「コスパの良いビジネスノートPCが欲しいけど、どれを選べばいいか分からない」
そんな悩みから「ThinkPad Eシリーズ」で検索してたどり着いた方に向けて、この記事ではEシリーズのすべてをわかりやすく解説します。
ThinkPad Eシリーズは、高い信頼性と堅牢性を備えながらも、価格を抑えたバランスの良いビジネスノートPCです。
TシリーズやXシリーズほど高価格ではなく、それでいてThinkPadらしいタイピングの心地よさや拡張性、セキュリティ機能も充実。まさに「必要な性能を、ちょうどいい価格で手に入れたい」人にぴったりのシリーズです。
この記事では、そんなEシリーズの特徴と選ばれる理由に加えて、初代Edgeシリーズから始まった歴代モデルの進化の流れも紹介しながら、2025年版の最新ラインナップ(E14 Gen7/E16 Gen3など)の性能やカスタマイズ項目、サイズの違いまで詳しく解説します。
たとえば、「社内では大きめの画面で作業したいが、出張時も持ち運びたい」というユーザーが、E16ではなくE14+大容量バッテリーを選んだことで、業務効率と機動性を両立できたという事例もあります。
また、どのCPUを選ぶべきか(Intel or AMD)、メモリ・ストレージはどれくらいが最適か、Wi-Fiやカメラ、キーボードなどの構成をどう選ぶべきかも、初心者にもわかりやすく整理。
この記事を読めば、ThinkPad Eシリーズの全体像を把握したうえで、あなたに最適なモデルと構成を選ぶ準備が整います。失敗しない選び方を知って、長く安心して使える1台を手に入れましょう。
ThinkPad Eシリーズとは?- コスパ重視派に最適なビジネスノート
ThinkPad Eシリーズの位置づけと魅力
ビジネスに必要な性能はしっかり押さえつつ、価格はぐっと抑えられている――それがThinkPad Eシリーズの最大の魅力です。
TシリーズやXシリーズなど、上位ThinkPadに比べると圧倒的にコストパフォーマンスが高く、「コスパ重視派のビジネスノート選び」にぴったりのモデルと言えるでしょう。
Eシリーズがここまで支持されている理由は、「必要十分な性能・品質はしっかり維持しつつ、コストを最小限に抑えている」ことにあります。
例えば、軍用規格(MIL-STD-810H)に準拠した堅牢性テストをクリアしている点や、ThinkPadらしい打ちやすいキーボード、操作感に優れるトラックポイントなど、ビジネスユースに欠かせないポイントはきっちり押さえられています。
一方で、X1やX13で使われているカーボン素材や極薄軽量設計といった「プラスアルファの高級仕様」は採用していないため、そのぶん価格が抑えられているのです。
「余計な飾りはいらない。でも、信頼できる仕事道具がほしい」――そんなニーズにぴたりと応えるのがThinkPad Eシリーズです。
実際に、辛口レビューで知られる吉田製作所(吉田チャネル)でも、ThinkPad Eシリーズは高く評価されています。
吉田氏は、数々のノートPCを比較する中で、Eシリーズについて「ビジネスに必要な機能はちゃんと揃っていて、余計な部分が削ぎ落とされている。コスパが本当にいい。」とコメントしており、数あるPCの中でも「価格と性能のバランスが抜群」と太鼓判を押しています。
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ThinkPad Eシリーズの特徴詳細まとめ
14/16インチモデル&高いカスタマイズ性
ThinkPad Eシリーズは、ビジネスノートに求められる「自分にぴったり合った1台を選びやすい」という魅力を持っています。サイズ、性能、機能において幅広い選択肢が用意されており、用途に合わせた最適なカスタマイズが可能です。
まず、最近のモデルでは、画面サイズは14型と16型の2種類から選べます。コンパクトさと持ち運びやすさを重視するなら14型、画面の広さと作業効率を重視するなら16型、と、使い方に応じた選択ができるのが大きなポイントです。
さらに、搭載できるCPUも、IntelとAMDの2種類から選択可能。高い安定性とビジネス向け機能を重視するならIntel、
コストパフォーマンスとグラフィック性能を重視するならAMD、と自分に合ったCPUを選べます。
加えて、ディスプレイ、メモリ容量、ストレージ容量、指紋認証センサーの有無、カメラ性能、キーボードの仕様などを細かく選べる高いカスタマイズ性も大きな魅力で、使用シーンや予算に合わせて最適な構成に仕上げることができます。
高い基本性能・拡張性
ThinkPad Eシリーズは、コストを抑えたモデルでありながら、基本性能と拡張性の高さにおいても非常に優れた設計がされています。日々のビジネス利用に必要な要素をしっかり押さえ、将来のアップグレードにも対応できる柔軟性が魅力です。
まず注目したいのは、インターフェース(外部接続端子)の豊富さです。
Eシリーズには、
- USB Type-Aポート(従来のUSB機器に対応)
- USB Type-Cポート(データ転送・充電・映像出力に対応)
- HDMI端子(外部モニターやプロジェクター接続用)
- 有線LANポート(RJ-45)も搭載されるモデルあり
など、ビジネスシーンで必要とされる端子類が標準装備されています。これにより、ドッキングステーションなしでも複数デバイスを直接接続でき、在宅勤務から出張先でのプレゼンテーションまで幅広く対応可能です。
さらに、メモリやストレージの拡張性もEシリーズの大きな強みです。通常、多くの薄型ノートPCではメモリやSSDが基板直付けになり、購入後の増設・交換が難しくなっていますが、Eシリーズでは、モデルによってメモリスロットを1~2基搭載しており、あとから容量を増やすことが可能です。
また、SSDも一般的なM.2スロット(NVMe対応)を採用しているため、ストレージ容量の増設や高速SSDへの換装も容易に行えます。
高い操作性・使い勝手
ThinkPad Eシリーズは、上位モデルと同様に「操作性の高さ」にもこだわって設計されています。
毎日使うビジネスノートとして、入力作業や操作のストレスを極力減らす工夫が凝らされています。
中でも特徴的なのが、ThinkPad伝統のトラックポイントの搭載です。キーボード中央に配置された赤いポインティングスティックは、タイピング中に手をホームポジションから大きく動かさずにカーソル移動ができるため、マウスを持ち替える手間がなく、作業効率が大幅に向上します。
特に資料作成や表計算ソフトなど、頻繁にカーソル移動を行う業務では、このトラックポイントの恩恵を実感できるでしょう。
また、バックライト付きキーボードを選択できる点も、見逃せないポイントです。薄暗い会議室や夜間の作業時でも、キーの視認性が高まり、ミスタイプを防ぎます。バックライトの明るさは段階的に調整できるため、周囲の環境に合わせて最適な状態で作業できるのも魅力です。
高いセキュリティ・耐久性
ビジネスノートとして信頼される理由――それが、ThinkPad Eシリーズの高いセキュリティ性能と堅牢な設計にあります。コストパフォーマンスに優れたモデルでありながら、「仕事で安心して使える」ための基本はしっかり守られているのです。
まず、セキュリティ機能では、ビジネス用途に必須となるTPM(Trusted Platform Module)チップを標準搭載。
TPMは暗号化キーをハードウェアレベルで管理し、ハッキングやデータ改ざんのリスクを低減する重要な役割を果たします。
さらに、内蔵カメラには物理的なプライバシーシャッターを装備。ワンタッチでカメラを遮断できるため、テレワークやオンライン会議でも情報漏洩リスクを最小限に抑えることができます。
耐久性の面でも、ThinkPadシリーズらしい安心感があります。Eシリーズは、上位モデルと同様にMIL-STD-810H準拠の耐久テスト(高温・低温、振動、衝撃、湿度など)をクリア。日常の持ち運びや多少の衝撃にも耐えられる設計になっています。
さらに、防滴仕様キーボードも採用されており、うっかり飲み物をこぼしてしまった場合でも、内部へのダメージを最小限に抑えられる工夫が施されています。
オンライン会議でも不自由しない映像・音響・通信機能
テレワークやオンライン会議が日常となった今、ビジネスノートには映像・音響・通信機能の充実が欠かせません。ThinkPad Eシリーズは、そのニーズにしっかり応える設計がなされています。
