「軽くてパワフル、信頼性の高いモバイルワークステーションが欲しい」
そんなビジネスパーソンやクリエイターにおすすめなのが、LenovoのThinkPad P14s/P16sシリーズです。設計・開発・映像編集など、専門的な作業に耐える性能を持ちながら、持ち運びやすさや拡張性にも優れており、外出先でもオフィスと変わらない快適な作業環境を実現できます。
この記事では、ThinkPad P14s/P16sの最新2025年モデルの魅力を徹底解説。14インチ/16インチの違いや、Intel・AMDの選び方、NVIDIA RTX搭載モデルの性能メリット、カスタマイズすべきポイント(メモリ・SSD・ディスプレイ・キーボード)まで、購入前に知っておきたい情報をすべて網羅しています。
これからP14s/P16sを検討する方にとって、「後悔しない1台の選び方」が見つかる完全ガイドです。ぜひ最後までご覧ください。
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ThinkPad P14s/P16sの特徴
ThinkPad P14s/P16sは、モバイルワークステーションとしての性能と持ち運びやすさを両立した、プロフェッショナル向けのハイエンドモデルです。ビジネス向けノートPCの中でも「高い処理性能」「堅牢性」「カスタマイズ性」を備えており、動画編集や3D CAD、解析ソフトなど、負荷の高いアプリケーションを扱うクリエイターや技術職のユーザーに選ばれています。
特に、NVIDIA製GPUとIntel Core Ultraシリーズの最新CPUを搭載した2025年モデルでは、性能面が大幅に強化され、場所を選ばず本格的な作業が可能です。
また、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)認証を取得しているため、AutoCAD、SOLIDWORKS、Adobeなどの主要な業務用ソフトとの互換性も万全。ThinkPadらしい堅牢性や快適なキーボード、セキュリティ機能も標準搭載されています。
つまり、ThinkPad P14s/P16sは「どこでも安心して高負荷作業ができる」「モバイル×プロ向け」という価値を持った、他のビジネスノートにはないユニークなモデルです。
ThinkPad P14s/P16sシリーズの位置づけと魅力
ThinkPad P14s/P16sは、ThinkPadシリーズの中でも「ワークステーション系」に分類されるPシリーズのモバイルモデルであり、性能と可搬性のバランスに優れています。P14sは14インチ、P16sは16インチと画面サイズが異なりますが、どちらも軽量・薄型設計で、出張や外出先でも高い生産性を維持できる点が特長です。
このシリーズは「P1ほどのハイエンドスペックまではいらないが、EシリーズやTシリーズでは物足りない」という層にピッタリ。たとえば、P14sは1.3kg台の軽さに加え、専用GPU(NVIDIA RTX A500など)を搭載可能で、持ち歩きやすさとグラフィックス性能を両立。
一方、P16sはより広い作業スペースと排熱余裕があり、より重いタスクにも対応できるという強みがあります。
「現場でもオフィスでも、高精度な作業を必要とする人」にとって、ThinkPad P14s/P16sはまさに「ちょうどよい」パフォーマンスを提供してくれる、理想的なビジネスパートナーです。
常に最新のCPUとNvidia GPUを搭載可能
ThinkPad P14s/P16sは、常に最新世代の高性能CPUとプロフェッショナル向けGPUを搭載し、モバイルワークステーションとしての信頼性と処理能力を両立しています。
2025年モデルでは、CPUにIntel Core Ultra プロセッサーまたはAMD Ryzen™ PRO 8040HSシリーズを搭載した2つのラインナップを用意。用途や予算、好みに応じて選べる柔軟な構成が魅力です。
IntelモデルはAI処理に強い「NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)」を搭載し、将来のAIワークロードにも対応。AMDモデルはマルチコア性能に優れ、省電力性とコストパフォーマンスのバランスに優れています。
さらに、グラフィックスにはNVIDIA RTX™ 500 Ada 世代 Laptop GPU(4GB GDDR6)を搭載可能。このGPUは、レイトレーシングやAI支援処理などにも対応し、Adobe系のクリエイティブアプリや3D CAD、映像編集などの業務において優れたパフォーマンスを発揮します。
