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ThinkPad T16 Gen 5 AHPレビュー|Ryzen PRO 200の実力とAGPとの違い

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16型の大画面とテンキーを備え、仕事に必要な性能をしっかり確保する。そんな実用性重視のビジネスノートPCが「ThinkPad T16 Gen 5 AHP」である。

AMD Ryzen PRO 200シリーズを搭載し、OfficeやExcel、Web会議などの日常業務に対応。メモリの増設性や豊富なインターフェースも備え、長く使える仕事の道具として仕上がっている。

一方、同じT16 Gen 5には、最新のRyzen AI PRO 400を搭載したAGPや、Panther Lake搭載のIntel版も存在する。

Copilot+ PCに対応しないAHPを、あえて選ぶ価値はあるのだろうか。

本記事では、Ryzen PRO 200の性能と16型ならではの使い勝手を整理し、AGP・Intel版との違いやおすすめ構成まで解説する。

価格と実用性のバランスを重視してThinkPadを選びたい方は、ぜひ参考にしてほしい。

目次

T16 Gen 5 AHPの特徴

ThinkPad T16 Gen 5 AHPは、AMD Ryzen PRO 200シリーズを搭載した16型ビジネスノートPCである。

最新AI機能よりも、日常業務の快適さや拡張性を重視したモデルであり、主な特徴は次の4つに整理できる。

  • Ryzen PRO 200搭載: Zen 4世代の6~8コアCPUを採用。OfficeやWeb会議から、比較的負荷の高い業務まで幅広く対応する。
  • 16型大画面とテンキー: Excelや資料作成、数値入力など、ビジネスでの作業効率を高める構成。
  • 最大64GBのメモリ: SO-DIMMスロットを2基搭載し、購入後の増設・交換にも対応する。
  • 高い拡張性と修理性: Thunderbolt 4×2や有線LANを備え、バッテリーやUSB-Cポートなどの交換にも配慮された設計。

一方、Ryzen AI PRO 400を搭載するAGPとは異なり、Copilot+ PCには対応しない。

AI性能よりも、仕事での使いやすさと購入費用のバランスを重視することが、AHPを選ぶ際のポイントとなる。

スペックと仕様

ThinkPad T16 Gen 5 AHPの主要スペックを整理した。

Ryzen PRO 200シリーズを搭載し、16型ディスプレイやテンキー、Thunderbolt 4など、ビジネスに必要な機能を一通り備えている。

AGPとは基本的な筐体設計を共有しているが、CPUや最大メモリ容量、SSDの販売構成に違いがある。

主要スペック一覧

項目ThinkPad T16 Gen 5 AHP
CPURyzen 5 PRO 215 / 230、Ryzen 7 PRO 250
CPUアーキテクチャZen 4世代
コードネームHawk Point
内蔵GPURadeon 740M / 760M / 780M
NPU非搭載 / 最大16 TOPS(CPUによる)
Copilot+ PC非対応
メモリDDR5-5600
最大メモリ64GB
メモリスロットSO-DIMM×2
SSDM.2 2280 PCIe 4.0 NVMe
SSDスロット1基
最大SSD容量1TB(Lenovo検証済み構成)
ディスプレイ16型 IPS液晶
解像度WUXGA(1920×1200)
アスペクト比16:10
輝度400nit / 500nit
色域45% NTSC / 100% sRGB
タッチパネル選択可能
バッテリー60Wh / 75Wh
最小重量約1.74kg~
本体サイズ約357.9×247.9mm
厚さ前端11.45mm / 後端18.2mm(最大23.8mm)
キーボード6列・テンキー付き
USB-CThunderbolt 4×2
USB-AUSB 5Gbps×2
映像出力HDMI 2.1
有線LANRJ45(ギガビット対応)
無線LANWi-Fi 7対応構成
WWAN4G LTE / 5G対応構成あり
Webカメラ500万画素、IRカメラ選択可能
OSWindows 11 Home / Proなど

