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- 信頼性への取り組み: 年と「初めて載せた技術」は、Lenovo for Business JP(@LenovoPRO_Japan)が公開した30周年の年表と、発表当時の報道で確かめた。どれを名機とするかは、当サイトの選び方である。
ThinkPadの歴代名機を知りたい人に、1992年の初代700Cから、今も中古で人気のT480まで、語りつがれる11機種を選んだ。それぞれ何が新しかったのか、今の機種に何を残したのかをまとめている。
- 名機の多くは「初めて」を持っている。TrackPoint、指紋センサー、SSDなど、今は当たり前の機能を最初に載せた機種が多い
- キーボードの名機はX220・T420。昔ながらの7段のキーボードを載せた、XとTの最後の世代である
- 今使うなら2018年のT480あたりから。それより前の機種はWindows 11の対応CPUに入らない
歴代名機11選の一覧
まずは一覧で見ていく。年はおおむね日本で発表された年である。
| 機種 | 年 | 名機と呼ばれる理由 |
|---|---|---|
| 700C | 1992年 | 初代ThinkPad。赤いTrackPointと黒い箱のデザイン |
| 701C | 1995年 | 広がるバタフライキーボード。MoMAの永久コレクション |
| 560 | 1996年 | 薄く軽い。今の薄型モバイルの原点 |
| T40シリーズ | 2003年 | 衝撃からHDDを守る機能、指紋センサー |
| X40 | 2003年 | 小さなHDDで軽くしたXの代表機 |
| T60 | 2006年 | Lenovoになって最初の主力。丈夫さの評判 |
| X300 | 2008年 | SSDを載せた薄型。X1 Carbonの先祖 |
| X220・T420 | 2011年 | 7段キーボードの最後の世代 |
| X1 Carbon(初代) | 2012年 | 20周年記念の軽い14型 |
| ThinkPad 25 | 2017年 | 7段キーボードを復活させた25周年モデル |
| T480 | 2018年 | バッテリー2つで長く使える、最後のPower Bridge |
年表のほかの機種はThinkPad歴代モデル一覧で見られる。
700C:すべての始まり
1992年に出た初代ThinkPadである。10.4型のカラー液晶を載せ、キーボードの真ん中には赤いTrackPointがあった。黒くて四角いデザインは、デザイナーのリチャード・サッパーが手がけ、日本の松花堂弁当の箱がヒントになったと言われている。
赤いTrackPointと黒い箱の形は、30年以上たった今もほぼ変わっていない。ThinkPadらしさは、この1台で決まったと言ってよい。TrackPointの使い方はTrackPointの記事でくわしく書いている。
701C:バタフライの名作

写真:Mikebabb(英語版Wikipedia)/CC BY-SA 3.0/Wikimedia Commons
1995年の701Cは、ふたを開けるとキーボードが左右に広がる「バタフライ」の仕組みを持っていた。小さな本体でも、大きなキーボードで打てるようにするためである。
このデザインは高く評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションに選ばれた。ThinkPadの名機を挙げるとき、まず名前が出る機種である。
560:薄型モバイルの原点

写真:Marus/パブリックドメイン/Wikimedia Commons
1996年の560は、当時としてはとても薄いノートだった。フロッピーなどのドライブを外に出して、本体を薄く軽くする考え方は、のちの600やXシリーズ、今のX1 Carbonにもつながっている。1999年の570もこの流れにあり、MoMAで展示された。
T40シリーズ:Tの基本形

写真:Kansai explorer/CC BY-SA 3.0/Wikimedia Commons
2003年のT40シリーズは、今のTシリーズの基本を作った世代である。省電力のPentium Mで、軽さと長いバッテリー持ちを両立した。
- T41:落としたときにHDDを守る「アクティブ・プロテクション」を業界で初めて載せた
- T42:ThinkPadで初めて指紋センサーを載せた
どちらも公式の年表に「初めて」として書かれている。今の電源ボタン一体の指紋センサーも、ここから始まっている。
X40:小さく軽いXの代表

写真:Kai Hendry/CC BY 2.0/Wikimedia Commons
2003年のX40は、12.1型の小さな本体に、1.8型の小さなHDDを入れて軽くした機種である。ドライブを持たず、カバンに入れて毎日持ち歩くXシリーズの形を決めた。今のX13やX1 Carbonの「軽さ優先」の考え方につながっている。
T60:Lenovo初期の傑作

写真:Ryan Finnie/CC BY-SA 2.0/Wikimedia Commons
2006年のT60は、ThinkPadがLenovoのブランドになって最初の主力機である。2つのコアを持つCPUを載せ、丈夫な作りで評判になった。4:3の画面を選べる世代で、今もこの形を好む人がいる。開発は、IBM時代から続く日本の大和研究所が担った。
X300:薄型とSSDの先駆け