まず注目したいのは、ディスプレイの選択肢の豊富さです。標準のWUXGA(1920×1200)IPSパネルは、縦に広い16:10の表示領域と300nitの明るさを備え、文書作成や資料確認も快適。上位モデルでは、色再現性に優れた100%sRGB対応パネルや、2.8K(2880×1800)高精細パネル(120Hz/ブルーライト軽減)も選択可能で、
資料の細部まで鮮明に映し出せるため、プレゼンやクリエイティブ作業にも強みを発揮します。
音響面では、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載。オンライン会議では、相手の声がくっきりと聞き取りやすく、こちらの声も明瞭に伝わるため、聞き返しや聞き間違いのストレスを大幅に軽減してくれます。
さらに、通信機能も最新規格に対応。Wi-Fi 6E対応モデルなら、対応ルーターと組み合わせることで、より高速なデータ通信、安定した接続性、低遅延なビデオ会議を実現。大容量の資料送信や長時間のオンライン会議もスムーズに行えます。
ThinkPad Eシリーズは、画面の見やすさ・音の聞こえやすさ・通信の安定性という、ビジネスの「基本性能」を着実に支えてくれる一台です。
他のThinkPad(X1/X13/Tシリーズ)との違い
ThinkPad Eシリーズは、X1シリーズやX13、Tシリーズと比べて実用重視・コスト重視の立ち位置にあります。
上位モデルと比較すると、以下のような違いがあります。
- CPU性能の違い
X1やTシリーズは最新のIntel Core Ultra 200Vシリーズ(AI機能強化版CPU)に対応していますが、
EシリーズはAI機能付きCPUには対応していません。 - 筐体素材の違い
X1やTシリーズはマグネシウム合金やカーボンファイバーを採用していますが、
Eシリーズはプラスチック製筐体を使用してコストを抑えています。 - 厚み・携帯性の違い
Eシリーズは若干筐体が厚く、上位モデルと比べて重量もやや重めです。 - 通信機能の違い
X1やTシリーズはWWAN(LTE/5G)対応モデルが選べますが、
EシリーズはWWANに対応していないため、モバイル通信は別途手段が必要です。
その分、繰り返しになりますが価格は圧倒的にリーズナブル。ThinkPadらしい操作性・堅牢性をしっかり維持しながら、コストを重視したい人に向けたシリーズが、このEシリーズなのです。
ThinkPad Eシリーズはこんな人におすすめ
ThinkPad Eシリーズは、シンプルに「必要なものだけを備え、手に届く価格で」提供するビジネスノートです。
その特性から、特に以下のような人におすすめできます。
コスパ重視でビジネスノートを探している人
上位のTシリーズやX1シリーズに比べ、価格は大幅に抑えられていながら、ビジネスユースに求められる基本性能――堅牢性、入力の快適さ、豊富なインターフェース、セキュリティ機能――はきちんと備わっています。
「余計な機能はいらない。だけど、ビジネスで長く安心して使える1台がほしい」という人には、Eシリーズが最適な選択肢になるでしょう。
在宅ワークと外出先の両方で使いたい人
14型・16型の選択肢があり、比較的軽量で持ち運びやすい設計に加え、Wi-Fi 6Eによる高速通信対応、クリアなディスプレイ・スピーカー性能など、テレワークにも出張・外勤にも対応できる万能型の一台に仕上がっています。外では軽快に、家では据え置き機として――どちらのスタイルでもストレスなく使えます。
必要な機能だけを選び、予算に合わせてカスタマイズしたい人
CPU(Intel or AMD)、メモリ容量、ストレージサイズ、指紋認証センサーや内蔵カメラのスペックなど、細かい部分までカスタマイズ可能。自分の使い方に合わせて「ムダなく」仕様を選べるので、コストパフォーマンスを最大化できるのが大きな特徴です。
歴代ThinkPad Eシリーズまとめ【進化の歩み】
起源:Edgeシリーズとして登場(2010年頃)
ThinkPad Eシリーズの原点は、2010年頃に登場した「ThinkPad Edge」シリーズにさかのぼります。当時、ThinkPadといえばTシリーズやXシリーズなど高価格帯モデルが中心でしたが、Edgeは中小企業や個人ユーザー向けに、価格を抑えたビジネスノートとして登場しました。
赤・青・黒のカラーバリエーション、カジュアルなデザインが特徴で、13~15インチサイズまで幅広く展開。「実用性とコストを両立したThinkPad」という、Eシリーズの基本コンセプトがこの時すでに確立されていました。

ThinkPad Edge 13(2010年)
CPU:Intel Core 2 Duo SU7300/AMD Athlon Neo X2
重さ:約1.8kg
特徴:13.3型ディスプレイ搭載。薄型・軽量設計を意識し、カジュアルな赤・黒カラー展開。
解説:ThinkPad Edge 13は、Edgeシリーズ最初期モデルの一つであり、「ビジネス向けながらも手軽な価格帯」という新しい市場を狙った意欲作でした。薄型ボディとモダンなデザインが特徴で、特にレッドカラーのモデルは従来の無骨なThinkPad像を大きく刷新しました。当時としては珍しく、IntelだけでなくAMDプロセッサ搭載版もラインナップされ、価格重視のニーズにも応えた柔軟な展開がされていました。モバイル性を重視しつつも、ThinkPad伝統の堅牢性はしっかり継承されています。
ThinkPad Edge 14(2010年)
CPU:Intel Core i3/i5(Arrandale世代)
重さ:約2.2kg
特徴:14型ディスプレイ搭載。標準的なビジネス用途を意識したエントリーノート。
解説:ThinkPad Edge 14は、中小企業向けに設計されたスタンダードノートで、性能と価格のバランスに優れたモデルです。Edge 13よりも画面が大きく、テンキーこそありませんが快適なキーボード操作を提供しました。ビジネス用途に耐えうる堅牢性を持ちつつ、モダンな筐体デザインを取り入れ、ビジネスノートの新たな選択肢として一定の支持を獲得しました。
ThinkPad Edge 15(2010年)
CPU:Intel Core i3/i5(Arrandale世代)
重さ:約2.5kg
特徴:15.6型大画面ディスプレイ+テンキー搭載。据え置き使用を想定した設計。
解説:ThinkPad Edge 15は、シリーズ中最大サイズのモデルで、主にオフィスでの据え置き利用を想定した設計となっています。大きな15.6型ディスプレイとフルサイズキーボード(テンキー付き)により、表計算や資料作成作業が非常に快適に行えます。重量はやや重めですが、その分頑丈なボディ構造と豊富なインターフェースを備えており、コストを抑えつつ本格的なビジネス用途に応える1台として位置づけられました。
ThinkPad Edge E30(2010年)
CPU:Intel Core i3/i5(Sandy Bridge世代)
重さ:約1.8kg
特徴:13.3型ディスプレイ。Edge 13後継モデル。薄型軽量、モバイル重視。
解説:ThinkPad Edge E30は、初代Edge 13の後継モデルとして、より洗練されたデザインと性能を備えて登場しました。CPUが第2世代Core(Sandy Bridge)に進化し、処理性能と省電力性が大きく向上。薄型ボディと長時間バッテリー駆動を両立し、モバイルワーカー向けノートPCとしてさらに使いやすさを追求しました。小型ながら耐久性も高く、外出先での利用にも適した万能型のビジネスノートです。
ThinkPad Edge E40(2011年)
CPU:Intel Core i3/i5/i7(Sandy Bridge世代)
重さ:約2.3kg
特徴:14型ディスプレイ搭載。USB 3.0標準搭載モデルあり。
解説:ThinkPad Edge E40は、Edge 14の後継機種として、より実用的なビジネス性能を追求したモデルです。第2世代Coreプロセッサ搭載によりマルチタスク性能が大幅に向上し、ビジネスシーンでの実用性がさらに高まりました。USB 3.0ポートの搭載により、外部ストレージとの高速データ転送も実現。当時としては先進的なインターフェース構成が評価されました。
ThinkPad Edge E50(2011年)
CPU:Intel Core i3/i5/i7(Sandy Bridge世代)
重さ:約2.6kg
特徴:15.6型大画面+テンキー搭載。コスト重視の据え置きビジネスモデル。
