ビジネス向けコスパNo.1|ThinkPad Eシリーズの魅力と選び方【2025最新】

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「コスパの良いビジネスノートPCが欲しいけれど、どれを選べばいいのか分からない」、「ThinkPad Eシリーズって名前はよく聞くけれど、どんな特徴があるの?」と感じている方は多いのではないでしょうか。

ThinkPad Eシリーズは、高い信頼性と堅牢性を備えながらも、価格を抑えた“バランスの良いビジネスノート”です。上位モデルほど高価ではありませんが、快適なタイピングや拡張性、セキュリティ機能はしっかり搭載。まさに「必要な性能を、ちょうどいい価格で」手に入れたい人に最適なシリーズです。

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この記事では、Eシリーズの魅力や特徴、歴代モデルの進化を整理したうえで、最新モデルの詳細は個別記事へご案内します。Eシリーズ全体の位置づけを知りたい方に向けた総合ガイドとしてご活用ください。

マイク

この記事はこんな人におすすめ!
・ThinkPad Eシリーズの魅力や特徴を知りたい人
・歴代モデルや最新モデルを知りたい人

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目次

ThinkPad Eシリーズの魅力

高いコストパフォーマンス

ThinkPad Eシリーズ最大の魅力は「必要十分な性能を、手の届きやすい価格で」実現している点です。上位シリーズに比べて筐体素材や軽量性では控えめですが、日常のビジネス業務に求められる基本機能はしっかり搭載。

余分な仕様を削ぎ落とすことで、コストを抑えながらも安心して長く使える設計になっています。その結果、個人ユーザーから法人導入まで、幅広い層に選ばれる定番シリーズとなっています。

ThinkPadらしい堅牢性・キーボード操作性

Eシリーズでも「ThinkPadらしさ」は健在です。堅牢な筐体は、落下・衝撃・温度変化など過酷な環境テストをクリアしており、長期利用でも安心感があります。

さらに、タイピングのしやすさで定評のあるキーボードと、トラックポイント(赤いポインティングスティック)も標準搭載。長時間の入力作業や細かいカーソル操作でもストレスが少なく、まさに「仕事の道具」として信頼できる使い心地を提供します。

出典:ThinkPad 30周年記念第5回大和魂 – レノボ・ジャパン公式Youtubeチャネル
出典:ThinkPadトラックポイントチュートリアル動画

特に資料作成や表計算ソフトなど、頻繁にカーソル移動を行う業務では、このトラックポイントの恩恵を実感できるでしょう。

ビジネスに必要な拡張性とセキュリティ

Eシリーズは、コストを抑えながらも拡張性とセキュリティ面で妥協していません。USB-AやUSB-C、HDMI、有線LANなど多彩なポートを備え、外付けデバイスやモニター接続にも柔軟に対応可能です。

加えて、指紋認証やカメラのプライバシーシャッター、TPMセキュリティチップなど、ビジネス利用に欠かせないセキュリティ機能を標準搭載。安心して業務に集中できる環境を整えています。

高いセキュリティ・耐久性

ビジネスノートとして信頼される理由――それが、ThinkPad Eシリーズの高いセキュリティ性能と堅牢な設計にあります。コストパフォーマンスに優れたモデルでありながら、「仕事で安心して使える」ための基本はしっかり守られているのです。

まず、セキュリティ機能では、ビジネス用途に必須となるTPM(Trusted Platform Module)チップを標準搭載。
TPMは暗号化キーをハードウェアレベルで管理し、ハッキングやデータ改ざんのリスクを低減する重要な役割を果たします。

さらに、内蔵カメラには物理的なプライバシーシャッターを装備。ワンタッチでカメラを遮断できるため、テレワークやオンライン会議でも情報漏洩リスクを最小限に抑えることができます。

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他のThinkPad(X1/X13/Tシリーズ)との違い

上位シリーズとの価格・仕様の差

ThinkPad Eシリーズは、X1シリーズやTシリーズ、Xシリーズといった上位モデルと比べると、価格を大幅に抑えられるのが最大の違いです。

X1シリーズが最新素材や最軽量設計を追求し、Tシリーズが企業導入を前提とした高い拡張性や長期利用を意識しているのに対し、Eシリーズは「必要な性能を低コストで」という実用性にフォーカスしています。

