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- 信頼性への取り組み: 公式仕様書(PSREF)やLenovo公式ストアの情報を基に客観的に執筆しています。
- 主な参考元: 製品ページ | PSREF(T1g Gen 9) | PSREF(P1 Gen 9)
16型の大画面に、GeForce RTXのグラフィックス性能。それをP1と同じ薄型ボディで持ち運べる。
それがThinkPad T1g Gen 9である。
T1g Gen 9は、モバイルワークステーション「ThinkPad P1 Gen 9」の兄弟機だ。筐体やディスプレイ、メモリー、ポート類はP1 Gen 9とほぼ共通である。
違うのは主にGPUだ。P1が業務向けの「RTX PRO」を積むのに対し、T1gはGeForce RTX 5060/5070を搭載する。
本記事では、Lenovo公式仕様書(PSREF)とLenovo公式ストアの価格をもとに、T1g Gen 9の特徴とP1 Gen 9との違い、選び方を解説する。
- T1g Gen 9とP1 Gen 9の共通点と違い
- GeForce RTXとRTX PRO、どちらを選ぶべきか
- P1 Gen 9との価格差(同じ構成で比較)
- 前世代T1g Gen 8からの進化とおすすめ構成
\ 最新価格・構成を公式で確認 /
結論|T1g Gen 9はこんな人におすすめ
T1g Gen 9は、P1 Gen 9の薄型ボディと装備はそのままに、GPUをGeForceにした16型ThinkPadである。
- 動画編集・写真現像・3DCG・画像生成AIなど、GPUを使うクリエイティブ作業が多い
- P1と同じ薄さ(最大20.6mm)・約1.84kgの16型を持ち運びたい
- ISV認証(業務ソフトの動作保証)よりも、GeForceの汎用性を重視する
- VRAM 12GBのRTX 5070を選びたい
- CAD・CAEなどでRTX PROのISV認証が必要 → P1 Gen 9が向く
- GPUは不要で、できるだけ軽くしたい → P1 Gen 9(約1.77kg〜。内蔵GPUのみの構成も選べる)やT14sなどが向く
- テンキーや本体の有線LANポートが欲しい → T1gには搭載されていない
T1g Gen 9とは|P1 Gen 9の兄弟機
T1g Gen 9とP1 Gen 9は、本体サイズやポート構成がPSREF上で同じである。いわば「同じボディに、違うGPUを積んだ兄弟機」だ。
P1はThinkPadのモバイルワークステーション(Pシリーズ)の最上位モデル。一方のT1gは、Tシリーズに属するGeForce搭載モデルである。
共通している部分
- 本体サイズ:354.4×241.2mm、最大厚20.6mm
- ディスプレイ:16型WUXGA IPS/WQUXGA IPS/3.2K Tandem OLEDの3種類
- メモリー:LPDDR5X-8533のLPCAMM2、最大96GB(交換可能)
- SSD:M.2を2基(PCIe 5.0 x4+PCIe 4.0 x4)、最大8TB
- ポート:Thunderbolt 5×2、Thunderbolt 4×1、USB-A、HDMI 2.1、SD Express 7.0
- バッテリー90Wh、140W USB-C ACアダプター、5G(WWAN)対応構成あり
- Copilot+ PC対応(NPU最大50TOPS)
違うのはGPUとCPUの選択肢
| 項目 | T1g Gen 9 | P1 Gen 9 |
|---|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5060(8GB)/RTX 5070(12GB) | RTX PRO 1000/2000(各8GB)、または内蔵GPUのみ |
| CPU | Core Ultra 7 356H/366H、Core Ultra 9 386H | 左記に加え、Core Ultra X7 368H/X9 388H |
| 最小重量 | 約1.84kg〜 | 約1.77kg〜 |
| シリーズ | Tシリーズ | Pシリーズ(モバイルワークステーション) |
P1 Gen 9は内蔵GPUのみの構成も選べる。最小重量が軽いのはこのためと考えられる。T1g Gen 9はすべての構成でGeForceを搭載する。
- ボディ・画面・メモリー・SSD・ポートはほぼ共通
- 違いはGPU(GeForceかRTX PROか)とCPUの選択肢
- 選ぶ基準は「業務ソフトのISV認証が必要かどうか」
GeForce RTXとRTX PROの違い|どちらを選ぶ?