つまり、ThinkPad P14s/P16sは「持ち運べる本格ワークステーション」として、最新CPUとGPUによって場所を選ばず高度な作業をこなしたいユーザーに最適な選択肢です。
主要ソフトウェアベンダーのISV認証で互換性も問題なし
ThinkPad P14s/P16sシリーズは、主要なISV(Independent Software Vendor:独立系ソフトウェアベンダー)認証を取得しており、業務用のプロフェッショナルアプリケーションでも安心して使用できます。
このISV認証とは、各ソフトウェアベンダーがLenovoのハードウェアと自社ソフトウェアの動作検証を行い、正式に「互換性がある」と認めた証です。
Autodesk、Dassault Systèmes、PTC、Siemens、Adobe、ANSYSなど、多くのプロフェッショナルが使う主要ソフトが対象になっており、動作の安定性・パフォーマンス・表示の正確性が保証されています。
たとえばAutoCADやSolidWorks、CATIA、Revit、Premiere Proといった高負荷なアプリも、ThinkPad P14s/P16sなら最適な環境で動作。GPUとの相性も確認されており、複雑な3Dモデリングや動画編集も安心して行えます。
このように、ThinkPad P14s/P16sは単なる高性能ノートPCではなく、「プロフェッショナル用途における信頼性」までしっかり担保されたモデルです。
高いセキュリティ性能とプライバシー保護
ThinkPad P14s/P16sは、機密性の高い業務にも対応できる高度なセキュリティ機能とプライバシー保護機能を標準装備しており、安心してビジネスに集中できる設計になっています。
まず、ハードウェアレベルでのdTPM 2.0(ディスクリート・トラステッド・プラットフォーム・モジュール)を搭載し、暗号鍵や認証情報を安全に管理。さらに、指紋認証センサーや顔認証(IRカメラ)により、すばやくかつ安全にログイン可能です。
物理的なセキュリティにも配慮されており、カメラにはプライバシーシャッターを搭載。ワンタッチで物理的にレンズを隠せるため、オンライン会議中の誤作動や不正アクセスによるのぞき見リスクを軽減できます。
また、Lenovo独自のThinkShieldセキュリティソリューションにより、BIOSレベルからOS・アプリ・クラウドまで多層的な保護を実現。企業導入の際にも安心して展開できるセキュリティ設計です。
ThinkPad P14s/P16sは、モバイルワークの自由さと、企業レベルの厳重なセキュリティの両立を求めるプロフェッショナルに最適な1台です。
豊富なI/Oポートで拡張性も抜群
最新のThinkPad P14s/P16sは、ビジネスユースからクリエイティブ作業まで幅広く対応できる豊富なインターフェースを搭載しており、周辺機器との接続に困ることはありません。
左側面には以下のポートを搭載:
- HDMIポート(外部モニター出力用)
- USB Type-C(Thunderbolt™ 4対応)×2ポート
- USB 3.2 Gen1(Powered USB)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
右側面には以下のポートを搭載:
- スマートカードリーダー(カスタマイズによる選択)
- USB 3.2 Gen1
- イーサネット・コネクター(RJ-45)
- セキュリティスロット
このように合計9種のインターフェースを備えており、有線LANや大画面ディスプレイとの接続、USBメモリや有線ヘッドセットなどの同時利用もスムーズです。特にThunderbolt™ 4対応のUSB-Cポートを2基搭載している点は、高速データ転送や高解像度ディスプレイ出力、ドッキングステーション接続など、プロフェッショナル用途において大きな強みです。
モバイルワークでも拡張性を妥協したくない方にとって、ThinkPad P14s/P16sはまさに理想的なインターフェースを備えた1台です。
快適なキーボードと伝統のトラックポイント
ThinkPad P14s/P16sは、ThinkPad伝統の打ちやすさを継承したキーボードと、唯一無二のトラックポイントによって、長時間の作業でも疲れにくい操作性を実現しています。
キーボードはフルサイズで打鍵感に優れ、適度なキーストロークと反発力があり、タイピングミスを抑えつつ高速入力が可能。
業務で多くの文章やコードを書くユーザーにとっては、この打鍵感の良さが生産性に直結します。
そして、ThinkPadシリーズの象徴とも言える赤いポッチ=トラックポイントももちろん健在。マウスやタッチパッドに手を移動せず、ホームポジションから指先だけでポインタ操作ができるため、作業効率を損なうことがありません。