そのため、ハイエンド仕様のCPUやカーボン素材、5G通信対応といった付加価値は備えていませんが、基本機能をきちんとカバーした“コスパ重視”の選択肢となっています。

携帯性や高級仕様は抑えつつ、必要十分な機能を搭載

Eシリーズは、薄型軽量や高級感といった要素ではX1シリーズに劣りますが、日常のビジネス利用に必要な性能はきちんと確保しています。

堅牢な筐体、快適なキーボード、豊富なインターフェース、セキュリティ機能などは上位シリーズと同様に備わっており、価格を抑えながら「仕事道具として安心して使える」ことを重視した設計です。

つまり、最先端の技術や極限のモバイル性は不要だけれど、長期的に信頼できるノートPCが欲しい――そんなユーザーにとって、Eシリーズはちょうど良い立ち位置にあると言えるでしょう。

Eシリーズの選び方の基本

14インチ or 16インチ、使い方に応じたサイズ選び

Eシリーズは、コンパクトな14インチと作業領域が広い16インチから選べます。

  • 14インチ … 軽量で持ち運びやすく、外出や出張が多い人に最適。カフェや移動先での作業が中心の方に向いています。
  • 16インチ … 広い画面で資料や表計算を快適に扱えるため、オフィスや自宅で据え置き利用が多い人におすすめ。テンキー付きキーボードを搭載するモデルもあり、大量のデータ入力にも便利です。

Intel / AMD、性能と省電力の選び分け

Eシリーズは、IntelとAMDのどちらかを選択できるのも特徴です。

  • Intelモデル … 安定性と互換性に優れ、ビジネスアプリとの相性も良好。処理性能を重視したい人に向いています。
  • AMDモデル … 価格を抑えつつ、グラフィック性能や省電力性に強みがあります。バッテリー持ちを重視するモバイル利用やコストパフォーマンスを重視する人に適しています。

メモリ・ストレージ・バッテリー・キーボードなど、カスタマイズのチェックポイント

Eシリーズは、購入時に仕様を細かく選べる点も魅力です。

  • メモリ … 複数アプリを同時に使うなら16GB以上が安心。8GBはライトユーザー向け。
  • ストレージ … 256GBで最低限、仕事で写真や動画を扱うなら512GB以上がおすすめ。後から増設できるモデルも多いため、拡張性も考慮できます。
  • バッテリー … 標準容量と大容量を選べる場合があり、外出が多いなら大容量タイプを選ぶと安心。
  • キーボード … 日本語配列/英語配列、バックライトの有無などを選択可能。16インチではテンキー付きが便利です。

こうした選択肢を把握して、自分の利用スタイルに合った構成を選ぶことが、Eシリーズを長く快適に使うためのポイントになります。

最新モデルについて

ThinkPad Eシリーズの最新モデルは、14インチの E14 Gen7 / Gen6、そして16インチの E16 Gen3 が中心となっています。いずれもIntel版とAMD版が用意されており、用途や予算に応じた柔軟な選択が可能です。

ただし、本記事では詳細なスペックや性能解説には踏み込みません。各モデルについては以下の個別記事で詳しく紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

公式サイトで販売中のThinkPad E14

E14


E14 Gen7 LNL
¥134,464~/14インチ/約1.32kg~

512GB→1TB SSDアップグレードが実質無料

E14 Gen7 IAL
¥109,758~/14インチ/約1.32kg~

E14 Gen7 IRL

¥79,222~/14インチ/約1.34kg~

期間限定価格(11/6まで)

E14 Gen7 AMD

¥89,628~/14インチ/約1.41kg~

E14 Gen6 AMD
¥92,576~/14インチ/約1.44kg~

公式サイトで販売中のThinkPad E16

E16


E16 Gen3 IAL
¥108,614~/16インチ/約1.63kg~

E16 Gen3 IRL
¥83,974~/16インチ/約1.63kg~

期間限定価格(11/6まで)

E16 Gen3 AMD
¥98,868~/16インチ/約1.71kg~

E16 Gen2 AMD
¥98,230~/16インチ/約1.81kg~

期間限定価格(11/6まで)