同じNVIDIAのGPUでも、GeForceとRTX PROは想定する用途が異なる。
| GeForce RTX(T1g) | RTX PRO(P1) | |
|---|---|---|
| 主な用途 | 動画編集、写真現像、3DCG、生成AI、ゲームなど幅広い用途 | CAD・CAE・BIMなどの業務用ソフト |
| 重視すること | 汎用性と性能 | 業務ソフトでの動作の安定性・正確性 |
| ISV認証 | 業務ソフトによっては対象外のことがある | 多くの業務ソフトで認証を取得 |
| VRAM(本機) | RTX 5060:8GB/RTX 5070:12GB | RTX PRO 1000/2000:各8GB |
ISV認証とは、ソフトウェア会社が「このPCとGPUで動作を確認した」と認めるものだ。会社や取引先で認証済みのPCが求められる場合はP1を選びたい。
一方、Adobe系の動画・写真編集や3DCG、ローカルでの画像生成AIなどが中心なら、GeForceを積むT1gでも十分に検討できる。
PSREFによると、T1g Gen 9のRTX 5070はVRAM 12GBである。P1 Gen 9のRTX PRO 2000(8GB)より容量が大きく、大きな素材やAIモデルを扱う場面で有利になりやすい。
※ISV認証の対象機種・構成はソフトごとに異なる。業務で使うソフトの要件は、Lenovoのワークステーション向けISV認証ページやソフト会社の情報で確認してほしい。
価格を比較|P1 Gen 9より安い?
2026年10月4日に、Lenovo公式ストアでT1g Gen 9とP1 Gen 9の最安構成を確認した。GPU以外の主な構成が同じだったため、そのまま比べられる。
| 項目 | T1g Gen 9 | P1 Gen 9 |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 356H | Core Ultra 7 356H |
| GPU | GeForce RTX 5060(8GB) | RTX PRO 2000(8GB) |
| メモリー/SSD | 32GB/512GB | 32GB/512GB |
| ディスプレイ | WUXGA IPS | WUXGA IPS |
| 価格(税込) | 557,986円 | 611,842円 |
この時点では、T1g Gen 9の方が53,856円安い。どちらもバースデーセールの対象で、通常価格からの割引率が大きい点にも注目したい。
ThinkNaviが毎週記録している最新の価格は次のとおりである(10月5日時点)。
| 機種 | 最安構成の価格 | キャンペーン |
|---|---|---|
| T1g Gen 9 | ¥557,986〜 | バースデーセール(10/15まで) |
| P1 Gen 9 | ¥611,842〜 | バースデーセール(10/15まで) |
※セールの内容や最安構成は時期によって変わる。購入前にLenovo公式で構成と価格を確認してほしい。
T1g Gen 9の主要スペック
| 項目 | ThinkPad T1g Gen 9 |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 356H/366H、Core Ultra 9 386H(シリーズ3、最大16コア) |
| NPU | 最大50TOPS(Copilot+ PC) |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop(8GB GDDR7)/RTX 5070 Laptop(12GB GDDR7) |
| メモリー | LPDDR5X-8533(LPCAMM2)、最大96GB・交換可能 |
| SSD | M.2 2280×2(PCIe 5.0 x4+PCIe 4.0 x4)、最大8TB、RAID 0/1対応 |
| ディスプレイ | 16型 16:10:WUXGA IPS(500nit・sRGB 100%)/WQUXGA IPS(800nit・DCI-P3 100%)/3.2K Tandem OLED(HDR時最大1500nit・DCI-P3 100%・40〜120Hz・タッチ) |
| ポート | Thunderbolt 5×2、Thunderbolt 4×1、USB-A(10Gbps)×1、HDMI 2.1、SD Express 7.0、マイク/ヘッドホン |
| 無線 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、5G(選択可) |
| カメラ | 500万画素+IRカメラ(プライバシーシャッター付き) |
| バッテリー/電源 | 90Wh/140W USB-C GaN ACアダプター |
| サイズ | 354.4×241.2×9.87〜20.6mm |
| 重量 | 約1.84kg〜 |
