AI時代の新定番モバイルが登場――。
約968gの軽量ボディに、Copilot+ PC準拠のRyzen AI 300シリーズを搭載した「ThinkPad X13 Gen 6(AMD版)」は、持ち運びやすさと高性能を両立した次世代ビジネスノートです。
本記事では、スペックやカスタマイズのポイント、Intel版との違い、どんな人におすすめかまで徹底解説。AI活用を見据えたモバイルPC選びに迷っている方は、ぜひチェックしてください。
はじめに – Intel版と何が違う?

ThinkPad X13 Gen 6(AMDモデル)は、2025年6月に登場した最新の13.3型モバイルノートです。3月に発売されたIntel版と外観や基本設計(筐体)はまったく同じで、サイズやポート配置、キーボードレイアウト、バッテリー構成などは共通しています。
つまり、使い勝手や携帯性に大きな違いはなく、選択のポイントは「中身(CPUとAI性能)」に集約されます。
最大の違いは、AMD 版が「Copilot+ PC」正式対応である点です。Ryzen™ AI 300 シリーズは AI 専用の NPU を内蔵し、最大 50 TOPS の性能でリアルタイム要約・画像生成・Recall などを オフラインで快適に実行できます。
一方、X13 Gen 6 の Intel CPU 構成は Intel Core Ultra シリーズ 2(200U/200H) を採用。こちらも NPU は搭載していますが 約 11 TOPS 前後 と性能が低く、現行モデルでは Copilot+ PC の 40 TOPS 要件を満たしません(AI処理は基本的にクラウド依存)。
※一方でX1/T14s/Tシリーズの一部のモデルで採用されている Intel Core Ultra シリーズ 2(200Vシリーズ) は Copilot+ PC 対応しています。
本記事では、こうした Copilot+ 対応の優位性 を中心に、AMD 版と Arrow Lake Intel 版の性能差・使い勝手・カスタマイズポイントを分かりやすく解説していきます。
「今、どちらを選ぶべきか?」
その疑問に明確なヒントが得られるはずです。
AMD版のココが新しい

2025年6月に登場したThinkPad X13 Gen 6(AMD版)は、従来のIntelモデルとは異なる最新世代のプロセッサー「Ryzen™ AI 300シリーズ」を採用したCopilot+ PC準拠モデルです。
AI機能をローカルで実行できる点が最大の進化ポイントであり、Microsoftが定義する新しいPCカテゴリ「Copilot+ PC」に正式対応しています。
Copilot+ PCってなに? ― クリアしている4つの条件
Copilot+ PC は、「AI 機能をクラウドに頼らずパソコン内だけで高速に動かせる新しい基準」のこと。
Microsoft が次の 4 つを満たすパソコンだけに付ける“お墨付き”です。
必須条件 | 本機の対応状況 |
---|---|
AI用チップが 40TOPS 以上 (数字が大きいほど速い) | Ryzen™ AI 300 シリーズで 最大 50TOPS |
メモリ 16GB 以上 | 16GB / 32GB を選択可 |
SSD 256GB 以上 | 256GB〜2TB まで選択可 |
セキュリティと省電力機能 | 指紋/顔認証・高速スリープに対応 |
これらの基準をすべて満たしていることで、将来的に登場するRecall(AIメモリ)やリアルタイム翻訳、画像生成、音声要約などのWindows AI機能を、クラウドに依存せずローカル環境で即時処理することが可能になります。
要するに スペックを見なくても「Copilot+ PC」と書いてあれば、AI作業が快適に動く という目印です。
Ryzen™ AI 300 シリーズで何ができる?