慣れると手放せない存在で、特に狭いスペースや移動中の操作でも威力を発揮します。
さらに、キーボードにはバックライト機能も搭載されており、暗い場所での作業も快適。日本語配列と英語配列の両方が選べるため、用途や好みに応じたカスタマイズも可能です。
ThinkPad P14s/P16sは、入力デバイスにもこだわりたいプロフェッショナルにとって、まさに信頼できる作業環境を提供してくれます。
高いメンテナンス性でメモリ増設やSSD換装も簡単
最新のThinkPad P14s/P16sは、長く使い続けたいユーザーやカスタマイズ志向の方にとってうれしいメンテナンス性の高さも魅力のひとつです。
メモリは最大96GBまで拡張可能で、DDR5-5600規格のnon-ECC SDRAM(SODIMM)を2スロット搭載。標準構成から大容量へのアップグレードも後から対応しやすく、動画編集や解析ソフトなど、メモリ負荷の高い作業にも柔軟に対応できます。
ストレージも、2280サイズのM.2 PCIe NVMe SSDスロットを1基搭載しており、あとからより大容量・高速なSSDに換装することも可能。ストレージをデータ用途で使い分けたい方や、業務内容に応じてパフォーマンスを強化したい方にとって非常にありがたい仕様です。
ThinkPadシリーズらしく、筐体の設計も堅牢かつ分解しやすく設計されているため、カスタマイズやパーツ交換も比較的簡単に行える点も大きなメリットです。
購入後も自由度高く拡張できるP14s/P16sは、「長く、快適に使い続けられるモバイルワークステーション」を求めるプロフェッショナルにぴったりのモデルです。
リモートワークに最適な音声・映像機能
ThinkPad P14s/P16sは、リモートワークやオンライン会議を快適にこなすための音声・映像機能が充実しており、プロフェッショナルなコミュニケーション環境をサポートします。
まず、WebカメラにはFHD 1080p対応の高解像度カメラを搭載(一部モデルはIRカメラ付き)。顔認証ログインにも対応し、セキュリティと利便性を両立しています。カメラには物理的なプライバシーシャッターも付いており、不意の映り込みやのぞき見を防止。安心してカメラを使うことができます。
音声面では、デュアルアレイマイクとDolby Audio™対応の高音質スピーカーを搭載。会議中の声がクリアに届くだけでなく、相手の声も聞き取りやすく、雑音やハウリングのストレスを軽減します。
さらに、一部モデルではノイズキャンセリング機能にも対応。カフェやオープンスペースなど周囲が騒がしい場所でも、自分の声だけを相手に届けることが可能です。
このように、ThinkPad P14s/P16sは自宅・オフィス・出先を問わず、どこでもスムーズなオンラインコミュニケーションを実現する機能を備えた、ハイブリッドワーク時代の強い味方です。
ThinkPad P14s/P16sはこんな人におすすめ
ThinkPad P14s/P16sは、性能・信頼性・拡張性をバランスよく備えたモバイルワークステーションとして、以下のようなユーザーに特におすすめです。
外出が多いエンジニア・クリエイター
軽量かつ堅牢な筐体に、最新CPUとNVIDIA RTX GPUを搭載したP14s/P16sは、出張や現場作業が多い技術者や映像・デザイン系のプロフェッショナルに最適です。
AutoCADやPhotoshop、Premiere Proなど、GPU支援を活かすソフトウェアとの相性も良く、場所を選ばず本格的な制作・設計作業が可能。持ち運びやすさと処理性能の両立を求める方にぴったりです。
長期間使い続けたい法人・教育機関ユーザー
最大96GBのメモリや換装可能なSSD、ISV認証をはじめとした高い信頼性は、業務用端末としての長期運用にも適しています。
セキュリティやメンテナンス性も考慮されているため、法人・官公庁・大学研究室などで「安定したIT基盤」を求めるユーザーにも非常に向いています。カスタマイズ性の高さも導入のしやすさにつながります。
プライベートでも仕事でも高性能を求めるパワーユーザー
普段はオフィスソフトや動画視聴、時には写真編集やプログラミングなど、幅広い用途で使いたい個人ユーザーにもP14s/P16sはおすすめ。
Thunderbolt 4やHDMI、LANポートなどインターフェースも充実しており、自宅では外部モニターに接続してメインPCとして使い、外出先ではそのまま高性能モバイルとして活用できます。
ThinkPad P14s/P16sの歴代モデル
ThinkPad P14s Gen 1 / P15s Gen 1(2020年)