解説:ThinkPad Edge E50は、Edge 15の正統進化モデルで、広い作業領域を確保できる15.6型ディスプレイとフルキーボードを備えた据え置きノートです。第2世代Core搭載によりグラフィック性能・電力効率が大きく向上し、オフィス作業やデータ処理業務に最適化されました。コスト重視ながら堅牢性と機能性を両立し、中小企業を中心に高い人気を得たモデルです。
ThinkPad Edge E130(2013年)
CPU:第3世代Intel Core i3/i5(Ivy Bridge)
重さ:約1.5kg
特徴:11.6インチディスプレイ搭載のコンパクトモデル。軽量設計とビジネス堅牢性を両立。
解説:ThinkPad Edge E130は、Edgeシリーズの中でも特にモバイル性を重視した11.6型のコンパクトノートです。第3世代Intel Coreプロセッサ(Ivy Bridge)を搭載し、当時の小型ノートとしては優れた処理性能と省電力性を実現しました。デザイン面では従来のカジュアル路線を残しつつも、耐久性やキーボード品質はしっかりとThinkPad基準を維持。持ち運びやすさと堅牢性を兼ね備え、ビジネスモバイル用途にも対応できる1台に仕上がっています。
ThinkPad Edge E135(2013年)
CPU:AMD E1/E2 APU
重さ:約1.5kg
特徴:11.6インチディスプレイ搭載。AMDプロセッサ採用による低価格モデル。
解説:ThinkPad Edge E135は、E130のAMD版として展開されたモデルで、コストパフォーマンスを重視するユーザー向けに設計されました。小型・軽量ボディはそのままに、AMD E1/E2 APUを搭載し、ビジネス用として十分な性能を持ちながら、より手頃な価格を実現しています。教育市場やセカンドマシン用途にも適しており、「コストを抑えつつもThinkPad品質を求める」ニーズに応えた一台です。
ThinkPad Edge E330(2012年)
CPU:第3世代Intel Core i3/i5(Ivy Bridge)
重さ:約1.8kg
特徴:13.3インチディスプレイ搭載。薄型・軽量設計でモバイル性能を強化。
解説:ThinkPad Edge E330は、Edge 13の流れを受け継ぎつつ、さらにビジネスモバイル性能を強化した13.3型ノートです。第3世代Coreプロセッサ搭載により、マルチタスク性能が向上。ボディは薄型・軽量化され、持ち運びやすさも向上しています。カジュアルさとプロフェッショナル性を絶妙に両立したデザインで、中小企業やフリーランスユーザーに人気を博しました。ビジネス用途にも十分耐える高い耐久性を備えています。
ThinkPad Edge E430(2012年)
CPU:第3世代Intel Core i3/i5/i7(Ivy Bridge)
重さ:約2.2kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。標準ビジネスモデル。豊富なインターフェースを装備。
解説:ThinkPad Edge E430は、Edge 14シリーズの正統進化版として登場しました。搭載される第3世代Coreプロセッサによる高いパフォーマンスと、信頼性の高い設計が特徴です。HDMI、USB 3.0などの最新インターフェースも装備され、現代的なビジネスニーズに応える拡張性も確保。カジュアルなデザインを維持しつつ、よりプロフェッショナルな用途にも耐えるバランスの取れた機種として支持されました。
ThinkPad Edge E530(2012年)
CPU:第3世代Intel Core i3/i5/i7(Ivy Bridge)
重さ:約2.5kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。デスクトップ代替を意識したモデル。
解説:ThinkPad Edge E530は、据え置き利用を意識して設計された15.6型大画面ビジネスノートです。フルサイズキーボードに加えてテンキーも搭載しており、表計算や大量データ入力作業に適しています。第3世代Intel Coreプロセッサを搭載し、高い処理性能を発揮。大きな筐体を活かして豊富なポート類を装備し、拡張性にも優れる1台です。価格を抑えながらも堅牢性・機能性をしっかり確保しており、オフィスでの固定利用に最適な選択肢となりました。
EdgeからEシリーズへリブランド(2013年頃)
2013年頃、ThinkPad Edgeはブランド再編により「ThinkPad Eシリーズ」へと名称変更されます。このリブランドにより、デザインはよりシンプルかつビジネス向けに洗練され、「価格重視だけれども、ThinkPadらしい耐久性と信頼性は維持する」という路線が明確になりました。
型番も「E430」「E530」といったシンプルな表記に統一され、ThinkPadファミリーの中でもエントリー・コストパフォーマンス担当としての地位を確立していきます。
ThinkPad E440(2013年)
CPU:第4世代Intel Core i3/i5/i7(Haswell)
重さ:約2.1kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。デザイン刷新、指紋センサー対応モデルあり。
解説:ThinkPad E440は、Edge時代の名残を完全に脱ぎ捨て、「プロフェッショナル向けエントリーノート」として生まれ変わったモデルです。第4世代Intel Coreプロセッサ(Haswell)により、従来モデルと比べて大幅に処理性能と省電力性が向上。筐体デザインもスリム化が進み、ビジネスシーンにふさわしい落ち着いた外観に仕上がりました。また、オプションで指紋認証センサーを搭載でき、セキュリティ強化にも対応。コストを抑えつつ、より本格的なビジネス用途に耐えられるモデルとして人気を集めました。
ThinkPad E540(2013年)
CPU:第4世代Intel Core i3/i5/i7(Haswell)
重さ:約2.4kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。高耐久設計。
解説:ThinkPad E540は、E530の後継モデルとして登場した15.6型の据え置き型ビジネスノートです。搭載する第4世代Coreプロセッサによる高い処理能力に加え、バッテリー寿命やグラフィックス性能も強化されました。テンキー付きフルサイズキーボードを搭載し、オフィスでの表計算や文書作成作業がさらに快適に。堅牢なボディ設計と豊富なインターフェースを備えつつ、コストパフォーマンスにも優れており、コスト重視の法人導入にも広く採用されたモデルです。
Skylake世代(第6世代Core搭載)から本格進化(2015~2016年)
2015~2016年頃、Intelの第6世代Coreプロセッサ(Skylake)が搭載されることで、Eシリーズは大きく進化します。
この世代から、
- 高速なNVMe SSDの選択肢が登場
- USB-Cポートの採用開始
- 内部構造の最適化による放熱性・耐久性向上
といった、パフォーマンス面での飛躍が見られるようになりました。
単なる廉価版ではなく、「仕事道具として本当に使えるEシリーズ」へと進化したのがこの時期です。
ThinkPad E450(2015年)
CPU:第5世代Intel Core i3/i5/i7(Broadwell)
重さ:約2.1kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。薄型軽量化が進み、モダンなデザインに刷新。
解説:ThinkPad E450は、前世代のE440に比べてさらに薄型・軽量化が進められたモデルです。第5世代Intel Coreプロセッサ(Broadwell)搭載により、省電力性能とグラフィック性能が大きく向上。筐体デザインはよりスタイリッシュになり、ビジネスシーンにより自然に溶け込む洗練された印象を与えます。防滴キーボードや豊富なポート類はしっかり継承されており、コストパフォーマンスに優れたスタンダードビジネスノートとして高く評価されました。
ThinkPad E550(2015年)
CPU:第5世代Intel Core i3/i5/i7(Broadwell)
重さ:約2.4kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。SSD搭載モデルも選択可能。
