ThinkPad E16は、16型の広い画面とテンキーを備えた、据え置き中心のビジネス用途に使いやすいThinkPadである。
2026年9月現在、Lenovo公式サイトでは最新のGen 4に加え、Gen 3やGen 2の一部モデルも取り扱われている。同じE16でも、CPU、AI性能、メモリ・SSDの拡張性には大きな違いがある。
本記事では、Lenovo公式サイトで現在取り扱われているThinkPad E16に絞って比較する。歴代モデルを網羅するのではなく、いま実際に購入候補となる7モデルの違いを整理し、用途や予算に合ったE16の選び方を解説する。
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E16全7モデルを比較
2026年9月現在、Lenovo公式サイトで取り扱われているThinkPad E16は、Gen 4・Gen 3・Gen 2の計7モデルである。
本記事では歴代E16すべてではなく、現在Lenovo公式サイトで購入を検討できるモデルだけを対象としている。
まずは全体像を確認してみよう。
| モデル | CPU | Copilot+ PC | メモリ | SSD |
|---|---|---|---|---|
| Gen 4 Intel | Core Ultra シリーズ3 | 対応 | 2スロット | 2スロット |
| Gen 4 IWL | Core シリーズ3 | 非対応 | 1スロット | 1スロット |
| Gen 4 AMD | Ryzen AI 300/400 | 対応 | 2スロット | 2スロット |
| Gen 3 IAL | Core Ultra シリーズ2 | 非対応 | 2スロット | 2スロット |
| Gen 3 ILL | Core Ultra 200V | 対応 | 固定式 | 1スロット |
| Gen 3 AMD | Ryzen 200 | 非対応 | 2スロット | 2スロット |
| Gen 2 AMD | Ryzen 7035 | 非対応 | 2スロット | 1スロット |
Gen 4 IntelはPanther Lakeで2基のSO-DIMMと2基のM.2 SSDに対応し、Copilot+ PCにも対応する。Gen 4 IWLは同じGen 4 Intel系でもWildcat Lakeで、メモリ・SSDは各1スロットとなる。Gen 4 AMDはRyzen AIと2スロットメモリ・デュアルSSDを両立する。
Gen 3 ILLはLunar Lakeを搭載し、Copilot+ PCに対応する一方、メモリは固定式、SSDも1スロットである。Gen 3 IALやAMDは拡張性を重視した構成となる。
※掲載モデルは2026年9月時点でLenovo公式サイトに掲載・取り扱いのある製品を対象としている。販売状況や構成、価格は変更される場合がある。
現在販売中のE16
E16
最新Gen 4は、AI性能と拡張性を重視したIntel・AMD版と、一般業務向けに構成をシンプルにしたIWLの3モデルに分かれる。
Gen 3にも、CPU性能と拡張性を重視したIAL、省電力とAI性能を重視したILL、実用性能と価格のバランスに優れるAMD版がある。
E16もE14と同様、単純に世代番号だけで選ぶより、CPU、拡張性、実売価格まで含めて比較した方が分かりやすい。
Gen 4の3モデルを比較
最新のThinkPad E16 Gen 4には、Core Ultra、Core、Ryzen AIを搭載する3モデルがある。
16型の大画面とテンキーは共通するが、中身は大きく異なる。
Intel・IWL・AMDの違い
| 比較項目 | Intel | IWL | AMD |
|---|---|---|---|
| CPU | Core Ultra シリーズ3 | Core シリーズ3 | Ryzen AI 300/400 |
| Copilot+ PC | 対応 | 非対応 | 対応 |
| NPU | 最大50 TOPS | 最大17 TOPS前後 | 最大50 TOPS |
| メモリ | 2スロット | 1スロット | 2スロット |
| SSD | 2スロット | 1スロット | 2スロット |
| 高速USB-C | Thunderbolt 4×2 | Thunderbolt 4×2 | USB4×2 |
| 最小重量 | 約1.63kg | 約1.71kg | 約1.63kg |
Gen 4 IntelではCore Ultra シリーズ3と最大50 TOPSのNPUを搭載でき、2基のメモリスロットと2基のM.2 SSDスロットを備える。Wildcat Lake系ではメモリ・ストレージとも1スロットとなり、重量もやや増える。
Gen 4 AMDはRyzen AIを搭載し、最大50 TOPSのNPU、2基のSO-DIMM、2基のM.2 SSD、USB4×2を備える。