E16 Gen1 AMD
¥94,600~/16インチ/約1.71kg~

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歴代ThinkPad Eシリーズの進化

ThinkPad Eシリーズは、現在でこそ“コスパに優れたビジネスノート”として高い人気を誇りますが、そのルーツは2010年に登場した「ThinkPad Edgeシリーズ」にさかのぼります。

ここではEシリーズの原点から最新モデルに至るまでの進化の歴史を振り返りながら、各世代がどのように改良され、どんな特徴を持っていたのかをわかりやすく紹介していきます。

起源:Edgeシリーズとして登場(2010年頃)

ThinkPad Eシリーズの原点は、2010年頃に登場した「ThinkPad Edge」シリーズにさかのぼります。当時、ThinkPadといえばTシリーズやXシリーズなど高価格帯モデルが中心でしたが、Edgeは中小企業や個人ユーザー向けに、価格を抑えたビジネスノートとして登場しました。

赤・青・黒のカラーバリエーション、カジュアルなデザインが特徴で、13~15インチサイズまで幅広く展開。「実用性とコストを両立したThinkPad」という、Eシリーズの基本コンセプトがこの時すでに確立されていました。

出典:Notebooks.com

ThinkPad Edge 13 / 14 / 15

2010年に登場したThinkPad Edge 13・14・15は、従来の無骨なThinkPadのイメージを刷新し、中小企業や個人ユーザー向けに設計された“低価格帯ビジネスノートとして話題を呼びました。

  • Edge 13は薄型・軽量(約1.8kg)の13.3型モデルで、モバイル性を意識した構成。赤や黒のカジュアルなカラーバリエーションや、Intel・AMD両対応の柔軟な展開が特徴でした。
  • Edge 14は14型ディスプレイを搭載し、よりスタンダードなビジネス用途に適したバランス型。性能・価格・使い勝手のバランスを重視した中核モデルです。
  • Edge 15は15.6型ディスプレイ+テンキー付きの大画面モデルで、表計算や資料作成といった据え置き用途に強い設計が魅力。インターフェースも豊富で、重量はあるもののコスパに優れた1台でした。

ThinkPad Edge E30 / E40 / E50

2010年から2011年にかけて登場したThinkPad Edge E30・E40・E50は、初代Edgeシリーズの後継として第2世代Intel Core(Sandy Bridge)を搭載し、大幅なパフォーマンス向上と省電力性を実現したモデル群です。

  • E30は13.3型の薄型軽量モデルで、モバイル用途に最適化された万能ノート。Edge 13から処理性能とバッテリー駆動時間が強化され、外出先での使用にも安心な構成となっています。
  • E40は14型スタンダードモデルで、USB 3.0を標準搭載した先進的なビジネスノート。性能と実用性のバランスが取れており、ビジネスシーン全般で使いやすい仕様でした。
  • E50は15.6型ディスプレイ+テンキー搭載の大画面モデルで、据え置き利用に強い高コスパ機種。広い作業スペースと強化された処理性能により、オフィスワークやデータ処理業務に最適な構成でした。

ThinkPad Edge E130 / E135

2012年に登場したE130とE135は、どちらも11.6インチの小型軽量モデル(約1.5kg)で、持ち運びやすさと堅牢性を両立したモバイルビジネスノートです。

Edge E130は、第3世代Intel Core(Ivy Bridge)を搭載した性能重視モデル。小型でも快適に使える処理能力と、ThinkPadらしい高品質なキーボードや耐久性が魅力で、出張や外回りの多いビジネスユーザーに適しています。

一方、Edge E135は、AMD E1/E2 APUを採用したコストパフォーマンス重視のモデル。教育用途やサブ機として使いやすく、価格を抑えながらも基本性能と携帯性を備えた構成です。

どちらも小型・軽量な筐体に加え、ThinkPad伝統の堅牢性と実用性を保ちながら、ユーザーの予算や用途に応じて選べる選択肢を提供していました。

ThinkPad Edge E330 / E430 / E530

2012年に登場したE330・E430・E530は、いずれも第3世代Intel Core(Ivy Bridge)を搭載し、マルチタスク性能や省電力性が強化されたビジネスノートです。画面サイズ別に3モデル展開され、それぞれが異なる用途に応じた構成となっていました。