出典:Lenovo公式 ThinkPad T16 Gen 5 AMD PSREF。仕様は販売地域や選択する構成によって異なる。

購入前のチェックポイント

スペック表で特に確認したいのは、CPUによってNPUの有無が異なることだ。

Ryzen 5 PRO 215にはNPUが搭載されていない一方、PRO 230とPRO 250には最大16 TOPSのNPUが搭載されている。

ただし、いずれもCopilot+ PCには対応しない。AI性能を重視する場合は、Ryzen AI PRO 400を搭載したAGPが比較対象となる。

もう一つ注意したいのは、SSDスロットが1基のみであること。メモリは購入後に増設できるが、ストレージ容量を増やす際は既存のSSDを交換する必要がある。

CPU性能や拡張性については、以下のセクションで詳しく解説する。

Ryzen PRO 200の性能

ThinkPad T16 Gen 5 AHPには、Zen 4世代のRyzen PRO 200シリーズを搭載。6コアのRyzen 5から8コアのRyzen 7まで、用途に応じて3種類のCPUを選択できる。

一般的なOffice業務なら下位CPUでも十分だが、PRO 215と230では、同じ6コアでもGPU性能とNPUの有無に違いがある。

PRO 215・230・250を比較

まずは主要スペックを確認しよう。

比較項目Ryzen 5 PRO 215Ryzen 5 PRO 230Ryzen 7 PRO 250
CPUコア6コア6コア8コア
スレッド121216
最大クロック4.7GHz4.9GHz5.1GHz
L3キャッシュ16MB16MB16MB
内蔵GPURadeon 740MRadeon 760MRadeon 780M
GPUコア数4CU8CU12CU
NPU非搭載最大16 TOPS最大16 TOPS
Copilot+ PC非対応非対応非対応
Ryzen 5 PRO 215|一般業務向け

6コア12スレッドのCPUにRadeon 740Mを組み合わせた、AHPのエントリー構成である。

Notebookcheckが実際にテストしたT16 Gen 5 AMDも、このPRO 215を搭載している。

同レビューでは、一般的なOffice作業には十分な性能を備え、継続的なCPU負荷でも安定して動作することが確認された。

一方、2026年の新製品としては処理性能が控えめであり、CPU負荷の高い作業には上位モデルを検討したい。

Ryzen 5 PRO 230|バランス重視

PRO 215と同じ6コア12スレッドながら、最大クロックが4.9GHzに向上。内蔵GPUもRadeon 760Mとなり、GPUコア数は4CUから8CUへ倍増する。

さらに、最大16 TOPSのNPUを搭載する点も違いだ。

Office中心ならPRO 215でも十分だが、軽い画像編集やグラフィックス処理まで考えるなら、PRO 230を選ぶメリットがある。

Ryzen 7 PRO 250|性能重視

8コア16スレッドとRadeon 780Mを搭載する上位CPU。

大容量Excelや開発環境、複数のアプリを同時に使用するような場面で、CPU性能の余裕が生きてくる。

また、Radeon 780Mは12CUを備え、写真編集や軽量な3D処理などにも対応しやすい。

ただし、上位CPUを選ぶ場合は、Ryzen AI PRO 400を搭載するAGPとの価格差も確認しておきたい。

Copilot+ PCには非対応

PRO 230とPRO 250には最大16 TOPSのNPUが搭載されているが、Copilot+ PCの要件である40 TOPSには届かない。

したがって、T16 Gen 5 AHPは、どのCPUを選んでもCopilot+ PCには対応しない。

もっとも、Microsoft CopilotやChatGPTなどのクラウドAIサービスは利用できるため、一般的なAIチャットや文章作成支援が目的なら大きな問題にはならない。

一方、Copilot+ PC固有の機能を重視するなら、最大50 TOPSのNPUを搭載するAGPを検討したい。

ThinkNaviの結論

AHPのCPU選びは、用途と価格差で判断したい。

用途おすすめCPU
Office・Web会議中心PRO 215
一般業務・軽い画像編集PRO 230
開発・大容量データ処理PRO 250

価格差が小さいならPRO 230を基本に考えたい。

一方、PRO 215が大幅に安ければ、一般業務向けとして十分に魅力がある。上位のPRO 250を選ぶ場合は、AGPも比較したうえで判断しよう。

ディスプレイと操作性

T16 Gen 5 AHPを選ぶ大きな理由が、16型の広い画面とテンキー付きキーボードである。

Excelや資料作成など、日常業務での使いやすさを重視した構成だ。ただし、ディスプレイは選択するパネルによって表示品質が異なるため、購入前に確認しておきたい。

16型ディスプレイの選び方

T16 Gen 5 AHPは、16:10のWUXGA(1920×1200)ディスプレイを採用する。

一般的な16:9のフルHDより縦方向の表示領域が広く、Excelの表やWebページを閲覧しやすい。

また、同じ解像度の14型ThinkPadと比べても、文字や表を大きく表示できるため、長時間のデスクワークに向いている。

ディスプレイは主に3種類から選択できる。

比較項目標準液晶上位液晶Privacy Guard
サイズ16型16型16型
解像度1920×12001920×12001920×1200
パネルIPSIPSIPS
輝度400nit500nit500nit
色域45% NTSC100% sRGB100% sRGB
リフレッシュレート60Hz60Hz60Hz
タッチ操作非対応対応対応
特徴価格重視高輝度・広色域のぞき見防止