解説:ThinkPad E550は、据え置き型用途を想定した15.6型ビジネスノートです。第5世代Coreプロセッサによる高性能に加え、選択肢として高速なSSDモデルもラインナップに加わりました。広い作業領域とテンキー付きフルキーボードにより、表計算や事務作業を快適にこなせる設計です。コストを抑えつつも、耐久性・拡張性・セキュリティ機能(指紋認証オプション)をしっかり装備しており、法人導入向けとしても非常に人気が高いモデルでした。
ThinkPad E455(2015年)
CPU:AMD A8/A10シリーズ APU
重さ:約2.1kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。AMD APUによる低価格ビジネスモデル。
解説:ThinkPad E455は、コストパフォーマンスを極めた14型ビジネスノートです。CPUにAMD APUを採用することで、価格を抑えながらも日常業務に十分なパフォーマンスを確保。グラフィック処理にも優れており、映像・資料作成業務にも適応します。筐体設計はIntel版のE450と共通で、モダンなデザインと防滴キーボード、耐久性に優れたボディを備えています。教育機関や中小企業向けに高い支持を得たモデルです。
ThinkPad E555(2015年)
CPU:AMD A8/A10シリーズ APU
重さ:約2.4kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。低価格据え置きモデル。
解説:ThinkPad E555は、E550のAMD版にあたる15.6型大画面ビジネスノートです。AMD APU搭載により、非常に手頃な価格を実現しつつも、必要なビジネス性能をしっかり確保しています。テンキー付きのフルキーボード、大容量ストレージ、豊富なポート類を備え、表計算やデータ入力業務を効率化。耐久性に優れた筐体設計も魅力で、コスト重視の法人向け導入モデルとして非常に高い評価を受けました。
ThinkPad E460(2015年)
CPU:第6世代Intel Core i3/i5/i7(Skylake)
重さ:約2.1kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。グラフィック性能向上&バッテリー駆動時間改善。
解説:ThinkPad E460は、第6世代Intel Core(Skylake)プロセッサを搭載し、ビジネスノートとしてさらに完成度を高めたモデルです。CPU性能だけでなく、統合GPU(HD Graphics 520)やオプションの独立GPU(AMD Radeon R7 M360)により、グラフィック処理能力も大幅に強化されました。加えて、バッテリー駆動時間も前世代より向上し、モバイルワークにもより適応。筐体デザインはE450を踏襲しつつも細部がブラッシュアップされ、洗練されたビジネスノートとして人気を集めました。
ThinkPad E560(2015年)
CPU:第6世代Intel Core i3/i5/i7(Skylake)
重さ:約2.4kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。高性能据え置き型ビジネスノート。
解説:ThinkPad E560は、E550の後継として登場した15.6型据え置き型モデルです。第6世代Coreプロセッサにより、マルチタスク性能がさらに向上し、日常業務から資料作成、データ分析作業まで快適にこなせるようになりました。オプションで独立GPU(AMD Radeon R7 M370)を搭載でき、グラフィック作業にも対応可能。大型ディスプレイとテンキー付きキーボードによる高い作業効率を備えつつ、耐久性やインターフェースの充実も維持した、バランスの取れた本格ビジネスノートです。
ThinkPad E465(2015年)
CPU:AMD A8/A10シリーズ APU
重さ:約2.1kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。AMD APU搭載のコスト重視モデル。
解説:ThinkPad E465は、E460のAMD版にあたる14型ビジネスノートです。AMD APU(Carrizo世代)を採用し、コストパフォーマンスを重視した設計となっています。オフィス業務や資料作成といった一般的なビジネス用途には十分な性能を持ち、エントリー向けビジネスノートとして高い支持を得ました。デザインや筐体はE460と基本共通で、耐久性・入力快適性もしっかり確保されており、低価格ながらビジネスクオリティを提供する一台です。
ThinkPad E565(2015年)
CPU:AMD A8/A10シリーズ APU
重さ:約2.4kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。低価格据え置きビジネスモデル。
解説:ThinkPad E565は、E560のAMD版にあたる15.6型ノートPCです。AMD APUを搭載することで、価格を抑えながらも広い作業領域とテンキー付きキーボードを提供。エントリー法人市場向けに、コスト重視で大量導入しやすいモデルとして人気を博しました。耐久性を重視した堅牢設計や、使い慣れたThinkPadキーボードの打鍵感は健在で、ビジネス用途にしっかり応える信頼性を備えています。
2017年以降:AMDモデル拡充・薄型化路線へ
2017年以降、EシリーズではAMDプロセッサ搭載モデル(特にRyzenシリーズ)の展開が本格化します。
これにより、さらにコストパフォーマンスを求める層にもアプローチできるようになりました。
また、
- ベゼル(画面縁)の狭額縁化
- 全体の薄型・軽量化
- モダンな筐体デザイン
などが進み、「古くさいビジネスノート」のイメージを刷新。
学生からクリエイター層まで幅広いユーザーにも人気が広がり始めました。
ThinkPad E470(2016年)
CPU:第7世代Intel Core i3/i5/i7(Kaby Lake)
重さ:約1.87kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。軽量化とパフォーマンス向上を両立。
解説:ThinkPad E470は、従来モデル(E460)よりさらに軽量・スリム化が進んだ14型ビジネスノートです。第7世代Intel Coreプロセッサ(Kaby Lake)を搭載し、動画再生やマルチタスク処理能力が大きく向上。オプションでNVIDIA GeForce 940MXグラフィックスも選択可能となり、ビジネス用途にとどまらず、軽いクリエイティブ作業にも対応できる柔軟性を持ちます。モバイル性能を強化しつつ、耐久性や快適なキーボード操作性はしっかりThinkPad基準を守った、バランスの取れた一台です。
ThinkPad E570(2016年)
CPU:第7世代Intel Core i3/i5/i7(Kaby Lake)
重さ:約2.3kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。据え置きビジネスノート。
解説:ThinkPad E570は、据え置き利用を意識した15.6型モデルで、オフィス作業やデータ処理を重視するユーザー向けに設計されました。第7世代Coreプロセッサと、オプションでNVIDIA GeForce 940MX独立GPUを搭載可能。大画面とテンキー付きキーボードを備え、表計算やレポート作成など事務作業の生産性を高めます。デザインはよりスマートになり、拡張性や耐久性も確保。高コスパな据え置きビジネスノートとして非常に人気の高いモデルとなりました。
ThinkPad E475(2017年)
CPU:AMD A9/A10シリーズ APU
重さ:約1.87kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。AMD APUによる低価格・高パフォーマンスモデル。
解説:ThinkPad E475は、E470のAMD版にあたるモデルで、AMD Bristol Ridge世代APUを搭載。コストを抑えつつも、日常業務や動画視聴、資料作成などには十分なパフォーマンスを発揮します。小型・軽量な筐体に、十分な耐久性と実用性を備え、教育機関向けや中小企業のエントリー用途に高い人気を誇りました。E470同様、防滴キーボードや豊富なインターフェースを搭載し、日常の使いやすさも追求されています。