  • E330は13.3インチの薄型軽量モデルで、携帯性と性能のバランスに優れたモバイル志向のノートPC。フリーランスや営業職など、外出先での作業が多いユーザーに向いています。
  • E430は14インチの標準モデルで、拡張性の高いインターフェース(USB 3.0、HDMIなど)を備えたオールラウンド機。ビジネス用途に求められる機能を一通り網羅した設計です。
  • E530は15.6インチの据え置きモデルで、テンキー付きのフルサイズキーボードを搭載。大量のデータ入力や表計算に最適で、デスクトップ代替として導入されることも多かった機種です。

ThinkPad E440 / E540

2013年に登場したE440とE540は、ThinkPad Eシリーズとしての位置づけを明確にし、Edge時代のカジュアル路線から脱却した、より「プロ向け」の設計が特徴のモデルです。両機ともに第4世代Intel Core(Haswell)を搭載し、性能と省電力性が大きく向上しています。

  • E440は14インチモデルで、スリム化された筐体に加え、指紋センサー搭載モデルも用意されるなど、ビジネス向け機能が強化されました。シンプルで落ち着いたデザインと、高い携帯性を両立した構成です。
  • E540は15.6インチモデルで、テンキー付きフルサイズキーボードを搭載し、表計算や文書作成に最適な据え置き用ノート。高耐久設計や豊富なポートも魅力で、コストパフォーマンスの高さから法人用途でも多く導入されました。

ThinkPad E450 / E550 / E455 / E555

2015年に登場したE450/E550(Intel搭載)と、E455/E555(AMD搭載)は、いずれもモダンなデザインと高いコストパフォーマンスを両立したビジネスノートです。筐体デザインはIntel・AMDモデルで共通化され、サイズごとに明確な役割が与えられていました。

  • E450(14型・Intel)は、薄型軽量化が進んだスタンダードモデルで、防滴キーボードや豊富なポートを備え、ビジネスシーンにマッチする洗練された設計。第5世代Core(Broadwell)搭載により、省電力性とグラフィック性能が向上しました。
  • E550(15.6型・Intel)は、テンキー付きキーボードと広い作業領域を備えた据え置き向けモデル。SSD搭載構成も選べ、業務効率を重視する法人向けにも好まれました。
  • E455(14型・AMD)は、E450のAMD版で、日常業務に必要なパフォーマンスを確保しつつ、価格を抑えたコスト重視モデル。映像・資料作成にも対応でき、教育用途などにも導入されました。
  • E555(15.6型・AMD)は、テンキー付きで据え置き利用に適したE550のAMD版。手頃な価格と充実したインターフェース、高い堅牢性により、中小企業や法人の導入機として高く評価されました。

ThinkPad E460 / E560 / E465 / E565

2015年後半に登場したE460/E560(Intel搭載)と、E465/E565(AMD搭載)は、第6世代Core(Skylake)やCarrizo世代APUにより、性能・グラフィック・省電力性の全体的な向上が図られたモデルです。筐体デザインは前世代から引き継ぎつつ、内部スペックが強化されました。

  • E460(14型・Intel)は、Skylake搭載によりグラフィック性能やバッテリー駆動時間が向上。オプションでRadeon R7 M360を選べ、外出先でも快適に使えるモバイルビジネスノートとして人気を集めました。
  • E560(15.6型・Intel)は、テンキー付きの大画面据え置きモデル。Core i7や外部GPU(Radeon R7 M370)搭載構成では、資料作成や画像処理も快適にこなせる性能を誇ります。
  • E465(14型・AMD)は、E460のAMD版で、Carrizo世代APUを採用したコスト重視モデル。日常業務に必要な性能と高い堅牢性を備え、教育・中小企業向けにも導入されました。
  • E565(15.6型・AMD)は、テンキー付きの低価格据え置きモデル。広い作業領域と十分な性能を持ち、コストパフォーマンスに優れた法人向け機として多く利用されました。

ThinkPad E470 / E570 / E475 / E575

この世代のEシリーズは、モバイル向けの14型モデル(E470 / E475)と、据え置き重視の15.6型モデル(E570 / E575)で構成され、第7世代Intel Core(Kaby Lake)とAMD APU(Bristol Ridge)**の両プラットフォームが展開されました。いずれも性能向上に加え、軽量化・洗練された筐体デザインが特徴です。

