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- 信頼性への取り組み: Lenovo公式の仕様書(PSREF)と製品ページ、Microsoft・Intel・AMDの公式情報を基に執筆している。
ThinkPadは「T14s Gen 6 ILL」のように型番が長く、記事やスペック表にはvPro・NPU・MIL-STDといった言葉も並ぶ。初めて選ぶ人が迷う原因の多くは、この型番と用語である。
この記事では、型番の読み方と、ThinkPad選びでよく出てくる用語を、できるだけ普段の言葉で言い換えて説明する。全部を覚える必要はない。記事を読んでいて分からない言葉が出てきたら、ここに戻ってきてほしい。
型番の読み方
ThinkPadの型番は、シリーズ・画面サイズ・世代・CPUの種類の順に並んでいる。例えば「T14s Gen 6 ILL」は、次のように読む。
「T14s Gen 6 ILL」= Tシリーズの14インチ薄型モデル、第6世代、Intel Lunar Lake搭載版
シリーズ(最初のアルファベット)
| シリーズ | どんな人向けか |
|---|---|
| X1 | 軽さと質感を重視する人。いちばん上のモバイル |
| X9 | デザインと薄さを重視する人。新しいシリーズ |
| X(X13) | 13インチの小さいモバイルがほしい人 |
| T | 仕事用の定番。迷ったらここ |
| E | 価格を抑えたい人。入門向け |
| L | 会社でまとめて買う法人向け。手堅い作り |
| P | CADや画像・動画編集をする人。GPU(グラフィック専用チップ)を積めるワークステーション |
シリーズごとの違いはおすすめ8選でも比べている。
数字・s・g・2-in-1
- 13・14・16:画面のサイズ(インチ)。持ち歩くなら13〜14、家や職場に置くなら16が目安
- s(T14s・P14s・P16s):同じサイズの中で薄く軽いモデル。そのかわり、メモリを後から増やせない機種が多い
- g(T16g・T1g):GPUを積んだ派生モデル
- 2-in-1:画面を360度回してタブレットのように使えるモデル。ペン対応のものが多い
Gen(世代)
Genは「Generation(世代)」の略で、数字が大きいほど新しい。毎年1つずつ上がることが多い。同じGenでも、Intel版とAMD版でCPUや中身が違うことがある。
古いGenは値下がりしていることが多く、価格重視なら1つ前の世代も候補になる。今の値段は価格ウォッチで確認できる。
ILL・IAL・AHPなどの記号
同じ機種・同じGenに、CPUの違う版が2つ以上あるとき、このサイトでは最後に記号を付けて区別している。最初の文字がIならIntel、AならAMD。残りはCPUの開発名の頭文字である。
| 記号 | CPU | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| ILL | Intel Core Ultra シリーズ2(Lunar Lake) | 省電力で電池持ちが良い。メモリは基板に固定 | T14s Gen 6 ILL |
| IAL | Intel Core Ultra シリーズ2(Arrow Lake) | 性能寄り。メモリを交換できる機種が多い | T14 Gen 6 IAL |
| IWL | Intel Core シリーズ3(Wildcat Lake) | 価格を抑えた入門向け | E14 Gen 8 IWL |
| AHP | AMD Ryzen PRO 200シリーズ | 基本性能重視で価格が手ごろ | T14 Gen 7 AHP |
| AKP | AMD Ryzen AI 300シリーズ | AI機能(Copilot+ PC)に対応 | L14 Gen 6 AKP |
| AGP | AMD Ryzen AI PRO 400シリーズ | AMDの新しい世代。AI性能も高い | T14 Gen 7 AGP |
Lenovo公式ストアでは「14型 Intel」「14型 AMD」のように表示される。記号はこのサイトでの呼び分けである。Core Ultra シリーズ3(Panther Lake)の機種は「Intel」と書いている
よく出てくる用語
スペック表やレビューでよく見る言葉を、意味と「選ぶときにどう考えればいいか」に分けてまとめた。
性能・AI
| 用語 | 意味 | 選ぶとき |
|---|---|---|