ThinkPad E575(2017年)
CPU:AMD A9/A10シリーズ APU
重さ:約2.3kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。コスト重視の据え置きビジネスモデル。
解説:ThinkPad E575は、E570のAMD版にあたるモデルです。AMD Bristol Ridge世代APUを搭載し、価格を抑えながらもビジネス用途に耐える性能を確保。大画面ディスプレイとテンキーを備えたキーボードにより、表計算やデータ入力業務が快適にこなせる設計です。耐久性の高い筐体とThinkPad伝統の打鍵感を持つキーボードを備え、低予算で本格的なビジネスノートを導入したい法人向けに支持されました。
ThinkPad E480(2018年)
CPU:第8世代Intel Core i3/i5/i7(Kaby Lake Refresh)
重さ:約1.75kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。大幅な軽量化と性能向上を実現したモデル。
解説:ThinkPad E480は、従来モデル(E470)から大幅に進化した14型ビジネスノートです。CPUに第8世代Core(Kaby Lake Refresh)を採用し、前世代と比較してマルチコア性能が飛躍的に向上しました。筐体はアルミ調の質感を持つモダンなデザインに刷新され、重量も約1.75kgに抑えられ、携帯性が大きく向上。USB Type-Cポートを新たに搭載し、拡張性も強化されました。ビジネス用途だけでなく、学生やクリエイティブワーク向けにも人気が高まったモデルです。
ThinkPad E580(2018年)
CPU:第8世代Intel Core i3/i5/i7(Kaby Lake Refresh)
重さ:約2.1kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。携帯性を改善した据え置きモデル。
解説:ThinkPad E580は、E570から進化した15.6型ビジネスノートです。第8世代Coreプロセッサによりパフォーマンスが大幅に向上し、より快適なマルチタスク処理を実現。筐体はスリム化され、重量も約2.1kgと大画面モデルながら比較的軽量に仕上がりました。テンキー付きのフルサイズキーボードを備え、オフィス作業やデータ入力業務に最適。USB Type-C対応や広いタッチパッドの採用により、使い勝手も大きく向上しています。コストを抑えつつも、ワンランク上のビジネス体験を提供する一台です。
ThinkPad E490(2019年)
CPU:第8世代Intel Core i3/i5/i7(Whiskey Lake Refresh)
重さ:約1.75kg
特徴:14インチディスプレイ搭載。性能・携帯性・耐久性のバランスがさらに向上。
解説:ThinkPad E490は、E480の正統進化版として、細部の完成度を高めた14型ビジネスノートです。CPUは第8世代Core(Whiskey Lake Refresh)に刷新され、さらに安定したマルチタスク性能と省電力性を実現しました。筐体デザインはE480から基本を引き継ぎつつ、エッジ処理のシャープ化や細かい設計改良が施されています。USB Type-Cによる充電と拡張性も引き続きサポート。快適な打鍵感と高い信頼性を維持しながら、モバイル用途にも耐えうるビジネスノートに仕上がっています。
ThinkPad E590(2019年)
CPU:第8世代Intel Core i3/i5/i7(Whiskey Lake Refresh)
重さ:約2.1kg
特徴:15.6インチ大画面ディスプレイ+テンキー搭載。より洗練された据え置きモデル。
解説:ThinkPad E590は、E580の後継モデルとして、15.6型クラスのビジネスノートをさらにブラッシュアップした一台です。第8世代Core(Whiskey Lake Refresh)を搭載し、オフィス用途からクリエイティブ作業まで幅広くカバー。筐体はよりスリムに、そしてスタイリッシュに進化し、持ち運び時の負担も軽減。テンキー付きフルサイズキーボードによる高い作業効率、USB Type-C充電対応、セキュリティ機能(指紋認証センサー搭載モデルあり)など、実用性がさらに洗練された完成度の高いモデルです。
E14/E15世代(2019年~):モダナイズ加速
2020年以降、モデル名が「E14」「E15」と統一され、シリーズとしての整理が進みます。
この世代からはさらにモダン化が加速し、
- 画面比率が**16:10(縦長)**ディスプレイへシフト
- プライバシーシャッター、指紋認証センサー標準装備
- Wi-Fi 6対応による高速通信環境
- AMD Ryzenシリーズ搭載モデルの大ヒット
など、ビジネスノートとしての完成度が大きく向上しました。
単なる「安いThinkPad」ではなく、**「コスパ最高の本格ビジネスノート」**として評価されるようになった時期です。
ThinkPad E14 Gen1 / E15 Gen1(2019年)
CPU:第10世代Intel Core i3/i5/i7(Comet Lake)または AMD Ryzen 4000シリーズ
重さ:E14 Gen1:約1.73kg/E15 Gen1:約1.9kg
特徴:サイズ違いの2モデル展開。最新CPU採用&モダンデザインに刷新。
解説:ThinkPad E14 Gen1とE15 Gen1は、Eシリーズが現行スタイルへ本格移行した記念碑的なモデルです。
搭載するCPUは共通で、Intel第10世代Core(Comet Lake)またはAMD Ryzen 4000シリーズから選択可能。用途やコストに応じた柔軟な選択が可能になりました。E14は14インチ、E15は15.6インチとサイズ違いで展開され、持ち運び重視ならE14、作業領域重視ならE15という棲み分けが明確です。両モデルともに筐体デザインはスリムかつシャープに刷新され、USB Type-Cポート搭載、指紋認証、プライバシーシャッター付きカメラなど、現代ビジネスに必要な要素を標準装備。ビジネスモバイルからオフィス常設用まで幅広く対応できる、高コストパフォーマンス・モダンビジネスノートとして評価されました。
ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2(2020年)
CPU:第11世代Intel Core i3/i5/i7(Tiger Lake)または AMD Ryzen 5000シリーズ
重さ:E14 Gen2:約1.59kg/E15 Gen2:約1.7kg
特徴:第11世代CoreまたはRyzen 5000シリーズ搭載。Thunderbolt 4対応や通信性能強化。
解説:ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2は、性能・拡張性・通信機能の全方位で大きな進化を遂げた世代です。
CPUには、Intel版は第11世代Core(Tiger Lake)、AMD版はRyzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ)を搭載。
いずれも前世代と比べて、マルチコア性能、グラフィック性能、消費電力効率が飛躍的に向上しました。特にIntelモデルは、Thunderbolt 4ポートに対応し、外部拡張性が一気に進化。高速なデータ転送や外部GPU接続も視野に入るスペックとなりました。また、Wi-Fi 6(ax)やBluetooth 5.1対応により、通信環境の高速化・安定化も実現。筐体は前世代をベースに細かいブラッシュアップが施され、堅牢性と持ち運びやすさのバランスも向上しています。ビジネスノートとして、より広範なワークスタイル(テレワーク・モバイルワーク)に柔軟に対応できる一台に仕上がりました。
ThinkPad E14 Gen3 / E15 Gen3(2021年)
CPU:Intel版:第12世代Intel Core i3/i5/i7(Alder Lake)/AMD版:Ryzen 5000シリーズ(Zen 3)
重さ:E14 Gen3:約1.59kg/E15 Gen3:約1.78kg
特徴:最新CPU搭載でパフォーマンス大幅向上。DDR5メモリ対応(Intel版)・Wi-Fi 6E対応。