CPU: 第10世代 Intel Core(Comet Lake)または AMD Ryzen PRO 4000シリーズ
GPU: NVIDIA Quadro P520(P14s) / NVIDIA Quadro P520 / P620(P15s)
重さ: 約1.47kg(P14s) / 約1.75kg(P15s)
特徴: ISV認証取得のワークステーション向け、最大48GBメモリ、最大2TB SSD、14インチ/15.6インチFHDディスプレイ搭載
解説: ThinkPad P14s Gen1とP15s Gen1は、従来のTシリーズのモバイルワークステーションモデル(T490sなど)を引き継ぎ、Pシリーズとして独立。軽量筐体ながらQuadro GPUを搭載し、CADや設計用途に応える性能を実現しました。Intel/AMD両対応で選択肢も広がりました。
ThinkPad P14s Gen 2 / P15s Gen 2(2021年)
CPU: 第11世代 Intel Core(Tiger Lake)または AMD Ryzen PRO 5000シリーズ
GPU: NVIDIA T500(P14s Intel) / NVIDIA T500(P15s)
重さ: 約1.47kg(P14s) / 約1.75kg(P15s)
特徴: Thunderbolt 4(Intelモデル)、Wi-Fi 6対応、メモリ最大48GB、M.2 SSD×1スロット、14/15.6インチディスプレイ
解説: 第11世代Intel CPUにより内蔵GPUが強化され、Thunderbolt 4にも対応。外部GPUにはプロ向けのT500を採用し、設計・編集系アプリとの相性がさらに向上しました。外観や筐体はGen1を継承しつつ、内部が強化された進化モデルです。
ThinkPad P14s Gen 3 / P16s Gen 1(2022年)
CPU: 第12世代 Intel Core(Alder Lake)または AMD Ryzen PRO 6000シリーズ
GPU: NVIDIA T550(P14s Intel) / NVIDIA T550(P16s Intel)
重さ: 約1.28kg(P14s) / 約1.68kg(P16s)
特徴: P15sが廃止され、15.6インチモデルが「P16s」として登場。14/16インチ構成、DDR4メモリ対応(最大48GB)、USB-Cドック対応
解説: モデル構成が見直され、P14sは軽量14型モバイル、P16sは標準16型モバイルワークステーションとして統一されました。第12世代IntelのPコア/Eコア構成によりマルチスレッド性能が大幅向上。従来のP15sの後継として、P16sが実質的にその役割を担います。
ThinkPad P14s Gen 4 / P16s Gen 2(2023年)
CPU: 第13世代 Intel Core(Raptor Lake)または AMD Ryzen PRO 7000シリーズ
GPU: NVIDIA RTX A500(Ada世代)
重さ: 約1.24kg(P14s) / 約1.69kg(P16s)
特徴: DDR5メモリ(最大64GB)、Wi-Fi 6E対応、指紋・顔認証対応、FHDまたは2.8K OLEDなど選べる豊富なディスプレイ構成
解説: 最新世代のCPUと新設計のAda世代RTX GPUで、AI処理や3Dパフォーマンスがさらに向上。特にP14sはさらに軽量化されつつ、性能面では妥協なし。P16sは大画面とグラフィック性能を重視するユーザーに根強い人気。
ThinkPad P14s Gen 5 / P16s Gen 3(2024年)
CPU: 第14世代 Intel Core(Raptor Lake Refresh)または AMD Ryzen PRO 8000シリーズ
GPU: NVIDIA RTX A500 / A1000(P16s)
重さ: 約1.24kg(P14s) / 約1.69kg(P16s)
特徴: AI処理対応強化、最新セキュリティチップ搭載、FHD IRカメラ、バッテリー効率向上、新型冷却設計採用
解説: 第14世代への更新により、バッテリー持ちや発熱が改善。GPUは引き続きAda世代を採用しつつ、より多様な構成に対応。法人向け機能(vPro/ThinkShield)も強化され、IT管理性が向上しました。
ThinkPad P14s Gen 6 / P16s Gen 4(2025年)
CPU: インテル Core Ultra または AMD Ryzen PRO 8040HSシリーズ
GPU: NVIDIA RTX 500 Ada世代 Laptop GPU(4GB GDDR6)