写真:Sean Neakums/CC BY-SA 2.0/Wikimedia Commons
2008年のX300は、13.3型の画面を持ちながら薄い本体で、記憶装置にSSDを載せた。ノートパソコンでSSDがまだ珍しかったころである。薄さと性能を両立するという考え方は、のちのX1、そしてX1 Carbonへ受けつがれた。
X220・T420:7段キーボード

写真:Robert Kloosterhuis/CC BY 2.0/Wikimedia Commons
2011年のX220とT420は、昔ながらの7段のキーボードを載せた、XとTの最後の世代である。翌2012年のX230・T430から、今のような6段のキーボードに変わった。
X220は12.5型で、発表時の記事では約1.46kgとされている(ITmedia)。打ちやすいキーボードと、部品を替えやすい作りで、今も愛好家が多い。ただし第2世代のCoreなので、Windows 11の対応CPUには入らない。
X1 Carbon:20周年の傑作

写真:TAKA@P.P.R.S/CC BY-SA 2.0/Wikimedia Commons
2012年の初代X1 Carbonは、ThinkPad 20周年の記念モデルとして出た。炭素繊維(カーボン)を使った14型の軽い本体は、その後の薄型ThinkPadの標準になった。毎年新しい世代が出ていて、2026年のGen 14まで続いている。
各世代の違いはX1歴代モデル一覧にまとめている。
ThinkPad 25:7段の復活

写真:Ярослав2017/CC BY-SA 4.0/Wikimedia Commons
2017年のThinkPad 25は、25周年の記念モデルである。T470をもとに、7段のキーボードや昔のロゴを復活させた。7段キーボードにバックライトを付けたのは、この機種が初めてである。数が少なく、今では中古でも見かけることが少ない。
T480:最後のPower Bridge

写真:Elizabeth K. Joseph/CC BY 2.0/Wikimedia Commons
2018年のT480は、本体の中のバッテリーと、外から替えられるバッテリーの2つを持つ「Power Bridge」を載せた、Tシリーズの最後の機種である。電源を切らずにバッテリーを替えられ、メモリやSSDも替えやすい。
第8世代のCoreを載せた構成ならWindows 11の対応CPUに入るので、今も実用で使える名機として中古の人気が高い。ただ、第7世代の構成もあるので、CPUの型番を確かめてから買いたい。
名機を今使うときの注意
古い名機を手に入れるときは、次の点に気をつけたい。
- Windows 11に対応するのは、だいたい2018年の機種から。それより前は、Windows 10のサポートが終わった今、ネットにつないで使うのはおすすめしない
- バッテリーは古くなっている。電源につないだまま使う前提で考える
- 部品は手に入りにくくなる。キーボードや液晶の交換部品は、中古品を探すことになる
ThinkPadが何年使えるかはThinkPadの寿命の記事に、中古で実用に使うならどの世代かは中古ThinkPadの選び方に書いている。
今の名機候補
名機の考え方は、今の機種にも生きている。TrackPointと打ちやすいキーボード、丈夫な作りを持つ定番の機種は次のとおり。
当時のThinkPadの壁紙を今のパソコンで使いたいなら、ThinkPadの壁紙ダウンロード先のまとめに、公式と非公式に分けて入手先をまとめている。
よくある質問
- ThinkPadの歴代名機といえば?
-
バタフライキーボードの701C、Tシリーズの基本を作ったT40シリーズ、7段キーボードの最後のX220・T420、初代X1 Carbonがよく挙げられる。
- 7段キーボードのThinkPadはどれですか?
-
XとTでは、2011年のX220・T420の世代までが7段である。2017年の記念モデルThinkPad 25も7段のキーボードを持つ。
- 701CがMoMAに選ばれたのは本当ですか?
-
本当である。公式の年表にも、701Cがニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションに選ばれたことが書かれている。
- 古い名機は今でも使えますか?
-
2018年より前の機種は、Windows 11の対応CPUに入らない。ネットにつないで毎日使うなら、T480など2018年以降の機種を選びたい。
- ThinkPadのデザインは誰が作りましたか?
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初代700Cのデザインは、ドイツ出身のデザイナー、リチャード・サッパーが手がけた。黒い箱の形と赤いTrackPointは、今のThinkPadにも受けつがれている。
まとめ
ThinkPadの名機には、TrackPointの700C、バタフライの701C、指紋センサーのT42、7段キーボードの最後のX220・T420、20周年のX1 Carbonなど、それぞれ「初めて」や「最後」の物語がある。
古い名機は眺めて楽しむもの、毎日使うなら2018年以降の機種、と分けて考えるとよい。ThinkPadが生まれたいきさつはThinkPadの歴史と誕生秘話で読める。






