「コスパの良いビジネスノートPCが欲しいけど、どれを選べばいいか分からない」「ThinkPad Eシリーズってよく聞くど、実際どんな特徴があるの?」と思っている人は多いのではないでしょうか?
本記事では、「ThinkPad Eシリーズ」につい徹底解説します!

この記事はこんな人におすすめ!
・ThinkPad Eシリーズの魅力や特徴を知りたい人
・歴代モデルや最新モデルを知りたい人
・最新モデルのカスタマイズについて知りたい人
ThinkPad Eシリーズは、高い信頼性と堅牢性を備えながらも、価格を抑えたバランスの良いビジネスノートPCです。
TシリーズやXシリーズほど高価格ではなく、それでいてThinkPadらしいタイピングの心地よさや拡張性、セキュリティ機能も充実。まさに「必要な性能を、ちょうどいい価格で手に入れたい」人にぴったりのシリーズです。
この記事では、そんなEシリーズの特徴と選ばれる理由に加えて、初代Edgeシリーズから始まった歴代モデルの進化の流れも紹介しながら、2025年版の最新ラインナップ(E14 Gen7/E16 Gen3)の性能やカスタマイズ項目、サイズの違いまで詳しく解説します。
この記事を読めば、ThinkPad Eシリーズの全体像を把握したうえで、あなたに最適なモデルと構成を選ぶ準備が整います。失敗しない選び方を知って、長く安心して使える1台を手に入れましょう。
ThinkPad Eシリーズとは?- コスパ重視派に最適なビジネスノート


ThinkPad Eシリーズの位置づけと魅力
ビジネスに必要な性能はしっかり押さえつつ、価格はぐっと抑えられている――それがThinkPad Eシリーズの最大の魅力です。
TシリーズやXシリーズなど、上位ThinkPadに比べると圧倒的にコストパフォーマンスが高く、「コスパ重視派のビジネスノート選び」にぴったりのモデルと言えるでしょう。
Eシリーズがここまで支持されている理由は、「必要十分な性能・品質はしっかり維持しつつ、コストを最小限に抑えている」ことにあります。
例えば、軍用規格(MIL-STD-810H)に準拠した堅牢性テストをクリアしている点や、ThinkPadらしい打ちやすいキーボード、操作感に優れるトラックポイントなど、ビジネスユースに欠かせないポイントはきっちり押さえられています。
一方で、X1やX13で使われているカーボン素材や極薄軽量設計といった「プラスアルファの高級仕様」は採用していないため、そのぶん価格が抑えられているのです。重さや厚みはありますが、持ち運ばないならそれほど気にならないでしょう。
「余計な飾りはいらない。でも、信頼できる仕事道具がほしい」――そんなニーズにぴたりと応えるのがThinkPad Eシリーズです。
実際に、辛口レビューで知られる吉田製作所(吉田チャネル)でも、ThinkPad Eシリーズは高く評価されています。
吉田氏は、数々のノートPCを比較する中で、Eシリーズについて「ビジネスに必要な機能はちゃんと揃っていて、余計な部分が削ぎ落とされている。コスパが本当にいい。」とコメントしており、数あるPCの中でも「価格と性能のバランスが抜群」と太鼓判を押しています。
ThinkPad Eシリーズの特徴詳細まとめ
14/16インチモデル&高いカスタマイズ性
ThinkPad Eシリーズは、ビジネスノートに求められる「自分にぴったり合った1台を選びやすい」という魅力を持っています。サイズ、性能、機能において幅広い選択肢が用意されており、用途に合わせた最適なカスタマイズが可能です。
まず、最近のモデルでは、画面サイズは14型と16型の2種類から選べます。コンパクトさと持ち運びやすさを重視するなら14型、画面の広さと作業効率を重視するなら16型、と、使い方に応じた選択ができるのが大きなポイントです。
さらに、搭載できるCPUも、IntelとAMDの2種類から選択可能。高い安定性とビジネス向け機能を重視するならIntel、コストパフォーマンスとグラフィック性能を重視するならAMD、と自分に合ったCPUを選べます。
加えて、ディスプレイ、メモリ容量、ストレージ容量、指紋認証センサーの有無、カメラ性能、キーボードの仕様などを細かく選べる高いカスタマイズ性も大きな魅力で、使用シーンや予算に合わせて最適な構成に仕上げることができます。
高い基本性能・拡張性
ThinkPad Eシリーズは、コストを抑えたモデルでありながら、基本性能と拡張性の高さにおいても非常に優れた設計がされています。日々のビジネス利用に必要な要素をしっかり押さえ、将来のアップグレードにも対応できる柔軟性が魅力です。
まず注目したいのは、インターフェース(外部接続端子)の豊富さです。
- USB Type-Aポート(従来のUSB機器に対応)
- USB Type-Cポート(データ転送・充電・映像出力に対応)
- HDMI端子(外部モニターやプロジェクター接続用)
- 有線LANポート(RJ-45)も搭載
Eシリーズにはビジネスシーンで必要とされる端子類が標準装備されています。これにより、ドッキングステーションなしでも複数デバイスを直接接続でき、在宅勤務から出張先でのプレゼンテーションまで幅広く対応可能です。
最新のThinkPad E14 Gen6のインターフェースです