重さ: 約1.24kg(P14s) / 約1.68kg(P16s)
特徴: NPU搭載でAI対応強化、DDR5メモリ最大96GB(2スロット)、M.2 2280 SSD換装可、Web会議機能強化(ノイズキャンセリング・高解像度カメラ)
解説: AI時代に対応するモバイルワークステーションとして、NPU(ニューラルプロセッサ)によるAIワークロード対応が注目ポイント。メモリ最大96GB、SSD換装も可能で、将来的な拡張性も抜群。まさに「長く使えるプロ仕様」として完成度の高い一台です。
最新のThinkPad P14s/P16sラインナップ
2025年最新のThinkPad P14s Gen5 /P16s Gen3
2025年のThinkPad P14s/P16sシリーズは、画面サイズ(14インチ/16インチ)とCPUメーカー(AMD/Intel)の組み合わせで、大きく4つのモデルに分類されます。それぞれに特徴があり、用途や予算、使用シーンに応じて最適なモデルを選ぶことができます。

P14s Gen5 AMD
14インチ/約1.31kg~
¥130,570~

P14s Gen5 Intel
14.5インチ/約1.81kg~
¥198,638~

P16s Gen3 Intel
16インチ/約1.82kg~
¥212,432~

P16s Gen2 AMD
16インチ/約1.70kg~
¥129,734~
ThinkPad P14s Gen 5 AMD(14.0型)
モバイル性とコストパフォーマンスを両立した、AMD Ryzen™ PRO 8040HSシリーズ搭載の14インチモデルです。
省電力かつ高いマルチスレッド性能を備えており、持ち運びの多いエンジニアやクリエイターにとって理想的な構成。
軽量な筐体にNVIDIA GPU(RTX 500 Ada世代)も搭載可能で、CAD・設計・画像処理といった業務にしっかり対応します。
ThinkPad P14s Gen 5(14.5型 Intel)
14.5インチとややワイドなディスプレイに、最新のインテル Core Ultra プロセッサーを搭載したモデル。
AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を内蔵し、画像解析や音声処理、リアルタイム補正など生成AIや高度な業務アプリとの親和性が高い点が特長です。Thunderbolt 4など先進的なインターフェースにも対応し、拡張性や将来性も抜群です。
ThinkPad P16s Gen 2 AMD(16.0型)
16インチの大画面と安定したパフォーマンスを備えた、AMD Ryzen™ PRO 7000シリーズ搭載モデルです。
コストを抑えつつ、広い作業領域とプロフェッショナル向けGPU(RTX A500)を活かした設計が可能。
映像編集や設計業務などにも十分対応でき、「広さ」と「価格」のバランスを重視するユーザーに最適な選択肢です。
ThinkPad P16s Gen 3(16.0型 Intel)
シリーズ最上位の構成ともいえる、インテル Core Ultra搭載の高性能16インチモデルです。冷却性能と作業スペースに余裕のある筐体に、AI処理対応のNPUとAda世代GPUを組み合わせることで、3D CAD、構造解析、ビデオ編集など最も負荷の高い作業にも快適に対応します。据え置き型ワークステーションに近い使い方ができる、パワーユーザー向けの1台です。
スペックの見方・カスタマイズの注意点
CPUの選び方
ThinkPad P14s/P16sでは、Intel Core UltraシリーズとAMD Ryzen PRO 8040シリーズのいずれかを選択できます。それぞれに特徴があるため、用途に応じて適したCPUを選ぶことが重要です。
Intelを選ぶべき人
インテル Core Ultraプロセッサーは、AI処理や先進的なオフィスワーク、マルチタスクに強いのが特長です。
NPU(Neural Processing Unit)を内蔵しており、動画会議のノイズ除去や背景ぼかし、AI画像処理といったAI支援機能を活用するユーザーに最適です。さらに、Thunderbolt 4やvPro対応など、法人向け機能も充実しています。
AMDを選ぶべき人
AMD Ryzen PRO 8040シリーズは、コストパフォーマンスとマルチスレッド性能に優れています。
GPU統合性能も高く、軽量な設計アプリや動画編集にも強みがあります。さらに、同等グレードのIntelモデルよりも価格が抑えられており、高性能をリーズナブルに手に入れたい方におすすめです。
CPUの仕様比較表(2025年モデル時点)