ThinkPad X13 Gen 6(AMD版)に搭載されている Ryzen™ AI 300シリーズ は、AI専用のチップ(NPU)を内蔵しており、これが「Copilot+ PC」対応のカギになります。NPUは、画像生成や会話の要約、リアルタイム翻訳など、AIの処理を高速かつ省電力でこなすための頭脳のような役割を果たします。
たとえばこのようなAI機能が、ネットに頼らずPC本体だけで実行できます。
- 「○○な画像を作って」といった生成AIの活用
- 会議中のリアルタイム文字起こし・自動要約
- オンライン会議の自動背景ぼかし・翻訳
- 近日登場予定の「Recall」など、過去のPC操作を検索できる機能
AI性能の違いを数字で比較
搭載されているNPU(AI専用チップ)の性能は、Intel版とAMD版で大きく異なります。以下はそれぞれのモデルが持つAI処理性能の目安を比較した表です。
プロセッサー | NPU性能(目安) | Copilot+ PC対応 |
---|---|---|
AMD Ryzen AI 7 PRO 350 | 約50 TOPS | ✔ |
AMD Ryzen AI 5 PRO 340 | 約50 TOPS | ✔ |
Intel Core Ultra (シリーズ2) 200U/200Hシリーズ | 約11.5 TOPS | ✖ |
Intel Core Ultra (シリーズ2) 200Vシリーズ | 約45 TOPS | ✔ |
💡TOPS(トプス)とは:AIが1秒間に何兆回の計算をできるかを示す単位。数値が高いほど性能が高く、処理がスムーズになります。
AMD版の強みとは?
- AI性能はIntel の約4倍以上
- Microsoftが定める「Copilot+ PC」の要件(40 TOPS以上)をクリア
- 将来のWindows AI機能(Recallなど)も快適に使える土台がある
どんな人にAMD版がおすすめ?
- 画像生成や要約などのAI機能をオフラインでしっかり使いたい
- 出先でも安定してAIアシストを使いたい
- 将来のWindowsアップデートにも長く対応できるモデルが欲しい
Intel版(Arrow Lake)はクラウド連携による軽いAI処理には問題ありませんが、「これからのAI時代」に備えておきたいなら、AMD版のRyzen™ AI 300シリーズを選ぶ価値は大いにあります。今後登場するIntel Lunar Lake(200Vシリーズ)もCopilot+対応ですが、発売時期や構成はまだ限定的。いま買って長く使いたいなら、X13 Gen 6のAMD版が安心な選択肢です。
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基本情報とスペック比較

共通筐体・主要スペック早見表
ThinkPad X13 Gen 6(AMD)は、Ryzen™ AI 300シリーズを搭載した最新世代の13.3型モバイルノートです。実際のCTO構成にもとづく代表的なスペックは以下の通りです(2025年6月時点)。
13型クラスとしては珍しく、保守性の高い設計(バッテリー・SSD交換可)を維持しながら、Copilot+対応のAI性能を備えたモバイルPCとして非常にバランスの取れた構成です。
項目 | AMD版 | Intel版 |
---|---|---|
プロセッサー | Ryzen AI 7 PRO 350 Ryzen AI 5 PRO 340 | Core Ultra 7 255H / 255U / 265U Core Ultra 5 225H / 225U / 235U |
AI対応 (Copilot+ PC) | 対応(最大50TOPS NPU) | 非対応(約11TOPS NPU) |
内蔵グラフィックス | Radeon 860M / 840M | Intel Arc / Intel Graphics |
メモリー | オンボード 16GB / 32GB(最大32GB) | 同左 |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB SSD | 同左 |
ディスプレイ | 13.3型 WUXGA (1920×1200) 非タッチ or タッチ | 同左 |
カメラ | 5MP Webカメラ or 5MP+IR(顔認証) プライバシーシャッター付き | 同左 |
通信機能 | Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4 4G / 5G(選択可) | 同左 |
I/Oポート | USB4 ×2 USB 3.2 Gen1 ×1 HDMI / オーディオジャック | 同左 |
キーボード | JIS配列 / Copilotキーあり / バックライト選択可 | 同左 |
指紋センサー | 選択可 | 同左 |
本体サイズ | 約299.3×207×9.85–17.75mm | 同左 |
質量 | 約968g~ | 約933g~ |
バッテリー | 41Wh または 54.7Wh(選択可) | 同左 |
カラー | ブラック | 同左 |
違いが大きいのは主に「AI性能」「GPU」「重量」の3点。その他は共通仕様です。
Intel版 vs AMD版 ― 選択ポイントだけ比較
ThinkPad X13 Gen 6は、Intel版とAMD版で筐体や画面、ポート類など多くの部分が共通しています。そこで重要になるのは「どちらを選ぶべきか」という判断ポイント。本章では、両者の違いが出やすい3つの要素――AI性能、グラフィックス特性、モビリティ・価格面の違いをかんたんに比較してみましょう。
NPU / AIベンチマーク差
AMD版に搭載される「Ryzen™ AI 300シリーズ」は、AI専用のプロセッサー(NPU)を内蔵しており、最大50 TOPS(1秒間に50兆回の演算)という高い処理能力を持ちます。これは、Microsoftの「Copilot+ PC」基準をクリアしており、将来的なWindowsのAI機能(Recallやローカル画像生成など)もフル活用できます。
一方、Intel版に搭載される「Core Ultra」シリーズのNPU性能は約11.5 TOPS程度。日常の軽いAIアシストには十分ですが、今後のAI進化を見据えた場合はやや非力な印象です。
✅ AI機能を本格活用したい人には、AMD版のほうが大きなアドバンテージがあります。
GPU・マルチメディア特性差
グラフィックス性能では、用途によって向き不向きが分かれます。
- AMD版:Radeon™ 860M / 840M(RDNA 3世代)を内蔵し、軽めの画像生成や動画編集にも対応。Stable Diffusionなどのローカル生成AIとも好相性。
- Intel版:Intel Arc Graphics(統合GPU)により、AV1のハードウェアエンコードやQuick Sync Videoが強く、動画編集・配信用途に特化した設計になっています。
✅ 画像生成やAI処理→AMD版、動画エンコードやストリーミング→Intel版、という使い分けがおすすめです。
軽さ・駆動時間・価格差
- 重量:Intel版は最小構成で約933gと、AMD版より約35gほど軽量です。モバイルで1gでも軽さを重視したい方には嬉しいポイント。
- バッテリー駆動時間:どちらも41Wh / 54.7Whの選択が可能で、実運用では大きな差はないと見られます。
- 価格:一般的にAMD版のほうが価格が抑えられる傾向にあり、コストパフォーマンスは高めです。また、キャンペーン時の割引率もAMDモデルのほうが高くなりやすいです。
✅ 「AI性能 × 価格重視」ならAMD版、「軽さとIntel互換性重視」ならIntel版が適しています。
モバイル性能と使い勝手
ThinkPad X13 Gen 6(AMD版)は、AI性能だけでなく、「軽さ」「頑丈さ」「操作性」などモバイルPCとしての基本性能もしっかりと作り込まれています。外出先での利用を前提にした設計は、仕事でもプライベートでも活躍できる一台に仕上がっています。
約968 gの携帯性