出典:Lenovo PSREF。実際に選択できるパネルは販売構成によって異なる。

特に注意したいのが、標準液晶の45% NTSCという色域である。

NotebookcheckがRyzen 5 PRO 215搭載のT16 Gen 5 AMDを実測したところ、標準液晶のsRGBカバー率は約60%にとどまった。

輝度は平均約450nitと十分だったものの、色の再現範囲が狭く、表示品質が弱点として指摘されている。

OfficeやExcel中心なら標準液晶でも実用的だが、写真編集や画像を扱う機会が多いなら100% sRGBの上位液晶を選びたい。

一方、Privacy Guardは周囲から画面を見られにくくする機能であり、新幹線やカフェなどで機密情報を扱う人向けの選択肢だ。

ThinkNaviとしては、価格差が許容できるなら500nit・100% sRGBの上位液晶をおすすめしたい。

キーボードとテンキー

T16 Gen 5 AHPは、6列のキーボードに独立したテンキーを搭載する。

標準キーのキーストロークは約1.5mm。TrackPointと物理ボタンも引き続き採用されており、ThinkPadらしい操作性を維持している。

テンキーは、Excelで大量の数値を入力する人や、会計・経理業務を行う人にとって便利だ。

一方、テンキーを搭載する関係で、メインキーボードとタッチパッドは本体中央からやや左側に配置されている。テンキーのないノートPCから乗り換える場合は、入力位置に慣れが必要かもしれない。

Notebookcheckの実機レビューでも、明確な打鍵感やTrackPointの操作性が評価されている。

大画面で資料を確認しながら、文章入力も数値入力も快適にこなしたい。そんな人にT16のキーボード構成は向いている。

拡張性とメンテナンス

T16 Gen 5 AHPは、メモリやSSDの交換に対応し、豊富なインターフェースを備えている。

購入後のアップグレードや故障時の修理まで考えられている点は、長く使うビジネスノートPCとして大きな魅力だ。

メモリとSSDの交換

メモリはDDR5-5600対応のSO-DIMMスロットを2基搭載。Lenovo検証済み構成で最大64GBまで対応する。

購入時は16GBで十分でも、将来的に32GBや64GBへ増設できるため、用途の変化に柔軟に対応できる。

また、内蔵GPUはシステムメモリを共有するため、グラフィックス性能を重視するなら16GB×2などのデュアルチャネル構成を選びたい。

一方、SSDはM.2 2280 PCIe 4.0対応のスロットを1基搭載。容量を増やす際は、既存のSSDを交換する必要がある。

メモリを後から増設できることは、長期利用を考えるうえで大きなメリットである。

豊富なインターフェース

T16 Gen 5 AHPは、Thunderbolt 4を2基搭載するほか、USB-AやHDMI、有線LANも標準装備している。

端子数・仕様
Thunderbolt 42基(最大40Gbps)
USB-A2基(5Gbps)
HDMI 2.11基(最大4K/60Hz)
有線LANRJ45(ギガビット対応)
オーディオ端子3.5mmコンボジャック
スマートカードリーダーオプション
Nano-SIMスロットWWAN対応構成のみ

Thunderbolt 4対応のドッキングステーションを使えば、外部モニターや周辺機器をまとめて接続できる。

また、有線LANやUSB-Aが残されているため、変換アダプターを持ち歩かなくても、多くのオフィス環境に対応できる。

据え置きではデスクトップPCに近い環境を構築し、必要なときはノートPCとして持ち運ぶ。そんな働き方に適した構成だ。

長く使える高い修理性

T16 Gen 5は、修理専門サイトiFixitから修理しやすさ10点満点中10点の暫定評価を獲得した。

特に注目したいのが、Thunderboltポートを個別に交換できるモジュール構造である。充電やドッキングステーションとの接続で頻繁に使用する端子だけに、故障時の修理負担を軽減できる可能性がある。