解説:ThinkPad E14 Gen3 / E15 Gen3は、IntelとAMDの最新世代CPUを搭載し、大幅な性能向上と省電力性の進化を遂げたモデルです。Intel版では、第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake)を搭載し、高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)**によるハイブリッドアーキテクチャを採用。これにより、タスクに応じた最適なパフォーマンス制御が可能となり、マルチタスク性能が劇的に向上しました。さらにDDR5メモリ対応モデルも登場し、メモリ帯域幅が広がり、データ処理スピードも向上。一方、AMD版も引き続きRyzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ)を搭載。シングルスレッド性能、マルチスレッド性能ともに高く、非常にバランスの取れたモデルに仕上がっています。また、通信機能も進化し、Intel版ではWi-Fi 6E(6GHz帯対応)にアップグレードされ、より高速・安定したネットワーク接続が可能になりました。筐体デザインはE14/E15 Gen2から大きな変更はありませんが、内部設計の最適化により、冷却効率や安定性も向上しています。
ThinkPad E14 Gen4 / E15 Gen4(2022年)
CPU:Intel版:第13世代Intel Core i3/i5/i7(Raptor Lake Refresh)/AMD版:Ryzen 7030シリーズまたはRyzen 7035シリーズ(Zen 3+)
重さ:E14 Gen4:約1.59kg/E15 Gen4:約1.78kg
特徴:安定性能と省電力性重視の最新CPU搭載。Wi-Fi 6E対応。従来デザインをブラッシュアップ。
解説:ThinkPad E14 Gen4 / E15 Gen4は、最新世代CPUを採用しつつ、
信頼性・安定性・コストパフォーマンス重視でブラッシュアップされた世代です。Intel版では、第13世代Core(Raptor Lake Refresh)を搭載。第12世代からのアーキテクチャ自体は大きく変わらないものの、動作クロックの最適化と消費電力制御のチューニングにより、より安定した高パフォーマンスと長時間バッテリー駆動を両立しました。AMD版では、Zen 3+アーキテクチャを採用したRyzen 7030シリーズ/7035シリーズを搭載。特に7035シリーズは省電力性能に優れ、モバイル用途にも適したバランス型プロセッサとなっています。通信面では引き続きWi-Fi 6Eに対応し、6GHz帯での高速通信が可能。筐体デザインはGen3からの流れを継承し、細かな部分で耐久性・操作性がさらに改善されています。
ThinkPad E14 Gen5 / E16 Gen1(2023年)
CPU:Intel版:第13世代Intel Core(Raptor Lake Refresh)/AMD版:Ryzen 7030シリーズまたはRyzen 7035シリーズ(Zen 3+)
重さ:E14 Gen5:約1.41kg/E16 Gen1:約1.76kg
特徴:筐体刷新+16:10ディスプレイ採用。画面作業領域拡大&モダンデザインへ進化。
解説:ThinkPad E14 Gen5とE16 Gen1は、筐体・設計・ディスプレイ比率を大幅に見直した、
「モダンスタンダードThinkPad」への進化版です。まず最大のポイントは、画面比率が16:10(従来の16:9から縦方向に拡張)に変わったこと。これにより、文書作成や表計算などのビジネス作業時に、縦スクロール回数が減り、生産性が大幅に向上しました。さらに、従来のE15に代わって新たに「E16 Gen1」が登場。より広い16型大画面で作業性が向上しつつ、筐体はスリム・軽量化が進み、持ち運びにも配慮された設計になっています。CPU構成は、Intel版は第13世代Core(ただしAI強化版ではないRaptor Lake Refresh世代)、AMD版は引き続きZen 3+アーキテクチャのRyzen 7030/7035シリーズと、堅実な性能・省電力性を重視したもの。また、引き続きWi-Fi 6E対応、USB Type-Cポート標準装備、指紋認証、プライバシーシャッター搭載カメラなど、セキュリティ・通信・利便性もしっかり網羅されています。見た目・機能ともに、これまで以上に現代ビジネスワークにフィットするThinkPad Eシリーズに進化しました。
ThinkPad E14 Gen6 / E16 Gen2(2024年)
CPU:Intel版:Intel Core Ultra 5 / Ultra 7(Meteor Lake)/AMD版:AMD Ryzen 8040シリーズ(Phoenix Refresh予定)
重さ:E14 Gen6:約1.41kg/E16 Gen2:約1.76kg
特徴:初のCore Ultra搭載モデル。NPU(AIエンジン)内蔵でAI処理に対応。16:10ディスプレイ継続採用。
解説:ThinkPad E14 Gen6 / E16 Gen2は、Eシリーズにおける初のAI時代対応ノートとして登場した世代です。Intel版は、最新のCore Ultra(Meteor Lake)を搭載。これにより、
- CPU(Pコア+Eコア)
- GPU(Arcグラフィックス)
- NPU(Neural Processing Unit:AI専用エンジン)
の三大エンジン構成となり、AI処理を端末単独で高速・省電力に実行できる設計に進化しました。AMD版も、最新のRyzen 8040シリーズ搭載が予定されており、こちらも内蔵AIエンジン(Ryzen AI)に対応。AIアシスタント、リアルタイム翻訳、画像処理などがより軽快にローカル実行できるようになります。デザインは2024年モデルの筐体をベースにしつつ、冷却設計の最適化や細かなブラッシュアップが施され、パフォーマンスと静音性のバランスも向上しています。また、引き続き16:10ディスプレイ、Wi-Fi 6E/7準備対応、Thunderbolt 4(Intel版)対応など、ビジネスに必要な拡張性と通信性能も最新レベルを維持。
最新のThinkPad Eシリーズをチェック【2025年版】
Intel CPU モデル

E14 Gen7 IRL
Intel Raptor Lake
14インチ/約1.34kg~
¥91,740~

E14 Gen7 IAL
Intel Arrow Lake
14インチ/約1.34kg~
¥103,356~

E16 Gen3 IRL
Intel Raptor Lake
16インチ/約1.63kg~
¥108,108~

E16 Gen3 IAL
Intel Arrow Lake
16インチ/約1.63kg~
¥108,614~
AMD CPU モデル

E14 Gen6
AMD Ryzen 7035
16インチ/約1.44kg~
¥94,094~

E16 Gen2
AMD Ryzen 7035
16インチ/約1.81kg~
¥98,307~
2025年版のThinkPad Eシリーズは、14インチモデルと16インチモデルの2サイズ展開、さらにIntel搭載モデルとAMD搭載モデルに分かれ、全部で6機種がラインナップされています。
まず、サイズについては、軽快に持ち運びたいなら14インチモデル(E14)、大画面で快適に作業したいなら16インチモデル(E16)と、使い方に応じて選びやすい構成になっています。
次に、CPUの違いについてですが、Intel版は、同じE14やE16でも、搭載しているCPUの世代が異なります。最新の第14世代Core Ultra(ARL世代:Arrow Lake)を搭載したモデル(IAL)と、2世代前の第13世代Core(RPL世代:Raptor Lake Refresh)を搭載したモデル(IRL)がそれぞれ用意されています。
ここで注意したいのは、第13世代搭載モデル(Raptor Lake )は、コストを重視するユーザー向けにラインナップされているという点です。最新世代ほどではないものの、十分な性能を持ちつつ、価格を抑えたいニーズにしっかり応えています。
AMD版は、最新のRyzen 7030シリーズまたは7035シリーズ(Zen 3+アーキテクチャ)を搭載し、高いコストパフォーマンスを発揮する安定志向のモデルです。
AMDとIntelモデルの違い
最新のThinkPad Eシリーズでは、CPUの選択肢として
- AMD Ryzen 7030/7035シリーズ搭載モデル