本体重量は最小構成で約968 gと、13インチクラスとしては非常に軽量。バッグに入れての持ち運びやすさはもちろん、新幹線や飛行機のテーブル、カフェなどの狭いスペースでも快適に使えるサイズ感です。
また、約300×207mmの本体サイズに、縦に少し広い「16:10」ディスプレイを搭載しており、表示領域も確保されているため、資料作成やマルチタスクにも便利です。
交換できる SSD & バッテリー
ThinkPadシリーズらしく、保守性の高さも魅力。
X13 Gen 6では、M.2 2280 SSD(NVMe)とバッテリーがユーザーの手で交換可能な設計になっています。

公式保守マニュアル(HMM)も公開されており、メンテナンスや将来的なアップグレードを視野に入れて運用したい方にも最適です。
新デザイン&操作性(キーボード/ヒンジ)
外観は、フラットな天板とシングルバーヒンジを採用し、指一本でスムーズに開く設計に進化。開閉しやすく、打ち合わせや出先でもスマートに使えます。
キーボードは定評のあるThinkPad配列で、深めのストロークとしっかりした打鍵感を実現。さらに、Copilotキーや触感付きキー(Fn・Enter)など細やかな配慮もされており、タイピングのしやすさはトップクラスです。

MIL-STD-810H準拠の堅牢性
X13 Gen 6は、米軍の耐久試験規格「MIL-STD-810H」に準拠。
高温・低温・湿度・振動・衝撃など、12項目以上のテストをクリアしています。
つまり、過酷な環境や毎日の持ち運びにも耐えられる設計。精密機器ながら安心して外に持ち出せる“ビジネス用PCとしての信頼性”が大きな魅力です。
インターフェース & 通信