さらに、メモリやストレージの拡張性もEシリーズの大きな強みです。通常、多くの薄型ノートPCではメモリやSSDが基板直付けになり、購入後の増設・交換が難しくなっていますが、Eシリーズでは、モデルによってメモリスロットを2基搭載しており、あとから容量を増やすことが可能です。
最新のThinkPad E14 Gen6/E16 Gen1ではメモリスロットが2つ!


また、SSDも一般的なM.2スロットを採用しているため、ストレージ容量の増設や高速SSDへの換装も容易に行えます。
最新のThinkPad E14 Gen6/E16 Gen1ではSSDスロットが2つ!増設も容易です!


高い操作性・使い勝手
ThinkPad Eシリーズは、上位モデルと同様に「操作性の高さ」にもこだわって設計されています。
ThinkPad伝統の打鍵感に優れたキーボードを搭載。長時間の入力作業でも疲れにくく、トラックポイント(赤ポチ)による快適なポインティング操作も健在です。
毎日使うビジネスノートとして、入力作業や操作のストレスを極力減らす工夫が凝らされています。


中でも特徴的なのが、ThinkPad伝統のトラックポイントの搭載です。キーボード中央に配置された赤いポインティングスティックは、タイピング中に手をホームポジションから大きく動かさずにカーソル移動ができるため、マウスを持ち替える手間がなく、作業効率が大幅に向上します。
特に資料作成や表計算ソフトなど、頻繁にカーソル移動を行う業務では、このトラックポイントの恩恵を実感できるでしょう。
また、バックライト付きキーボードを選択できる点も、見逃せないポイントです。薄暗い会議室や夜間の作業時でも、キーの視認性が高まり、ミスタイプを防ぎます。バックライトの明るさは段階的に調整できるため、周囲の環境に合わせて最適な状態で作業できるのも魅力です。


高いセキュリティ・耐久性
ビジネスノートとして信頼される理由――それが、ThinkPad Eシリーズの高いセキュリティ性能と堅牢な設計にあります。コストパフォーマンスに優れたモデルでありながら、「仕事で安心して使える」ための基本はしっかり守られているのです。
まず、セキュリティ機能では、ビジネス用途に必須となるTPM(Trusted Platform Module)チップを標準搭載。
TPMは暗号化キーをハードウェアレベルで管理し、ハッキングやデータ改ざんのリスクを低減する重要な役割を果たします。
さらに、内蔵カメラには物理的なプライバシーシャッターを装備。ワンタッチでカメラを遮断できるため、テレワークやオンライン会議でも情報漏洩リスクを最小限に抑えることができます。