さらに、バッテリーやキーボードの交換性も高く評価されている。

性能が足りなくなればメモリを増設し、部品が劣化すれば交換する。長く使うことを前提とした設計も、T16 Gen 5 AHPの魅力である。

重量とバッテリー

16型ノートPCとしては、持ち運びやすさも気になるところだ。

T16 Gen 5 AHPは最軽量構成で約1.74kg。毎日持ち歩くモバイルPCというよりも、自宅とオフィスを行き来しながら使うメインPCとして考えたい。

一方、バッテリー駆動時間は良好で、海外レビューでは約16時間のWeb閲覧を記録している。

16型の携帯性

T16 Gen 5 AHPの重量は、バッテリー容量とWWANの有無によって異なる。

構成最小重量
60Wh・WLAN約1.74kg
75Wh・WLAN約1.78kg
60Wh・WWAN約1.84kg
75Wh・WWAN約1.88kg

出典:Lenovo PSREF。重量は構成によって異なる。

75Whバッテリーを選んでも重量増加は約40g。バッテリー容量とのバランスを考えると、大容量モデルを選びやすい設計だ。

ただし、本体の横幅は約358mm。新幹線の座席やカフェの小さなテーブルでは、14型のT14より取り回しに注意が必要となる。

16型の作業性を優先しながら、必要なときは持ち運びたい。そんな使い方に向いている。

60Whと75Whの違い

バッテリーは60Whと75Whの2種類を用意する。

比較項目60Wh75Wh
容量60Wh75Wh
容量差基準25%増
最小重量(WLAN)約1.74kg約1.78kg
おすすめ用途据え置き中心外出・長時間利用

75Whモデルは、100W ACアダプターとの組み合わせでRapid Chargeに対応。電源オフ・スリープ・休止状態では、約1時間で80%まで充電できる。

では、実際のバッテリー駆動時間はどうだろうか。

NotebookcheckがRyzen 5 PRO 215搭載モデルをテストした結果は、以下のとおりだ。

測定条件実測駆動時間
Wi-Fi Web閲覧・150nit15時間46分
Wi-Fi Web閲覧・最大輝度11時間25分

※Ryzen 5 PRO 215、Radeon 740M、75Whバッテリー搭載モデルの測定結果。出典:Notebookcheck(2026年6月10日公開)。

16型ディスプレイを搭載しながら、Web閲覧で約16時間という結果は心強い。

ただし、これは一定条件でのWeb閲覧テストであり、Web会議や重いアプリを使う場合は駆動時間が短くなる。また、CPUやディスプレイの構成によっても結果は変わる。

ThinkNaviとしては、価格差が大きくなければ75Whをおすすめしたい。

約40gの重量増加でバッテリー容量が25%増えるため、外出先での作業や長時間の会議が多い人にはメリットが大きい。

一方、常にACアダプターやドッキングステーションに接続して使うなら、60Whでも十分だろう。

AGPとの違い

ThinkPad T16 Gen 5には、Ryzen PRO 200を搭載するAHPと、Ryzen AI PRO 400を搭載するAGPが用意されている。

両モデルは基本的な筐体設計を共有しているため、大画面やテンキー、インターフェースといった使い勝手はほぼ共通だ。

購入判断のポイントは、Copilot+ PCへの対応と最大メモリ容量、そして実売価格の違いである。

Ryzen AI PRO 400と比較

まずは主な仕様を比較しよう。

比較項目T16 Gen 5 AHPT16 Gen 5 AGP
CPURyzen PRO 200Ryzen AI PRO 400
コードネームHawk PointGorgon Point
アーキテクチャZen 4世代Zen 5世代
CPUの選択肢PRO 215 / 230 / 250PRO 440 / 450
最大コア数8コア / 16スレッド8コア / 16スレッド
内蔵GPURadeon 740M / 760M / 780MRadeon 840M / 860M
NPUなし~最大16 TOPS最大50 TOPS
Copilot+ PC非対応対応
最大メモリ64GB96GB
メモリスロットSO-DIMM×2SO-DIMM×2
最大SSD容量1TB2TB
バッテリー60Wh / 75Wh60Wh / 75Wh

出典:Lenovo PSREF「ThinkPad T16 Gen 5 AMD」。最大メモリ・SSD容量はLenovo検証済み構成に基づく。

AGPは新しいZen 5世代のCPUを採用し、NPU性能も最大50 TOPSへ向上している。

ただし、CPU性能は単純に世代だけで判断できない。

例えば、AHPのRyzen 7 PRO 250は8コア16スレッドとRadeon 780Mを搭載。AGPの下位CPUであるRyzen AI 5 PRO 440より、CPUコア数やGPUコア数では上回る。

通常業務の処理性能を重視するなら、CPUのグレードまで含めて比較したい。

価格差でどちらを選ぶ?