どのGen 4を選ぶ?
Core Ultra シリーズ3を搭載し、Copilot+ PCに対応する。
メモリ2スロット、デュアルSSD、Thunderbolt 4×2を備え、16型E16をメインPCとして長く使いたい人に向いている。

Core シリーズ3を搭載するモデルである。
AI性能や拡張性はCore Ultra版より抑えられるが、Office、Web会議、表計算、ブラウザ中心の業務なら十分に検討できる。
大画面とテンキーを低コストで使いたい人に向いている。

Ryzen AIを搭載し、Copilot+ PCに対応する。
メモリ2スロット、デュアルSSD、USB4×2と拡張性も高く、Intel版との価格差次第では有力な候補となる。

Gen 3の3モデルを比較
Gen 3も、IAL・ILL・AMDの3種類がLenovo公式サイトで取り扱われている。
Gen 4登場後も、価格や使い方によっては十分に検討価値がある。
IAL・ILL・AMDの違い
| 比較項目 | IAL | ILL | AMD |
|---|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 200U/H | Core Ultra 200V | Ryzen 200 |
| CPU系統 | Arrow Lake | Lunar Lake | Ryzen 200 |
| Copilot+ PC | 非対応 | 対応 | 非対応 |
| メモリ | 2スロット | 固定式 | 2スロット |
| SSD | 2スロット | 1スロット | 2スロット |
| 高速USB-C | TB4+USB-C | TB4×2 | USB4+USB-C |
| 主な特徴 | 性能・拡張性 | 省電力・AI | 実用性・価格 |
Gen 3 IALはArrow Lake系で2基のSO-DIMMと2基のM.2 SSDに対応する一方、Lunar Lake系のILLはメモリ固定、SSDは1基となる。その代わり、ILLは最大48 TOPSのNPUを備えCopilot+ PCに対応する。
Gen 3 AMDはRyzen 200シリーズを搭載し、2基のSO-DIMMとデュアルSSDに対応する。NPUを搭載する構成もあるが、Copilot+ PCを主目的とするモデルではない。
今もGen 3を選ぶ理由
Gen 4が登場しても、Gen 3の価値がなくなるわけではない。
Lenovo公式サイトでは世代をまたいで価格差が大きくなることがあり、使い方によってはGen 3の方が合理的な場合もある。
HシリーズCPUも選択でき、メモリとSSDの増設に対応する。
AI機能よりもCPU性能や拡張性を重視し、16型を据え置きのメインPCとして使いたい人に向いている。

Lunar Lakeを搭載し、Copilot+ PCに対応する。
最小重量は約1.62kgとE16としては比較的軽く、省電力性を重視したい場合に特徴の分かりやすいモデルである。メモリは固定式のため、購入時の容量選びが重要となる。

Ryzen 200シリーズを搭載し、メモリ・SSDの拡張性を確保している。
Office、表計算、Web会議など一般的な業務が中心で、Copilot+ PCを必要としないなら比較しやすいモデルである。