耐久性の面でも、ThinkPadシリーズらしい安心感があります。Eシリーズは、上位モデルと同様にMIL-STD-810H準拠の耐久テスト(高温・低温、振動、衝撃、湿度など)をクリア。日常の持ち運びや多少の衝撃にも耐えられる設計になっています。
さらに、防滴仕様キーボードも採用されており、うっかり飲み物をこぼしてしまった場合でも、内部へのダメージを最小限に抑えられる工夫が施されています。
また、モデルによっては、指紋センサーやIRカメラによる顔認証など、高度なセキュリティ機能がさらなる保護を提供しています。


オンライン会議でも不自由しない映像・音響・通信機能
テレワークやオンライン会議が日常となった今、ビジネスノートには映像・音響・通信機能の充実が欠かせません。ThinkPad Eシリーズは、そのニーズにしっかり応える設計がなされています。
まず注目したいのは、ディスプレイの選択肢の豊富さです。標準のWUXGA(1920×1200)IPSパネルは、縦に広い16:10の表示領域と300nitの明るさを備え、文書作成や資料確認も快適。上位モデルでは、色再現性に優れた100%sRGB対応パネルや、2.8K(2880×1800)高精細パネル(120Hz/ブルーライト軽減)も選択可能で、
資料の細部まで鮮明に映し出せるため、プレゼンやクリエイティブ作業にも強みを発揮します。
音響面では、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載。オンライン会議では、相手の声がくっきりと聞き取りやすく、こちらの声も明瞭に伝わるため、聞き返しや聞き間違いのストレスを大幅に軽減してくれます。
さらに、通信機能も最新規格に対応。Wi-Fi 6E対応モデルなら、対応ルーターと組み合わせることで、より高速なデータ通信、安定した接続性、低遅延なビデオ会議を実現。大容量の資料送信や長時間のオンライン会議もスムーズに行えます。
ThinkPad Eシリーズは、画面の見やすさ・音の聞こえやすさ・通信の安定性という、ビジネスの「基本性能」を着実に支えてくれる一台です。
他のThinkPad(X1/X13/Tシリーズ)との違い
ThinkPad Eシリーズは、X1シリーズやX13、Tシリーズと比べて実用重視・コスト重視の立ち位置にあります。
上位モデルと比較すると、以下のような違いがあります。
- CPU性能の違い
X1やTシリーズは最新のIntel Core Ultra 200Vシリーズ(AI機能強化版CPU)に対応していますが、
EシリーズはAI機能付きCPUには対応していません。 - 筐体素材の違い
X1やTシリーズはマグネシウム合金やカーボンファイバーを採用していますが、
Eシリーズはプラスチック製筐体を使用してコストを抑えています。 - 厚み・携帯性の違い
Eシリーズは若干筐体が厚く、上位モデルと比べて重量もやや重めです。 - 通信機能の違い
X1やTシリーズはWWAN(LTE/5G)対応モデルが選べますが、
EシリーズはWWANに対応していないため、モバイル通信は別途手段が必要です。
その分、繰り返しになりますが価格は圧倒的にリーズナブル。ThinkPadらしい操作性・堅牢性をしっかり維持しながら、コストを重視したい人に向けたシリーズが、このEシリーズなのです。
ThinkPad Eシリーズはこんな人におすすめ
ThinkPad Eシリーズは、シンプルに「必要なものだけを備え、手に届く価格で」提供するビジネスノートです。
その特性から、特に以下のような人におすすめできます。
コスパ重視でビジネスノートを探している人
上位のTシリーズやX1シリーズに比べ、価格は大幅に抑えられていながら、ビジネスユースに求められる基本性能――堅牢性、入力の快適さ、豊富なインターフェース、セキュリティ機能――はきちんと備わっています。
「余計な機能はいらない。だけど、ビジネスで長く安心して使える1台がほしい」という人には、Eシリーズが最適な選択肢になるでしょう。
在宅ワークと外出先の両方で使いたい人
14型・16型の選択肢があり、比較的軽量で持ち運びやすい設計に加え、Wi-Fi 6Eによる高速通信対応、クリアなディスプレイ・スピーカー性能など、テレワークにも出張・外勤にも対応できる万能型の一台に仕上がっています。外では軽快に、家では据え置き機として――どちらのスタイルでもストレスなく使えます。
必要な機能だけを選び、予算に合わせてカスタマイズしたい人
CPU(Intel or AMD)、メモリ容量、ストレージサイズ、指紋認証センサーや内蔵カメラのスペックなど、細かい部分までカスタマイズ可能。自分の使い方に合わせて「ムダなく」仕様を選べるので、コストパフォーマンスを最大化できるのが大きな特徴です。
歴代ThinkPad Eシリーズまとめ【進化の歩み】
ThinkPad Eシリーズは、現在でこそ“コスパに優れたビジネスノート”として高い人気を誇りますが、そのルーツは2010年に登場した「ThinkPad Edgeシリーズ」にさかのぼります。
ここではEシリーズの原点から最新モデルに至るまでの進化の歴史を振り返りながら、各世代がどのように改良され、どんな特徴を持っていたのかをわかりやすく紹介していきます。
起源:Edgeシリーズとして登場(2010年頃)
ThinkPad Eシリーズの原点は、2010年頃に登場した「ThinkPad Edge」シリーズにさかのぼります。当時、ThinkPadといえばTシリーズやXシリーズなど高価格帯モデルが中心でしたが、Edgeは中小企業や個人ユーザー向けに、価格を抑えたビジネスノートとして登場しました。
赤・青・黒のカラーバリエーション、カジュアルなデザインが特徴で、13~15インチサイズまで幅広く展開。「実用性とコストを両立したThinkPad」という、Eシリーズの基本コンセプトがこの時すでに確立されていました。