- Intel Core(第13世代RPL/第14世代ARL)搭載モデル
が用意されています。
それぞれ特徴が異なるため、自分の使い方に合ったCPUを選ぶことが、ThinkPad Eシリーズを賢く活用するポイントです。ここでは、「性能(パフォーマンス)」「AI対応力」「消費電力」の観点から、違いをわかりやすく解説します。
比較項目 | Intel 第14世代(ARL) | Intel 第13世代(RPL) | AMD Ryzen 7030/7035シリーズ |
---|---|---|---|
パフォーマンス | ◎(マルチタスク・高負荷作業にも強い) | ○(ビジネス作業中心なら十分快適) | ○(日常業務には問題なし、コスパ重視) |
AI性能 | ◎(NPU搭載、AIアシスタント・ビデオ会議最適化に対応) | △(AI専用エンジンなし、基本機能のみ) | △(軽量なAIアシスタント機能あり) |
バッテリー持ち | ○(高性能だがバランス型、省電力チューニングあり) | ◎(省電力設計、バッテリー持ち良好) | ◎(優れた省電力性能、モバイル向き) |
表をまとめると、
- 性能重視でサクサク作業したいなら、Intel第14世代(ARL)モデルがおすすめです。
- コストを抑えて安定した性能を求めるなら、Intel第13世代(RPL)モデルがぴったり。
- 外出先での長時間バッテリー駆動を重視するなら、AMD Ryzen搭載モデルが有力な選択肢です。
特に、これからAI機能(ビデオ会議最適化やアシスタント機能)を活用したい人は、AI専用エンジン(NPU)を搭載したIntel第14世代モデルを選ぶと、より快適な作業環境が手に入ります。また、Intel搭載モデル(ARL/RPL)は、同じ世代でもCPUグレード(例:Ultra 5/Ultra 7、Core i5/i7など)によって性能が大きく変わるので、購入時はグレードもあわせてしっかり確認することがポイントです。
各モデルに共通する機能まとめ
ここでは2025年発売の最新のEシリーズに共通する機能を解説していきます。
画面比率16:10ディスプレイ採用
従来の16:9に比べ、縦方向に広くなった16:10ディスプレイを搭載。
これにより、文書作成や表計算などのビジネス作業でスクロール回数が減り、作業効率が大幅に向上します。
14型・16型いずれのモデルでも、広々とした画面で快適な作業が可能です。
高い堅牢性と耐久性
ThinkPad伝統のMIL-STD-810H規格準拠の耐久テストをクリア。
モバイル用途でも安心して使える堅牢な設計になっています。
万が一の衝撃や振動にも耐えられるため、ビジネスモバイルにも最適です。
防滴仕様キーボード搭載
キーボードには防滴仕様が施されており、万一飲み物をこぼしても内部へのダメージを最小限に抑えます。
さらに、ThinkPadならではの打鍵感に優れたフルサイズキーボード+トラックポイントも健在です。
セキュリティ機能の充実
指紋認証センサー(一部モデルは選択式)やプライバシーシャッター付きカメラなど、ビジネスに不可欠なセキュリティ機能を標準で備えています。
豊富なインターフェース搭載
USB-A/USB-C/HDMI/ヘッドホンジャックなど、ビジネスに必要なインターフェースを豊富に装備。
オプションでUSB-Cからの給電・映像出力・データ通信も一括対応できるため、拡張性に優れ、ドッキングステーション運用もスムーズに行えます。
高速無線通信に対応
すべてのモデルでWi-Fi 6E対応(※AMD版の一部はWi-Fi 6)。6GHz帯にも対応するため、混雑を避けた高速・安定通信が可能です。テレワークや外出先でのビデオ会議でも安心の通信品質を確保します。
ThinkPad Eシリーズの選び方ガイド【失敗しないポイント】
CPUの選び方
ThinkPad Eシリーズを選ぶうえで、重要なのがCPU選びです。2025年モデルでは、最新のIntel Core Ultraシリーズに加え、第13世代Core(Raptor Lake Refresh)やAMD Ryzen 7030/7035シリーズなど、幅広いラインナップが用意されており、性能も価格も大きく異なります。ここでは、それぞれのCPUがどんな人に向いているかを明確にしながら、「失敗しないCPUの選び方」をわかりやすく解説します。
【AI対応・最新機能を重視するなら:Intel Core Ultra】
AI処理専用エンジン(NPU)を搭載し、背景ぼかし・ノイズ除去・AIアシスタントなどに強みを発揮。
- Ultra 5(225U/225H):省電力とパフォーマンスのバランス型
- Ultra 7(255H/265U vPro):マルチタスクやクリエイティブ作業向き
- vPro対応(235U/265U):法人向け管理機能を装備
おすすめな人
- Zoom会議やAI機能を活用したい
- 高負荷作業も快適にこなしたい
- 将来のAI強化にも備えたい
【コスパ重視なら:Intel 第13世代 Core(RPL)】
ビジネス用途に十分な性能を持ちつつ、価格を抑えた現実的な選択肢です。
- Core i5(210H/220U):事務作業メインなら快適
- Core i7(240H):高クロックで処理速度重視
- Core i3(100U):エントリー向け。Webやメール中心におすすめ
おすすめな人
- 文書作成・表計算など軽作業が中心
- AIは不要で、価格と性能のバランスを重視したい
【モバイル・長時間駆動を求めるなら:AMD Ryzen】
省電力・長時間バッテリー・コストパフォーマンスに優れた選択肢。
- Ryzen 7 7735HS:高性能&省電力で幅広い用途に対応
- Ryzen 5 7535U:一般的なビジネス作業に最適
- Ryzen 3 7335U:価格重視の軽作業向け
おすすめな人
- 外出先での作業が多い
- バッテリー持ちを重視したい
- 価格を抑えても快適に使いたい
【Intel CPUの一覧表】
CPUモデル | コア/スレッド数 | 最大クロック | NPU搭載 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Core Ultra 5 225U | 12コア(2P+8E+2LP)/14スレッド | Pコア最大4.80GHz | あり | 省電力メインのバランス型。軽作業向け |
Core Ultra 5 225H | 14コア(4P+8E+2LP)/18スレッド | Pコア最大4.90GHz | あり | Pコア増強。高負荷作業にも強い |
Core Ultra 5 235U vPro対応 | 12コア(2P+8E+2LP)/14スレッド | Pコア最大4.90GHz | あり | 法人向け管理機能(vPro)搭載 |
Core Ultra 7 255H | 16コア(6P+8E+2LP)/22スレッド | Pコア最大5.10GHz | あり | 高性能AI対応。クリエイティブ作業にも最適 |
Core Ultra 7 265U vPro対応 | 12コア(2P+8E+2LP)/14スレッド | Pコア最大5.30GHz | あり | 高クロック+法人向けモデル |
Core 5 210H(第13世代RPL) | 10コア(6P+4E)/16スレッド | Pコア最大4.80GHz | なし | コスパ重視の標準ビジネス向け |
Core 5 220U(第13世代RPL) | 10コア(2P+8E)/12スレッド | Pコア最大5.00GHz | なし | 省電力重視モデル |
Core 7 240H(第13世代RPL) | 10コア(6P+4E)/16スレッド | Pコア最大5.20GHz | なし | 高クロック高性能モデル |
Core 3 100U(第13世代RPL) | 6コア(2P+4E)/8スレッド | Pコア最大4.70GHz | なし | エントリー向け。軽作業・コスト重視 |
メモリの選び方
メモリ(RAM)は、ThinkPad Eシリーズのパフォーマンスや作業の快適さに直結する重要なスペックです。容量が多いほど、複数のアプリを同時に使っても動作が安定し、大きなデータ処理やビデオ会議でもスムーズに動作します。
一方で、容量が少ないとアプリの切り替えが遅くなったり、動作が重くなるなど、作業効率を下げる要因にもなります。最新のThinkPad Eシリーズ(E14 Gen7 / E16 Gen3など)では、メモリスロットを2つ標準搭載しており、あとから増設も可能です。ただし、「増設作業に自信がない」という方は、購入時に容量の大きい構成を選んでおくのがおすすめです。