Gen 4とGen 3の違い
Gen 4では、AI性能、接続性、ディスプレイなどが進化している。
ただし、Gen 4 IWLのように機能を絞ったモデルもあるため、世代番号だけで優劣を決めるのは避けたい。
| 比較項目 | Gen 4 Intel・AMD | Gen 3 IAL・AMD |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra シリーズ3 / Ryzen AI | Core Ultra シリーズ2 / Ryzen 200 |
| Copilot+ PC | 対応 | 非対応 |
| NPU | 最大50 TOPS | 最大16 TOPS前後 |
| メモリ | 2スロット | 2スロット |
| SSD | 2スロット | 2スロット |
| 高速USB-C | TB4×2 / USB4×2 | TB4+USB-C / USB4+USB-C |
| 標準WUXGA | 400nit | 300nit |
Gen 4 IntelとAMDでは、最新世代のAI機能と高い拡張性を両立している。
一方、Gen 3 IAL・AMDもメモリ2スロットとデュアルSSDに対応しており、一般業務であれば依然として実用的である。Gen 3 AMDは最大64GB DDR5と2基のM.2 SSDをサポートする。
最新AI機能や接続性を優先するならGen 4、価格差が大きければGen 3も比較する。
この考え方が分かりやすい。

Gen 2 AMDは今も買いか
2026年9月現在、Lenovo公式サイトではGen 2 AMDも一部構成が取り扱われている。
Ryzen 7035系を搭載し、最新AI機能には対応しないが、メモリは2基のSO-DIMMに対応し、最大64GBまで拡張可能である。一方、ストレージは基本的に1基のM.2 SSD構成となる。
Office、表計算、Web会議などの一般業務が中心であれば、性能面ではまだ十分に検討できる。
ただし、Gen 3 AMDとの価格差が小さいなら新しい世代を優先したい。
Gen 2 AMDは、公式サイトで在庫限りの大幅値引きになっている場合に比較したいモデルである。

用途別おすすめE16
ここまでの違いを踏まえ、用途や重視するポイント別に比較したいモデルを整理する。
| 用途・重視するポイント | 比較したいモデル |
|---|---|
| 最新AI機能 | Gen 4 Intel / Gen 4 AMD |
| 一般的なビジネス用途 | Gen 4 IWL / Gen 3 AMD |
| CPU性能・拡張性 | Gen 4 Intel / Gen 3 IAL |
| バッテリー・省電力 | Gen 3 ILL |
| 価格と性能のバランス | Gen 4 AMD / Gen 3 AMD |
| 型落ち特価 | Gen 2 AMD |
最新世代を長く使いたいなら、まずGen 4 IntelとGen 4 AMDを比較したい。
どちらもCopilot+ PCに対応しながら、メモリとSSDの増設にも対応しており、大画面E16をメインPCとして長く使いやすい。
一方、OfficeやWeb会議、Excelを中心とした一般業務なら、Gen 4 IWLやGen 3 AMDでも十分に検討できる。
省電力性を重視するならGen 3 ILLも候補になる。ただし、メモリとSSDの拡張性は低いため、購入時の構成選びが重要である。
Gen 2 AMDは、在庫限り特価などで新世代との価格差が十分に大きい場合に比較したい。
E16は16型の大画面とテンキーが共通するため、最終的にはCPU、AI機能、拡張性、そしてLenovo公式サイトでの実売価格で選ぶと分かりやすい。

まとめ
ThinkPad E16は、16型の広い作業領域とテンキーを備え、オフィスや自宅で据え置き中心に使いやすいThinkPadである。
2026年9月現在、Lenovo公式サイトではGen 4・Gen 3・Gen 2の計7モデルが取り扱われており、世代だけでなくCPU、AI性能、メモリ・SSDの拡張性にも違いがある。
本記事では歴代E16すべてではなく、Lenovo公式サイトで現在購入を検討できるモデルに限定して比較した。
最新AI機能と拡張性を重視するならGen 4 Intel・AMD、一般的な業務ならGen 4 IWLやGen 3 AMD、バッテリーや省電力性を重視するならGen 3 ILLが候補となる。
Gen 2 AMDも、公式サイトで在庫限り特価になっていれば比較する価値がある。
E16はモデル数が多いが、必要な性能と拡張性、実売価格を整理すれば、自分に合った1台を選びやすい。
持ち運びやすさを優先するなら、14型のThinkPad E14も比較したい。
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