USB4 ×2/HDMI/Audio… 外部周辺機器の接続性
ThinkPad X13 Gen 6 は左右にポートがバランス良く配置され、ドックを使わなくても日常業務が完結する構成です。
- USB4(Thunderbolt 4対応)×2 … 最大40 Gbpsで高速データ転送・映像出力・充電まで1本で対応
- USB 3.2 Gen 1 ×1 … マウスやSSDなど一般周辺機器用
- HDMI 2.1 … 会議室プロジェクターや外部モニターにそのまま接続
- マイク/ヘッドホン・コンボジャック … Web会議用ヘッドセットも気軽に利用
ドライブや有線LANを増やしたい場合も、USB-Cドックを挿すだけで簡単に拡張できます。
Wi-Fi 7 と 4G/5G オプション - 出先での通信手段
最新規格 Wi-Fi 7(IEEE 802.11 be) に対応し、自宅・オフィスでの高速無線環境は万全。さらに CTO で 4G LTE / 5G Sub-6モジュール を選択すれば、
- 電車移動中でもクラウドファイルにアクセス
- カフェの公衆回線が混雑していてもテザリング不要
と、どこでも“つながる”安心感が得られます。eSIM も利用可能なので、海外出張時の通信設定も簡単です。
バッテリー 41 Wh / 54.7 Wh と GaNアダプター選び
項目 | 3セル 41 Wh | 4セル 54.7 Wh |
---|---|---|
公称駆動目安* | 約10 h 前後 | 約12 h 前後 |
重さ | 軽い | +約50 g |
おすすめ用途 | 毎日持ち歩く軽量派 | 出張・長時間作業派 |
電源は標準で 65 W USB-Cアダプター が付属しますが、持ち運びが多い人は 窒化ガリウム(GaN)タイプのミニアダプター を同時購入すると便利。
- サイズは手のひらに収まる程度
- 重さ約100 g 前後でカバンが軽くなる
- USB-C(PD)対応スマホやタブレットも一緒に急速充電
「自宅据え置きは純正 65 W、外出は GaN ミニ」と使い分ければ、モバイルワークがさらに快適になります。
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CTO購入ガイド
まず決めたい 5 つの項目
ThinkPad X13 Gen 6(AMD)は、Lenovo公式サイトのCTOモデル(カスタマイズ注文)として提供されており、購入前に仕様を細かく調整できます。中でも、次の5つの項目は使用感や快適性を大きく左右するため、最初にしっかり検討すべきポイントです。
項目 | 選び方のヒント |
---|---|
CPU(プロセッサー) | Ryzen AI 7 PRO 350(上位)/Ryzen AI 5 PRO 340(標準) AI処理や長期利用ならAI 7がおすすめ |
メモリ(RAM) | 16GB or 32GB(オンボード、後から増設不可) 将来的な余裕を持たせるなら32GB一択 |
SSD(ストレージ) | 256GB / 512GB / 1TB(M.2スロット) Office作業中心なら512GB、生成AIや画像編集用途なら1TB推奨 |
ディスプレイ | 非タッチ or タッチ(WUXGA/IPS) 日常作業メインなら非タッチ、直感的操作やPDF閲覧が多いならタッチも◎ |
カメラ | 5MPカメラ or IR対応カメラ(顔認証) セキュリティやテレワーク重視ならIR搭載モデルが安心 |
そのほか、指紋センサー/WWAN(4G/5G)/バッテリー容量/アダプター(GaN) なども用途に応じて選択可能です。
価格・納期の傾向とキャンペーン
CTOモデルは注文後に組み立てるため、納期は約3〜4週間前後が目安です。とくにRyzen AIシリーズ搭載のAMD版は構成変更が多く、時期によってやや納期が前後します。
価格面では、発売直後よりも数週間〜数ヶ月で割引率が高まる傾向があります。また、Lenovo公式では下記のようなキャンペーンが頻繁に実施されています。
- 週替わりセール/クーポン(最大45%オフなど)
- +100円 GaNアダプター/Office追加などのお得オプション
- 学生・法人向け割引も対応

どんな人におすすめ? Intel or AMD チェックリスト
ThinkPad X13 Gen 6 は、同じ筐体で Intel版とAMD版が存在するため、どちらを選ぶか迷う人も多いでしょう。以下のチェックリストを参考に、自分に合った構成を見極めてください。
- Windows Copilot+やローカルAIを積極活用したい
- 会議要約/画像生成/翻訳などAI処理を重視
- とにかく軽さにこだわりたい人
- Intel版は約35g軽く、少しでも荷物を減らしたい人におすすめです。
- 動画編集やストリーミング配信をよく行う人
- Intel独自の動画処理機能(Quick Sync)があり、映像の書き出しやライブ配信がスムーズです。
- 法人での導入や業務利用を考えている人
- Intelの「vPro」対応モデルでは、遠隔管理やセキュリティが充実。企業のIT部門でも扱いやすい構成です。
- AI機能よりも、昔から使っているソフトとの相性を重視したい人
- Intel製CPUは歴史が長く、業務用アプリや周辺機器との互換性に安心感があります。
「AI時代に先んじて投資したいならAMD、安定性と互換性で選ぶならIntel」。ThinkPadだからこそ、どちらを選んでも“ビジネスに頼れる1台”になります。
まとめ|ThinkPad X13 Gen 6 AMDは買いか?
ThinkPad X13 Gen 6(AMD版)は、AI時代に向けた新世代のモバイルPCとして非常に魅力的な一台です。
約968gという驚異の軽さと、最新のRyzen AI 300シリーズによる強力なNPU性能を両立。さらにCopilot+ PC準拠によって、これから登場するAI支援機能との高い親和性も期待できます。
加えて、保守性・耐久性・携帯性・拡張性のバランスも秀逸。CTO構成で柔軟に自分好みにカスタマイズできる点も、大きな強みです。
今すぐ購入するのもよし、価格が落ち着くのを待つのもよし。いずれにせよ、「軽量で強力なAIノートPC」を探しているなら、このモデルは間違いなくチェックすべき1台です。
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