| NPU | AIの処理だけを受け持つ専用のチップ | Windowsの新しいAI機能を使うなら必要 |
| TOPS | NPUの速さの単位。1秒に何兆回計算できるか | 数字が大きいほど速い。40以上がCopilot+ PCの条件 |
| Copilot+ PC | Microsoftが決めたAI PCの基準(NPU 40TOPS以上・メモリ16GB以上など) | 画像生成やリコールなど、一部のAI機能はこの基準のPCだけで使える |
| GPU | 画像や3Dの処理を受け持つチップ。CPUに内蔵されたものと、別に積むもの(GeForce・RTX PROなど)がある | CADや動画編集、ゲームをするなら別に積むモデル(Pシリーズなど) |
仕事用の機能
| 用語 | 意味 | 選ぶとき |
|---|---|---|
| vPro | Intelの法人向けの機能。会社のIT担当が、離れた場所からPCを管理・修理できる | 個人で使うなら不要なことが多い。会社の指定があれば選ぶ |
| AMD PRO | AMD版の法人向け機能。vProと同じような管理・セキュリティの仕組み | 同上 |
| MIL-STD-810H | アメリカ国防総省の耐久試験の規格。ThinkPadは温度・振動・落下などの項目で試験している | 丈夫さの目安になる。壊れないことの保証ではない |
| PSREF | Lenovo公式の製品仕様書(Product Specifications Reference) | 重さやポートを正確に確かめたいときに見る |
通信・ポート
| 用語 | 意味 | 選ぶとき |
|---|---|---|
| Thunderbolt 4・USB4 | 速いUSB-C。1本で充電・画面出力・データ転送ができる | ドックやモニターを1本でつなぎたいなら、あると便利 |
| WWAN(4G・5G) | SIMカードやeSIMで、Wi-Fiがない場所でもネットにつなぐ機能 | 外出先で使うことが多いなら検討。注文時に選ぶ必要がある |
メモリ・画面
| 用語 | 意味 | 選ぶとき |
|---|---|---|
| LPDDR5x | 基板に固定された省電力のメモリ。後から増やせない | 買うときに必要な容量(16GB以上がおすすめ)を選ぶ |
| SO-DIMM | 差し替えられるメモリ。後から増設できる | 長く使うつもりなら有利。増設できる機種の一覧 |
| sRGB 100% | 画面が出せる色の広さの目安 | 写真やデザインをするなら100%に近い画面を選ぶ |
| OLED | 有機ELの画面。黒がくっきりして色が鮮やか | 動画や写真をきれいに見たい人向け。価格は上がる |
買い方・操作
| 用語 | 意味 | 選ぶとき |
|---|---|---|
| CTO(カスタマイズ) | 注文するときにCPU・メモリ・SSDなどを選んで作ってもらう買い方 | 欲しい構成にできるが、届くまで時間がかかることがある |
| TrackPoint | キーボードの真ん中にある赤いスティック。指先でカーソルを動かせる | ホームポジションのまま操作したい人に好まれる。TrackPointの使い方 |
よくある質問
- ILLとIAL、どちらを選べばいい?
-
持ち歩いて電池持ちを重視するならILL、メモリを後から増やしたい・性能を重視するならIALが目安になる。同じ機種でも価格が違うので、今の値段を比べてから決めるとよい。
- vProは個人でも必要?
-
多くの場合は不要である。vProは会社のIT担当がPCを遠隔で管理するための機能で、個人で使うぶんには付いていなくても困らない。
- Copilot+ PCでないとAIは使えない?
-
使える。CopilotのチャットはどのPCでも使えるが、画像生成やリコールなど、一部の新しい機能はCopilot+ PCだけで使える。
- Genが新しいほど良い?
-
新しいほど性能や電池持ちは良くなることが多いが、価格も高い。1つ前の世代が値下がりしていれば、そちらのほうが得なこともある。
まとめ
- 型番は「シリーズ・画面サイズ・世代・CPUの種類」の順に並んでいる
- Genは世代。数字が大きいほど新しい
- 最後の記号は、IならIntel、AならAMD
- vProやMIL-STDは、個人なら気にしすぎなくてよい
- メモリが後から増やせるか(LPDDR5xかSO-DIMMか)は、買う前に確かめる
用語が分かったら、次は用途と予算から1台にしぼろう。