| その他 | MIL-STD-810H準拠テストをクリア、有線LANは別売アダプターで対応 |
前世代T1g Gen 8からの進化
T1g Gen 9は、ボディや画面はGen 8とほぼ同じまま、中身を新世代にしたモデルである。
| 項目 | T1g Gen 9 | T1g Gen 8 |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra シリーズ3 | Core Ultra シリーズ2(Hシリーズ) |
| NPU/Copilot+ PC | 最大50TOPS/対応 | 最大13TOPS/非対応 |
| RTX 5070のVRAM | 12GB | 8GB |
| メモリー | 最大96GB(8533MT/s) | 最大64GB(7467MT/s) |
| SSDスロット | PCIe 5.0 x4+PCIe 4.0 x4 | PCIe 4.0 x4×2 |
| 5G | 選択可 | なし |
| 重量 | 約1.84kg〜 | 約1.84kg〜 |
Gen 8はLenovo公式ストアで購入できる構成が見当たらなくなっている(2026年10月4日時点)。これから買うならGen 9が基本になる。Gen 8の詳細は次の記事で解説している。

おすすめ構成|選び方のポイント
GPU:迷ったらRTX 5060、VRAMが欲しいならRTX 5070
写真現像やフルHD〜4Kの動画編集が中心なら、RTX 5060(8GB)でも検討しやすい。
大きな3Dデータや画像生成AIなど、VRAMを多く使う作業があるならRTX 5070(12GB)を選びたい。ただし価格は大きく上がる。
ディスプレイ:用途で3種類から選ぶ
| パネル | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| WUXGA IPS | 500nit・sRGB 100%・省電力 | 価格とバッテリーを重視する人 |
| WQUXGA IPS | 3840×2400・800nit・DCI-P3 100% | 高精細な液晶で写真や資料を扱う人 |
| 3.2K Tandem OLED | HDR時最大1500nit・DCI-P3 100%・40〜120Hz・タッチ | 映像編集やHDRコンテンツを扱う人 |
いずれのパネルもX-Riteの工場出荷時カラーキャリブレーションに対応している。
メモリーとSSD
- メモリーは32GBが基本。大きな動画素材やAIを扱うなら64GB以上を検討
- メモリーはLPCAMM2で交換可能。将来の増設もしやすい
- SSDは2基まで搭載できる。素材用と作業用を分けたい人に便利
購入前の注意点
- テンキーと有線LANはない:テンキーは非搭載。有線LANは別売のUSB-Cアダプターで対応する。
- 5G搭載時はSSDが1基:WWANモジュールがPCIe 4.0のスロットを使うため、SSDは1基になる。
- 価格は高め:最安構成でも50万円台(2026年10月4日時点)。セールの時期を狙いたい。
- ISV認証が必要ならP1:業務ソフトの動作保証が必要な場合は、RTX PROのP1 Gen 9を選ぶ。
よくある質問
- T1g Gen 9とP1 Gen 9の違いは?
-
主な違いはGPUである。T1gはGeForce RTX 5060/5070、P1はRTX PRO 1000/2000(または内蔵GPUのみ)を搭載する。
本体サイズ、ディスプレイ、メモリー、SSD、ポート類はPSREF上ほぼ共通だ。
- T1g Gen 9はCopilot+ PCに対応している?
-
対応している。Core Ultra シリーズ3のNPUは最大50TOPSで、PSREFでもCopilot+ PCとして案内されている。
- T1g Gen 9とT16g Gen 3の違いは?
-
T16g Gen 3はCore Ultra HXシリーズと上位のGeForce RTXを積む、より大きく重いモデル(約2.54kg〜)である。
T1g Gen 9は約1.84kg〜の薄型ボディで、持ち運びやすさを重視したモデルといえる。
- ゲームにも使える?
-
GeForce RTX 5060/5070はゲーム用途でも広く使われるGPUだ。ただしT1gはビジネス向けのThinkPadであり、ゲーミングPCとしての性能を保証するものではない。

まとめ|P1のボディで、GeForceを使いたい人の一台
- P1 Gen 9の兄弟機。ボディ・画面・メモリー・SSD・ポートはほぼ共通
- GPUはGeForce RTX 5060/5070。RTX 5070はVRAM 12GB
- 同じ構成ならP1 Gen 9より安い(10月4日時点で約5.4万円差)
- ISV認証が必要な業務ならP1 Gen 9を選ぶ
業務ソフトの認証よりも、動画・写真・3DCG・AIで使えるGPU性能と持ち運びやすさを求めるなら、T1g Gen 9は有力な選択肢である。