メーカー | 型番 | ベースクロック | 特徴 |
---|---|---|---|
Intel | Core Ultra 5 125H | Eコア 3.60GHz Pコア 4.50GHz | ベーシックモデル。価格を抑えつつもAI処理対応。 |
Intel | Core Ultra 7 155H | Eコア 3.80GHz Pコア 4.80GHz | パフォーマンス向上。重めのマルチタスクや軽いクリエイティブ用途に最適。 |
Intel | Core Ultra 9 185H vPro対応 | Eコア 3.80GHz Pコア 5.10GHz | 最上位モデル。vPro対応で管理性◎、3D処理・構造解析などに対応。 |
AMD | Ryzen 5 PRO 8640HS | 3.50GHz | エントリーモデル。予算重視のユーザーにおすすめ。 |
AMD | Ryzen 7 PRO 8840HS | 3.30GHz | バランスのとれた性能で多くの業務に対応可能。 |
- 事務作業・会議中心のビジネスユーザー:Intel Core Ultra 5 / AMD Ryzen 5 PRO
- 画像編集・プログラミング・軽量設計作業:Intel Core Ultra 7 / AMD Ryzen 7 PRO
- 構造解析・3D設計・AIワークロードを多用する:Intel Core Ultra 9(vPro対応)
GPUの選び方
ThinkPad P14s/P16sシリーズでは、搭載するCPUによって選べるGPUの構成が異なります。用途に応じて、どのモデルを選ぶべきか理解しておくことが重要です。
AMDモデルは内蔵GPU(統合グラフィックス)のみ
AMD搭載モデル(Ryzen PRO 8040シリーズ)は、AMD Radeon™統合グラフィックスのみが利用可能で、外部GPU(dGPU)の追加はできません。
この構成でも、Web会議や文書作成、2Dグラフィック、簡単な動画編集といった日常的な業務や軽めのコンテンツ制作には十分対応できます。
そのため、グラフィックス性能よりも軽量性や価格を重視するユーザーにはAMD構成がおすすめです。
IntelモデルはNVIDIA GPUを選択可能
インテル Core Ultra搭載モデルでは、オプションとしてNVIDIA RTX™ 500 Ada 世代 Laptop GPU(4GB GDDR6)を選択できます。このdGPU(専用グラフィックス)は、以下のような本格的なクリエイティブ・設計業務において大きな力を発揮します:
- AutoCADやRevitなどの2D/3D CAD設計
- Adobe Premiere Proによる4K動画編集
- PhotoshopやIllustratorでの高解像度グラフィック制作
- BlenderやMayaなどの3Dモデリング・レンダリング
- 構造解析(CAE)や流体解析(CFD)
さらに、このNVIDIA RTX GPUはISV認証を取得しており、業務用ソフトウェアとの互換性や動作安定性も確保されています。
こんな人にdGPU(NVIDIA RTX)が必要です
ユーザータイプ | おすすめGPU構成 |
---|---|
一般的なビジネス用途(文書作成・Web会議) | AMD内蔵GPUまたはIntel内蔵GPU |
写真・映像編集やプレゼン資料作成(軽作業) | Intel内蔵GPUでも可(RTXがあるとより快適) |
CAD設計・3Dグラフィック・解析作業 | NVIDIA RTX™ 500 Ada搭載モデルが必須 |
メモリの選び方
ThinkPad P14s/P16sシリーズは、DDR5-5600MHz対応のSODIMMスロットを2基搭載しており、最大で**96GB(48GB×2)**までのメモリ拡張が可能です。
構成次第で将来的な増設にも対応できる、柔軟性の高い設計になっています。
2スロット搭載だからデュアルチャネルが活きる
ThinkPad Pシリーズでは、2枚のメモリを組み合わせることでデュアルチャネル構成が可能になり、帯域幅(メモリの転送速度)が大幅に向上します。たとえば、16GB×2=32GBの構成にすると、単一スロット構成(16GB×1)よりもアプリの動作やファイルの読み書きが高速になり、クリエイティブ作業やAI処理などのパフォーマンス向上に効果的です。
1スロット構成は将来の増設がしやすい
最初に1枚(例:8GBや16GB)だけ挿しておけば、将来的にもう1枚を追加して増設することも可能です。
コストを抑えながら、必要に応じて強化していきたい方におすすめの選択肢です。ただし、購入後の作業に不安がある方は、あらかじめメモリを多めに積んでおくと安心です。