AHPを選ぶ理由は、Copilot+ PCを必要としない場合に、購入費用を抑えられる可能性があることだ。

OfficeやExcel、Web会議が中心であれば、AHPでも十分な性能が期待できる。Microsoft CopilotやChatGPTなどのクラウドAIサービスも利用できるため、一般的なAIチャットや文章作成支援が目的なら、Copilot+ PCは必須ではない。

一方、今後のAI機能への対応や64GBを超えるメモリを重視するなら、AGPが選択肢になる。

選び方を整理すると、以下のようになる。

重視するポイント検討したいモデル
Office・Excel中心価格次第でAHP
購入費用を抑えたいAHPの実売価格を確認
Copilot+ PCへの対応AGP
最新CPUアーキテクチャAGP
64GBを超えるメモリAGP

ThinkNaviとしては、AHPとAGPの価格差が小さいならAGPを優先して検討したい。

ただし、AHPが大幅に安ければ話は別だ。

例えば、AHPを選ぶことでメモリを32GBへ増設したり、上位ディスプレイを選択したりできるなら、日常的な使い勝手の面で満足度が高くなる可能性もある。

購入時にはCPUだけでなく、メモリ・SSD・ディスプレイ・バッテリーを揃えたうえで、最終的な構成価格を比較したい。

AGPの詳しい性能やおすすめ構成については、以下の記事で解説している。

Intel版との違い

T16 Gen 5には、AMDのRyzen PRO 200を搭載するAHPのほかに、IntelのCore Ultra シリーズ3(Panther Lake)を搭載したモデルも存在する。

16型ディスプレイやテンキーなどの基本設計は共通しているが、Intel版はCopilot+ PCへの対応に加え、2.8K OLEDディスプレイや高性能な内蔵GPUを選択できる点が特徴だ。

Panther Lakeと比較

主な違いを整理しよう。

比較項目T16 Gen 5 AHPT16 Gen 5 Intel
CPURyzen PRO 200Core Ultra シリーズ3
コードネームHawk PointPanther Lake
内蔵GPURadeon 740M / 760M / 780MIntel Graphics / Arc B370・B390
NPUなし~最大16 TOPS最大50 TOPS
Copilot+ PC非対応対応
メモリDDR5-5600LPDDR5X-6800 / 7467
メモリ形状SO-DIMM×2LPCAMM2×1
最大メモリ64GB64GB
SSDスロットPCIe 4.0 x4PCIe 5.0 x4
ディスプレイWUXGA IPSWUXGA IPS / 2.8K OLED
最小重量約1.74kg約1.63kg

出典:Lenovo PSREF(AMD版・Intel版)。仕様は選択するCPUや販売構成によって異なる。

Intel版で特に注目したいのが、2.8K OLEDディスプレイだ。

2880×1800の高解像度に加え、120Hzの可変リフレッシュレートと100% DCI-P3の広色域に対応する。写真編集や映像を扱う人には魅力的な選択肢となる。

また、上位CPUではIntel Arc B370・B390を搭載する構成も用意されている。GPU性能を重視する場合は、CPUのグレードまで確認したい。

一方、AHPは一般的なSO-DIMMを2基搭載しており、メモリ増設の自由度が高い。Intel版もLPCAMM2によってメモリ交換は可能だが、モジュールは1基のみとなる。

AMDとIntelの選び方

OfficeやExcel、Web会議が中心であれば、AHPでも十分な性能が期待できる。

一方、Copilot+ PCへの対応やOLEDディスプレイ、上位GPUを求めるならIntel版も検討したい。

選び方を整理すると、以下のようになる。

重視するポイント検討したいモデル
一般業務と購入費用AHP
SO-DIMMによる増設性AHP
Copilot+ PCIntel
2.8K OLEDIntel
Arc B390のGPU性能Intel上位構成
持ち運びやすさIntel