  • E470(14型・Intel)は、約1.87kgの軽量筐体に加え、GeForce 940MXも選択可能な構成で、ビジネス用途+αの軽いクリエイティブ作業にも対応できるモデルです。
  • E570(15.6型・Intel)は、テンキー付き大画面と高い拡張性を備えた据え置き型ノートで、事務作業やデータ処理に最適なコストパフォーマンスモデルです。
  • E475(14型・AMD)は、E470のAMD版。価格を抑えつつも、日常業務に必要な性能と携帯性を確保した構成で、教育・中小企業向けに人気がありました。
  • E575(15.6型・AMD)は、E570のAMD版。大画面・テンキー付きで作業効率を高めつつ、コストを抑えた導入が可能なビジネスノートです。

ThinkPad E480 / E580 / E490 / E590

この世代のEシリーズは、第8世代Intel Core(Kaby Lake Refresh / Whiskey Lake Refresh)を搭載し、マルチコア性能の大幅向上・軽量化・デザインの刷新が進みました。モバイル用途の14型モデルと、据え置き重視の15.6型モデルで構成され、それぞれが大きな完成度を見せた人気世代です。

  • E480(14型・Kaby Lake Refresh)は、1.75kgの軽量筐体と洗練されたデザインが魅力。USB Type-C対応やモダンな外観により、学生やクリエイターにも支持されました。
  • E580(15.6型・Kaby Lake Refresh)は、テンキー付きフルサイズキーボードを備えた据え置きモデル。2.1kgと比較的軽く、事務作業を快適にこなせる高コスパ機です。
  • E490(14型・Whiskey Lake Refresh)は、E480の完成度をさらに高めた改良モデルで、エッジ処理や省電力性が向上。高い堅牢性と携帯性を兼ね備えています。
  • E590(15.6型・Whiskey Lake Refresh)は、デザイン性と機能性をバランスよく統合。テンキー、指紋認証、USB Type-C充電などを備え、オフィスワークから軽いクリエイティブ作業まで幅広く対応します。

EdgeシリーズからEシリーズへ

ThinkPadの“カジュアル・ビジネスライン”として2010年に誕生したEdgeシリーズは、約10年にわたり進化を続け、2019年頃を境に「Eシリーズ」へと完全にブランド統合されました。

かつてのEdgeは、赤や青のカラーバリエーションや丸みを帯びたデザインなど、従来の無骨なThinkPadとは一線を画す“カジュアル志向”の製品群でした。しかし、ビジネスニーズの多様化に合わせてシリーズも徐々に成熟し、2015年頃から製品名では「ThinkPad E◯◯◯」という表記が主流に。外観や機能もよりプロフェッショナルな方向へとシフトし始めました。

そして2019年以降、Edgeの名称はほぼ使われなくなり、「Eシリーズ」として確立。デザインも洗練され、性能や堅牢性、拡張性といったThinkPadらしさをしっかり継承しながら、コストパフォーマンスに優れたビジネスノートとして、個人ユーザーから法人まで幅広く支持されるシリーズへと成長しました。

このブランド転換により、Eシリーズは「はじめてのThinkPad」や「予算を抑えつつ品質を妥協したくない」ユーザーにとって、より信頼できる選択肢となったのです。

ThinkPad E14 Gen1 / E15 Gen1

CPU:第10世代Intel Core i3/i5/i7(Comet Lake)または AMD Ryzen 4000シリーズ
重さ:E14 Gen1:約1.73kg/E15 Gen1:約1.9kg
特徴:サイズ違いの2モデル展開。最新CPU採用&モダンデザインに刷新。
解説:ThinkPad E14 Gen1とE15 Gen1は、Eシリーズが現行スタイルへ本格移行した記念碑的なモデルです。
搭載するCPUは共通で、Intel第10世代Core(Comet Lake)またはAMD Ryzen 4000シリーズから選択可能。用途やコストに応じた柔軟な選択が可能になりました。E14は14インチ、E15は15.6インチとサイズ違いで展開され、持ち運び重視ならE14、作業領域重視ならE15という棲み分けが明確です。両モデルともに筐体デザインはスリムかつシャープに刷新され、USB Type-Cポート搭載、指紋認証、プライバシーシャッター付きカメラなど、現代ビジネスに必要な要素を標準装備。ビジネスモバイルからオフィス常設用まで幅広く対応できる、高コストパフォーマンス・モダンビジネスノートとして評価されました。

ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2

CPU:第11世代Intel Core i3/i5/i7(Tiger Lake)または AMD Ryzen 5000シリーズ
重さ:E14 Gen2:約1.59kg/E15 Gen2:約1.7kg
特徴:第11世代CoreまたはRyzen 5000シリーズ搭載。Thunderbolt 4対応や通信性能強化。
解説:ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2は、性能・拡張性・通信機能の全方位で大きな進化を遂げた世代です。
CPUには、Intel版は第11世代Core(Tiger Lake)、AMD版はRyzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ)を搭載。
いずれも前世代と比べて、マルチコア性能、グラフィック性能、消費電力効率が飛躍的に向上しました。特にIntelモデルは、Thunderbolt 4ポートに対応し、外部拡張性が一気に進化。高速なデータ転送や外部GPU接続も視野に入るスペックとなりました。また、Wi-Fi 6(ax)やBluetooth 5.1対応により、通信環境の高速化・安定化も実現。筐体は前世代をベースに細かいブラッシュアップが施され、堅牢性と持ち運びやすさのバランスも向上しています。ビジネスノートとして、より広範なワークスタイル(テレワーク・モバイルワーク)に柔軟に対応できる一台に仕上がりました。

ThinkPad E14 Gen3 / E15 Gen3

CPU:Intel版:第12世代Intel Core i3/i5/i7(Alder Lake)/AMD版:Ryzen 5000シリーズ(Zen 3)
重さ:E14 Gen3:約1.59kg/E15 Gen3:約1.78kg
特徴:最新CPU搭載でパフォーマンス大幅向上。DDR5メモリ対応(Intel版)・Wi-Fi 6E対応。
解説:ThinkPad E14 Gen3 / E15 Gen3は、IntelとAMDの最新世代CPUを搭載し、大幅な性能向上と省電力性の進化を遂げたモデルです。Intel版では、第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake)を搭載し、高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)によるハイブリッドアーキテクチャを採用。これにより、タスクに応じた最適なパフォーマンス制御が可能となり、マルチタスク性能が劇的に向上しました。さらにDDR5メモリ対応モデルも登場し、メモリ帯域幅が広がり、データ処理スピードも向上。一方、AMD版も引き続きRyzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ)を搭載。シングルスレッド性能、マルチスレッド性能ともに高く、非常にバランスの取れたモデルに仕上がっています。また、通信機能も進化し、Intel版ではWi-Fi 6E(6GHz帯対応)にアップグレードされ、より高速・安定したネットワーク接続が可能になりました。筐体デザインはE14/E15 Gen2から大きな変更はありませんが、内部設計の最適化により、冷却効率や安定性も向上しています。

ThinkPad E14 Gen4 / E15 Gen4

CPU:Intel版:第13世代Intel Core i3/i5/i7(Raptor Lake Refresh)/AMD版:Ryzen 7030シリーズまたはRyzen 7035シリーズ(Zen 3+)
重さ:E14 Gen4:約1.59kg/E15 Gen4:約1.78kg
特徴:安定性能と省電力性重視の最新CPU搭載。Wi-Fi 6E対応。従来デザインをブラッシュアップ。
解説:ThinkPad E14 Gen4 / E15 Gen4は、最新世代CPUを採用しつつ、
信頼性・安定性・コストパフォーマンス重視でブラッシュアップされた世代です。Intel版では、第13世代Core(Raptor Lake Refresh)を搭載。第12世代からのアーキテクチャ自体は大きく変わらないものの、動作クロックの最適化と消費電力制御のチューニングにより、より安定した高パフォーマンスと長時間バッテリー駆動を両立しました。AMD版では、Zen 3+アーキテクチャを採用したRyzen 7030シリーズ/7035シリーズを搭載。特に7035シリーズは省電力性能に優れ、モバイル用途にも適したバランス型プロセッサとなっています。通信面では引き続きWi-Fi 6Eに対応し、6GHz帯での高速通信が可能。筐体デザインはGen3からの流れを継承し、細かな部分で耐久性・操作性がさらに改善されています。