用途別おすすめ容量の目安
用途 | 推奨メモリ構成 |
---|---|
オフィス作業・Web会議中心 | 16GB(8GB×2)または32GB |
画像編集・動画編集・プログラミング | 32GB以上(16GB×2)推奨 |
3D CAD・解析ソフト・AI開発 | 64GB〜96GBの大容量構成 |
選べるメモリ構成
構成 | 参考価格(税込) | 備考 |
---|---|---|
8GB(1×8GB) | 標準構成 | シングルチャネル。最低限の用途向け |
16GB(2×8GB) | +¥19,800 | デュアルチャネル。基本用途におすすめ |
32GB(2×16GB) | +¥59,400 | 推奨構成。多くの業務に対応可能 |
64GB(2×32GB) | +¥138,600 | 高負荷作業向け |
96GB(2×48GB) | +¥217,800 | 最上位構成。拡張性不要なユーザー向け |
将来的にメモリを増やす予定がある方は、1スロット空けておく構成も良い選択肢ですが、分解や取り付けに自信がない場合は、最初から必要な容量を選んでおくのが安心です。快適な作業環境を長く維持するために、用途に応じた容量選びを意識しましょう。
ストレージ(SSD)の選び方
ThinkPad P14s/P16sシリーズでは、M.2 2280 PCIe Gen4 NVMe SSDが1スロット搭載されており、最大2TBまで選択可能です。すべてTLC NAND + OPAL対応(暗号化サポート)で、セキュリティ面でも安心して利用できます。
容量の選び方:用途に合わせて最適なサイズを
容量 | 適した用途 |
---|---|
256GB | 最小限の構成。Office・メール・クラウド活用中心のライトユーザー向け。 |
512GB | 一般的な業務用途に十分な容量。データ保存や軽めの画像編集にも対応。 |
1TB | 写真・動画編集、大容量アプリを扱うクリエイター向け。 |
2TB | 高解像度動画やCADデータ、AIモデルなど大容量ファイルを扱う業務向け。 |
スピードで選ぶ:「TLC」と「Performance TLC」の違い
SSDの一部モデルは「Performance TLC」と記載されています。これらは通常のTLC SSDよりも高速なコントローラーやキャッシュ設計を採用しており、連続書き込みや大容量データ処理の場面で優位です。
- TLC(標準モデル):一般的な用途に十分な速度
- Performance TLC(高性能モデル):動画編集・3Dデータ処理など高負荷作業に最適
将来的な換装も可能
すべての構成でM.2 2280スロットを採用しており、購入後に自分でSSDを換装することも可能です。
初期構成でコストを抑えて、将来的に大容量・高速なSSDに交換するという選択肢も取れます。
選べるSSD構成と価格(参考)
容量・タイプ | 参考価格(税込) |
---|---|
256GB Gen4 TLC | 標準構成 |
512GB Gen4 TLC | +¥17,600 |
512GB Gen4 Performance TLC | +¥26,400 |
1TB Gen4 TLC | +¥74,800 |
1TB Gen4 Performance TLC | +¥83,600 |
2TB Gen4 Performance TLC | +¥193,600 |
- 事務作業・ブラウジング中心 → 256GB〜512GB(TLC)
- クリエイティブ用途・開発環境を使う人 → 1TB以上 + Performance TLC
- データを大量に保存・編集する業務 → 2TB Performance TLCがおすすめ
P14s ディスプレイの選び方:解像度・機能・視認性で選ぶ5つの選択肢
ThinkPad P14s(14インチモデル)では、WUXGA(1920×1200)から2.8K OLED(2880×1800)まで5種類のディスプレイオプションが用意されています。表示品質だけでなく、省電力性やタッチ操作、セキュリティ機能の有無など、目的に応じて最適なパネルを選びましょう。
ThinkPad P14s Gen 5 ディスプレイパネル比較表
s解像度 / パネル種類 | 輝度 | タッチ操作 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|
1920×1200 / IPS(非光沢) | 400nit | 非対応 | 標準パネル。明るく見やすくバランス重視 | 一般的なビジネス用途 |
1920×1200 / IPS(非光沢) | 400nit | 対応 | タッチ操作対応で直感的な操作が可能 | プレゼン・業務アプリ操作など |