ただし、Copilot+ PCが目的ならIntel版だけでなく、Ryzen AI PRO 400を搭載するAGPも比較したい。

AHP・AGP・Intelの3モデルは、CPUだけでなく構成やセール価格によっても購入価値が変わる。

Intel版の詳しい仕様やおすすめ構成については、以下の記事で解説している。

おすすめ構成

T16 Gen 5 AHPを選ぶなら、CPUを必要以上にアップグレードするよりも、メモリやディスプレイなど、日常的な使いやすさに予算を回したい。

特にAHPは、AGPとの価格差が購入判断のポイントとなる。上位構成にするほどAGPとの価格差が縮まる場合もあるため、最終的な構成価格を確認しながら選ぼう。

CPUは215か230か

OfficeやExcel、Web会議が中心なら、Ryzen 5 PRO 215で十分な性能が期待できる。

一方、PRO 230はRadeon 760Mと最大16 TOPSのNPUを搭載。軽い画像編集やグラフィックス処理まで考えるなら、価格差次第で選びたいCPUだ。

上位のPRO 250は8コア16スレッドを備えるため、開発環境や大容量データを扱う人に向いている。ただし、購入前にはAGPのRyzen AI 5 PRO 440とも比較しておきたい。

メモリは32GBが基準

長期利用を考えるなら、メモリは32GBをおすすめしたい。

メモリ容量おすすめ用途
16GBOffice・Web会議中心
32GB一般業務・マルチタスク
64GB開発環境・仮想マシン・大容量データ

T16 Gen 5 AHPは購入後のメモリ増設にも対応しているため、初期費用を抑えて16GBから始める選択も可能だ。

ただし、内蔵GPUの性能を重視するなら、16GB×2などのデュアルチャネル構成にしたい。

SSDは一般業務なら512GB、写真や大容量データを保存する機会が多ければ1TBを検討しよう。

ディスプレイの選び方

ディスプレイは、CPUと同じくらい購入後の満足度に影響する。

構成おすすめ用途
400nit・45% NTSCOffice・Excel中心
500nit・100% sRGB写真編集・画質重視
500nit・Privacy Guard外出先で機密情報を扱う人

16型の大画面を長時間使うことを考えると、価格差が許容できるなら100% sRGBの上位液晶を選びたい。

ただし、一般的な事務作業が中心で、購入費用をできるだけ抑えたいなら標準液晶も選択肢となる。

おすすめ構成3選

用途別に、ThinkNaviとして検討したい構成をまとめた。

項目コスパ重視バランス重視性能重視
CPUPRO 215PRO 230PRO 250
メモリ16GB32GB32~64GB
SSD512GB512GB1TB
液晶400nit500nit・100% sRGB500nit・100% sRGB
バッテリー60Wh75Wh75Wh
主な用途一般事務幅広いビジネス用途開発・画像編集

ThinkNaviのおすすめは、PRO 215を中心とした「コスパ重視」と、PRO 230に32GBメモリを組み合わせた「バランス重視」の2構成である。

通常業務ならPRO 215でも十分。CPUへの追加投資を抑え、必要に応じてメモリやディスプレイを強化する選び方が合理的だ。

一方、PRO 230へのアップグレード費用が小さいなら、GPU性能にも余裕を持たせたバランス重視構成を検討したい。

なお、PRO 250などの上位構成を選ぶ場合は、AGPとの価格差も必ず確認しよう。

AHPは、最新AI性能よりも実用性と購入費用のバランスを重視して選びたいモデルである。

総合評価・まとめ

ThinkPad T16 Gen 5 AHPは、16型の大画面とテンキーに、Ryzen PRO 200シリーズの実用性能を組み合わせたビジネスノートPCである。

最大の魅力は、最新AI性能を追い求めず、仕事に必要な性能と使いやすさを確保できることだ。メモリの増設性や豊富なインターフェース、高い修理性も備えており、長く使うメインPCとして検討したい。

一方、Copilot+ PCには対応せず、標準液晶の色域にも注意が必要だ。購入するなら、Ryzen 5 PRO 215または230を基本に、用途に応じて32GBメモリや上位ディスプレイを組み合わせたい。

ただし、上位構成を選ぶ場合は、Ryzen AI PRO 400を搭載するAGPとの価格差も確認しておこう。

16型の作業性を重視しながら、必要な性能を手頃な価格で手に入れたい。そんな人にT16 Gen 5 AHPはおすすめの一台である。

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