

延長保証やADPの値段は、機種によって変わる。参考として、Lenovo直販でPCと同時に買う「with system purchase」のサービスの表示価格を載せる。

サービス表示価格(税込)
3年間 引き取り修理29,370円
3年間 翌営業日オンサイト修理40,810円
3年間 ADP19,800円(別の型番では33,550円)
5年間 プレミアサポート+翌営業日オンサイト45,210円
3年間 内蔵バッテリー交換サービス12,650円

2026年10月20日のLenovo直販のサービスのページの表示。どの機種用かはページに書かれておらず、同じ名前でも価格が違う型番がある。実際の金額は、PCを注文するときのカスタマイズ画面で確かめてほしい。

Lenovoは保守サービスについて「パソコン同時購入時割引がお得」と案内している(Lenovo)。2023年のITmediaの記事(Lenovo掲載)では、PCと同時に加入すると、後から買うより最大40%安いと紹介されていた(Lenovo・ITmedia)。後から追加できる場合もあるが、ADPは購入日から90日以内である。延長保証やオンサイト修理を後から付けられる期限は、公式ページでは確かめられなかったので、付けたいなら早めにサポートサイトで確かめてほしい。

付けるかどうかの目安

  • 3年以上使うなら延長保証:保証が切れた後のマザーボード交換は約8.4万円〜かかる(修理店の記事)。3年の引き取り修理(例 29,370円)は、1回の大きな修理より安い
  • 持ち歩くならADP:落下や水こぼしは延長保証では直らない。毎日カバンに入れる人、カフェで使う人、子どもがいる家で使う人は検討したい
  • 仕事で止められないならオンサイト:引き取り修理では、Lenovoの目安で7〜10営業日PCが使えない。オンサイトなら、受付の翌営業日以降に技術員が来て、その場で直す
  • プレミアサポートは電話の窓口:24時間365日、日本国内のスタッフが対応する。設定やドライバーの相談をよくする人には便利だが、事故を直すものではない

まとめると、3年以上使って毎日持ち歩くなら、延長保証とADPの両方を付けておくと安心である。家で使うことが多いなら延長保証だけでもよい。プレミアサポートは電話の窓口の話なので、自宅で使う個人なら優先度は低い。

ADPには、自己負担(免責金額)があると読める記述がある。法人向けのページが、上位の「ADPプラス」について「免責金額はございません」と書いているためだ(Lenovo)。通常のADPの自己負担の額や、修理回数の上限は公式ページで確かめられなかった。申し込む前に、提供条件を確かめてほしい。

保証を付けて買える定番の機種と、その最安価格は次のとおり(2026年10月22日時点、Lenovo公式の最安構成)。保証は注文のときにカスタマイズ画面で選べる。

ThinkPad E14 Gen 8 AMD

E14 Gen 8 AMD

¥165,880〜/14インチ/1.34kg~

ハロウィンフェスティバル(10/29まで)

ThinkPad T14 Gen 7 Intel

T14 Gen 7 Intel

¥275,880〜/14インチ/1.27kg~

ハロウィンフェスティバル(10/29まで)

ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Edition

X1 Carbon Gen 14 Aura Edition

¥399,410〜/14インチ/977g~

ハロウィンフェスティバル(10/29まで)

保証切れ・メーカー以外で直すとき

保証が切れた後の直し方は、大きく3つある。

直し方よいところ気をつけたいところ
Lenovoの有償修理純正部品で直り、作業の品質が安定している料金が高めで、見積もりのキャンセルにも費用がかかる
街の修理店持ち込めて、早く安いことがある純正部品とは限らない。その後のメーカー修理を断られることがある
自分で部品を替える部品代だけですむ交換してよい部品は限られる。壊すと直せなくなる

ThinkPadには、利用者が自分で交換してよい部品(CRU)が機種ごとに決まっている。SSDや底面カバーなどで、交換の手順はユーザー・ガイドやハードウェア・メンテナンス・マニュアルに載っている。保証期間中でも、CRUに指定されている部品なら、部品を送ってもらって自分で交換することもできる(Lenovo・ITmedia)。メモリーとSSDの交換はメモリ増設・SSD換装の記事で書いた。

古い機種で修理代が高くなるなら、買い替えたほうがよいこともある。判断の目安は次の記事にまとめた。

よくある質問

Lenovoの保証は無料ですか?

買ったときに付いている基本保証(1年)は、本体の価格に含まれていて無料である。延長保証・オンサイト修理・ADP・プレミアサポートは有料のオプションになる。

ThinkPadのメーカー保証は何年ですか?

直販で延長保証を付けずに買った場合、基本保証は1年で、延長保証を付けると最大5年まで延ばせる。注文時に延長保証を選んでいれば、その年数になる。自分の保証の年数は、シリアル番号で「保証の検索」を調べると分かる。

保証書がなくても修理できますか?

Lenovoの保証はシリアル番号で管理されているので、シリアル番号で保証を確かめられる。保証の開始日が実際の購入日と違うときは、領収書などを用意して問い合わせる。

液晶割れや水こぼしは保証で直りますか?

基本保証と延長保証では直らない。落下・液体こぼし・火災・自然災害・盗難・紛失を直すのはADPで、購入日から90日以内に申し込む必要がある。

延長保証は後から付けられますか?

付けられる場合がある。ADPは購入日から90日以内である。延長保証やオンサイト修理の期限は公式ページで確かめられなかったので、早めにサポートサイトで確かめてほしい。Lenovoは、PCと同時に買うと割引があると案内している。

Lenovoの修理には何日かかりますか?

Lenovoの目安では、PCが使えない期間は7〜10営業日、条件が整えば最短で3日程度である。部品の在庫や混み具合で前後する。

バッテリーは保証で交換できますか?

バッテリーの扱いは本体とは別で、ADPもバッテリーの故障には使えない。自分で交換できない構造の機種向けに、有料の内蔵バッテリー交換サービスがある。費用はバッテリー交換の記事にまとめた。

まとめ

Lenovoの基本保証は1年で、対象は自然故障だけである。延長保証で最大5年まで延ばせるが、落下や水こぼしを直すのはADPで、購入日から90日以内にしか申し込めない。ThinkPadの電話サポートを手厚くしたいならプレミアサポートを選ぶ。

壊れたら、シリアル番号で保証を確かめ、データを退避してから、Webか電話で修理を申し込む。保証が切れた後の液晶やマザーボードの修理は6万円以上かかることもあるので、長く使うつもりなら、買うときに延長保証を付けておくのが安心である。

ThinkPadのほかの部品のしくみは、次のハブ記事から読める。落としたときの頑丈さはMIL規格の記事で書いた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次