1920×1200 / IPS(非光沢) | 400nit | 非対応 | 省電力設計でバッテリー持ちを重視 | 出張・外出先での作業が多い方 |
1920×1200 / IPS(非光沢) | 500nit | 対応 | 高輝度+Privacy Guardで覗き見防止機能付き | 機密情報を扱う法人ユーザー |
2880×1800 / OLED(反射・指紋防止) | 400nit | 非対応 | 高解像度・HDR対応・色鮮やか。有機EL採用 | 映像・写真編集、ビジュアル重視の作業 |
P16s ディスプレイの選び方:解像度・機能・視認性で選ぶ3つの選択肢
P14sに比べてP16sは大画面の利点を活かし、表示領域が広く、作業の多窓化や細かい作業に適したパネル構成となっています。
ThinkPad P16s Gen 3 ディスプレイパネル比較表
解像度 / パネル種類 | 輝度 | タッチ操作 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|
1920×1200 / IPS(非光沢) | 300nit | 非対応 | 標準モデル。シンプルで扱いやすく、コストも抑えられる | 文書作成・資料作成など一般的な業務用途 |
1920×1200 / IPS(非光沢) | 300nit | 対応 | タッチ対応によりプレゼンや操作性の自由度が向上 | 営業・現場作業、直感的操作を求めるユーザー |
3840×2400 / OLED(有機EL) | 400nit | 非対応 | 超高解像度・HDR対応・色再現性に優れた有機ELパネル | 写真・映像編集、デザイン・CADなど高精細作業向け |
- 価格を抑えて基本的な作業に集中したい方は → 標準WUXGA IPSパネル
- 指での操作を活用したい方や現場でのプレゼンが多い方は → タッチ対応モデル
- 色表現・精細さにこだわるクリエイティブワーク重視の方は →4K OLEDパネル
キーボード構成の選び方 – 日本語配列か英語配列か?
ThinkPad P14s/P16sでは、使用スタイルに合わせて4種類のキーボード構成から選択可能です。特にP16sはテンキー付きキーボードとなっており、数字入力の多い業務に便利です。
配列 / バックライト | 日本語配列 | 英語配列 |
---|---|---|
バックライトなし | 標準搭載(+¥0) | +¥1,100 |
バックライトあり | +¥3,300 | +¥4,400 |
※P16sではすべてテンキー付き(フルサイズ)キーボードとなります。
※P14sではテンキーはありません(14インチ筐体のため)。
キーボードを選ぶ際には、「日本語配列(JIS)」か「英語配列(US)」か、そしてバックライトの有無を考慮することが重要です。
日本語配列は「変換」「無変換」「かな」など、日本語入力に特化したキーが揃っており、日本人ユーザーにとってなじみやすく、学習コストも低めです。ExcelやWordを使った業務が中心の方には、日本語配列が最適でしょう。
一方、英語配列はキー配置がシンプルで、記号入力やショートカット操作が効率的に行えるため、プログラミングや海外製ソフトウェアとの相性が良く、英語ベースの業務を行う方や開発者、デザイナーから支持されています。加えて、バックライトの有無も重要な要素です。
暗い場所や夜間作業が多い方には、視認性の高いバックライト付きが断然おすすめです。反対に、明るいオフィスなどでの使用がメインで、コストを抑えたい場合は、バックライトなしの構成も十分に実用的です。
まとめ
ThinkPad P14s/P16sシリーズは、軽さと堅牢性、そしてプロフェッショナル向けの性能を高次元でバランスさせたモバイルワークステーションの決定版です。
最新のIntel Core UltraやAMD Ryzen PRO 8040HSを搭載し、NVIDIA RTX GPUによる高いグラフィックス性能、最大96GBのメモリや高速Gen4 SSD、さらには用途に応じて選べる豊富なディスプレイとキーボード構成など、細部まで徹底的にこだわり抜かれた1台です。
14インチのP14sは持ち運び重視、16インチのP16sは表示領域とテンキー付きフルキーボードによる作業効率を重視した設計。どちらも、ビジネスからクリエイティブ、エンジニアリングまで幅広い分野にフィットします。
この記事では、最新モデルの比較や選び方、各構成のメリットまで詳しく解説してきました。性能・使いやすさ・拡張性、すべてを兼ね備えた一台を選びたいあなたにとって、ThinkPad P14s/P16sは間違いなく有力な選択肢です。