ThinkPad E14 Gen5 / E16 Gen1

CPU:Intel版:第13世代Intel Core(Raptor Lake Refresh)/AMD版:Ryzen 7030シリーズまたはRyzen 7035シリーズ(Zen 3+)
重さ:E14 Gen5:約1.41kg/E16 Gen1:約1.76kg
特徴:筐体刷新+16:10ディスプレイ採用。画面作業領域拡大&モダンデザインへ進化。
解説:ThinkPad E14 Gen5とE16 Gen1は、筐体・設計・ディスプレイ比率を大幅に見直した、
「モダンスタンダードThinkPad」への進化版です。まず最大のポイントは、画面比率が16:10(従来の16:9から縦方向に拡張)に変わったこと。これにより、文書作成や表計算などのビジネス作業時に、縦スクロール回数が減り、生産性が大幅に向上しました。さらに、従来のE15に代わって新たに「E16 Gen1」が登場。より広い16型大画面で作業性が向上しつつ、筐体はスリム・軽量化が進み、持ち運びにも配慮された設計になっています。CPU構成は、Intel版は第13世代Core(ただしAI強化版ではないRaptor Lake Refresh世代)、AMD版は引き続きZen 3+アーキテクチャのRyzen 7030/7035シリーズと、堅実な性能・省電力性を重視したもの。また、引き続きWi-Fi 6E対応、USB Type-Cポート標準装備、指紋認証、プライバシーシャッター搭載カメラなど、セキュリティ・通信・利便性もしっかり網羅されています。

ThinkPad Eシリーズはこんな人におすすめ

ThinkPad Eシリーズは、シンプルに「必要なものだけを備え、手に届く価格で」提供するビジネスノートです。
その特性から、特に以下のような人におすすめできます。

コスパ重視でビジネスノートを探している人
上位のTシリーズやX1シリーズに比べ、価格は大幅に抑えられていながら、ビジネスユースに求められる基本性能――堅牢性、入力の快適さ、豊富なインターフェース、セキュリティ機能――はきちんと備わっています。
「余計な機能はいらない。だけど、ビジネスで長く安心して使える1台がほしい」という人には、Eシリーズが最適な選択肢になるでしょう。

在宅ワークと外出先の両方で使いたい人
14型・16型の選択肢があり、比較的軽量で持ち運びやすい設計に加え、Wi-Fi 6Eによる高速通信対応、クリアなディスプレイ・スピーカー性能など、テレワークにも出張・外勤にも対応できる万能型の一台に仕上がっています。外では軽快に、家では据え置き機として――どちらのスタイルでもストレスなく使えます。

必要な機能だけを選び、予算に合わせてカスタマイズしたい人
CPU(Intel or AMD)、メモリ容量、ストレージサイズ、指紋認証センサーや内蔵カメラのスペックなど、細かい部分までカスタマイズ可能。自分の使い方に合わせて「ムダなく」仕様を選べるので、コストパフォーマンスを最大化できるのが大きな特徴です。

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まとめ|Eシリーズの立ち位置

「最初のThinkPad」として最適

ThinkPad Eシリーズは、ThinkPadを初めて選ぶ人にとって最も取り入れやすいシリーズです。上位シリーズと同じ堅牢性や操作性を備えながら、価格を抑えているため「まずは信頼できるビジネスノートが欲しい」というニーズにしっかり応えてくれます。

価格を抑えつつ、安心して使えるビジネスノート

余計な機能を省きつつも、ビジネスに必要な拡張性やセキュリティはしっかり搭載。耐久性のある設計や快適なキーボードにより、安心して長く使える1台に仕上がっています。コストを意識しつつも、妥協せずに選びたい方にぴったりのモデルです。

最新モデルは個別記事で詳細チェック推奨

2025年現在もEシリーズは進化を続けており、E14 Gen7やE16 Gen3といった最新モデルが登場しています。

ただし、個々の性能やカスタマイズの選び方は機種ごとに異なるため、詳細を知りたい方は各モデルの解説記事をご覧ください。

本記事で全体像をつかみ、具体的な選択は個別記事で確認することで、失敗のないPC選びができます。

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