作業内容 | 推奨メモリ容量 |
---|---|
文書作成、表計算、Web閲覧中心 | 8GBでも最低限OK |
複数アプリを同時に開く、画像編集、ビデオ会議併用など | 16GBがおすすめ(安心感が段違い) |
動画編集、大規模データ処理、本格的なマルチタスク | 32GB以上推奨(プロフェッショナル用途) |
ストレージの選び方 – 容量と速度のバランスがカギ
ストレージ(SSD)は、保存容量と作業スピードの両面に影響する重要なパーツです。
容量が不足すると、動作が重くなったり、データ整理に手間がかかることも。購入時に自分の用途に合った容量を選ぶことが大切です。
ThinkPad Eシリーズでは、**高速なPCIe Gen4 NVMe SSD(M.2 2280)**に対応しており、起動やアプリの動作が非常に快適です。Gen5には非対応ですが、通常のビジネス用途にはGen4で十分な性能です。
ストレージは1スロット構成(M.2 2280×1)で、あとから容量の追加はできませんが、既存SSDとの入れ替えによる増量は可能です。とはいえ、ストレージ交換に不安がある方は、最初から大きめの容量を選んでおくと安心です。
使い方 | 推奨ストレージ容量 |
---|---|
文書作成、表計算、軽めのWeb作業が中心(クラウド利用も多い) | 256GB~512GBで十分 |
画像や動画データを扱う、デスクトップアプリを多く使う | 512GB~1TB推奨 |
大容量ファイルを多数保存したい(動画編集・大量写真管理など) | 1TB以上が安心 |
ディスプレイ(画面サイズ・解像度・種類)の選び方
画面サイズの選び方【14型 or 16型】
サイズ | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
14インチ(E14) | コンパクト・軽量でモバイル向き | 持ち運び重視、カフェや出張で作業したい人 |
16インチ(E16) | 大画面で作業領域広い | デスク中心、資料作成や表計算を効率よく進めたい人 |
最新のThinkPad Eシリーズでは、全モデルで縦に広い16:10比率の高精細ディスプレイが標準搭載されています。作業領域が広がるだけでなく、資料作成やWeb閲覧も快適になる重要なポイントです。
パネル仕様 | 解像度・仕様 | 特徴 |
---|---|---|
14型 WUXGA (1920×1200), 45%NTSC, 300nit, 60Hz, 非タッチ | 標準パネル | コスパ重視、ビジネス用途には十分 |
14型 WUXGA (1920×1200), 100%sRGB, 300nit, 60Hz, 非タッチ | 高色域パネル | 色再現性が高く、長時間作業に最適 |
14型 WUXGA (1920×1200), 45%NTSC, 300nit, 60Hz, タッチ対応 | タッチパネル | 指で直感操作したい人向け |
14型 2.8K (2880×1800), 100%sRGB, 400nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル | 超高精細+高リフレッシュレート | 滑らかな表示、デザインや精密作業向き |
コスト重視・通常業務中心なら → 標準の45%NTSCパネルで十分
色の鮮やかさ・目の疲れにくさ重視なら → 100%sRGBパネルがおすすめ
タッチ操作を活かしたいなら → タッチ対応モデルを選択
画質と滑らかさを最高レベルにしたいなら → 2.8K高精細パネル
あなたのニーズ | おすすめパネル |
---|---|
ビジネス作業中心でコストを抑えたい | WUXGA 45%NTSC(標準パネル) |
長時間作業・色再現性を重視したい | WUXGA 100%sRGBパネル |
タッチ操作も使いたい | WUXGA 45%NTSC タッチ対応 |
最高の画質と滑らかさを求める | 2.8K(2880×1800)高精細パネル |
電源アダプター(標準ACアダプターとウォールマウントアダプター)
ThinkPad Eシリーズでは、標準の65W ACアダプターと、軽量な65WウォールマウントスリムACアダプターの2種類が選べます。どちらもUSB Type-C接続&急速充電に対応しており、性能に大きな差はありません。
タイプ | 特徴 | おすすめの使い方 |
---|---|---|
65W ACアダプター(標準) | 標準で付属。サイズはやや大きめ | 自宅やオフィス中心の使用 |
65Wウォールマウントスリムアダプター | 小型・軽量で持ち運びやすい | 出張や外出先での利用が多い人向け |
外出が多く、軽さや省スペース性を重視するならスリムアダプター、据え置き中心なら標準アダプターで十分です。
キーボード選びの注意点
ThinkPad Eシリーズでは、日本語配列/英語配列と、バックライトの有無を選択できます。使い慣れた配列や作業環境に合わせて、最適な組み合わせを選びましょう。
項目 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
日本語配列 | 「変換」「無変換」など日本語入力に便利 | 日本語を多く使う人 |
英語配列 | 記号や英字が打ちやすい | 英語作業・プログラミング中心の人 |
バックライト付き | 暗い場所でも見やすい | 夜間や照明の暗い環境で作業する人 |
日本語配列と英語配列は好みや用途で選び、夜間作業が多い場合はバックライト付きが便利です。
内蔵カメラの選び方
ThinkPad Eシリーズでは、内蔵カメラの選択肢が3種類あります。用途に応じて、最適なカメラを選びましょう。
カメラタイプ | 解像度 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|---|
720p HDカメラ(標準) | 720p | 基本的な画質、マイク付き | 価格重視、一般的な会議用途 |
500万画素カメラ | 500万画素(2560×1920) | 画質向上、マイク付き | 高画質な会議を重視する人 |
IR&1080p FHDカメラ | 1080p(フルHD) | 高画質、顔認証対応、マイク付き | 高画質・セキュリティ重視、リモートワーク中心 |
バッテリーの選び方
ThinkPad Eシリーズでは、2つのバッテリーオプションが用意されています。48Wh(3セル)バッテリーと、64Wh(4セル)バッテリーの選択肢があり、自分の使用スタイルや外出頻度に合わせて、最適なバッテリーを選ぶことが大切です。
バッテリータイプ | 容量 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|---|
48Wh(3セル)バッテリー | 48Wh | 標準的な容量。軽さを重視しつつ、十分な駆動時間を確保 | 1日1回の充電で事足りる、外出頻度が少ない人 |
64Wh(4セル)バッテリー | 64Wh | より大容量。長時間使用を重視 | 長時間の外出・会議や出張が多い人、頻繁にバッテリーで作業をする人 |
- 48Whバッテリー:通常のビジネス用途やオフィス中心の作業に最適です。軽量でコンパクトなため、持ち運びやすさを重視する場合に向いています。バッテリーを頻繁に充電する手間が気にならない方におすすめです。
- 64Whバッテリー:より長時間のバッテリー駆動を求める方に最適です。外出や出張が多く、1日中充電なしで作業をする機会が多い方におすすめします。大容量であれば、バッテリーが持つ時間が長くなるため、充電の頻度を減らせます。
まとめ
ThinkPad Eシリーズは、高いコストパフォーマンスと信頼性を兼ね備えたビジネスノートPCとして、多くのユーザーに選ばれてきました。
この記事では、Eシリーズの特徴から、歴代モデルの進化、さらに最新モデルの比較、CPU・メモリ・ストレージ・ディスプレイなどのカスタマイズ選びまで、徹底的に解説してきました。
- コスパ重視で、でも妥協したくない
- 初めてのビジネスノートに安心感が欲しい
- 在宅・外出・出張、どこでも快適に使いたい
そんなあなたに、ThinkPad Eシリーズはまさにぴったりの選択肢です。今なら最新モデルもラインナップ充実。まずは、あなたに合った構成で価格をチェックしてみてください。