ThinkPad Edge 13 / 14 / 15
2010年に登場したThinkPad Edge 13・14・15は、従来の無骨なThinkPadのイメージを刷新し、中小企業や個人ユーザー向けに設計された“低価格帯ビジネスノートとして話題を呼びました。
- Edge 13は薄型・軽量(約1.8kg)の13.3型モデルで、モバイル性を意識した構成。赤や黒のカジュアルなカラーバリエーションや、Intel・AMD両対応の柔軟な展開が特徴でした。
- Edge 14は14型ディスプレイを搭載し、よりスタンダードなビジネス用途に適したバランス型。性能・価格・使い勝手のバランスを重視した中核モデルです。
- Edge 15は15.6型ディスプレイ+テンキー付きの大画面モデルで、表計算や資料作成といった据え置き用途に強い設計が魅力。インターフェースも豊富で、重量はあるもののコスパに優れた1台でした。
ThinkPad Edge E30 / E40 / E50
2010年から2011年にかけて登場したThinkPad Edge E30・E40・E50は、初代Edgeシリーズの後継として、第2世代Intel Core(Sandy Bridge)を搭載し、大幅なパフォーマンス向上と省電力性を実現したモデル群です。
- E30は13.3型の薄型軽量モデルで、モバイル用途に最適化された万能ノート。Edge 13から処理性能とバッテリー駆動時間が強化され、外出先での使用にも安心な構成となっています。
- E40は14型スタンダードモデルで、USB 3.0を標準搭載した先進的なビジネスノート。性能と実用性のバランスが取れており、ビジネスシーン全般で使いやすい仕様でした。
- E50は15.6型ディスプレイ+テンキー搭載の大画面モデルで、据え置き利用に強い高コスパ機種。広い作業スペースと強化された処理性能により、オフィスワークやデータ処理業務に最適な構成でした。
ThinkPad Edge E130 / E135
2012年に登場したE130とE135は、どちらも11.6インチの小型軽量モデル(約1.5kg)で、持ち運びやすさと堅牢性を両立したモバイルビジネスノートです。
Edge E130は、第3世代Intel Core(Ivy Bridge)を搭載した性能重視モデル。小型でも快適に使える処理能力と、ThinkPadらしい高品質なキーボードや耐久性が魅力で、出張や外回りの多いビジネスユーザーに適しています。
一方、Edge E135は、AMD E1/E2 APUを採用したコストパフォーマンス重視のモデル。教育用途やサブ機として使いやすく、価格を抑えながらも基本性能と携帯性を備えた構成です。
どちらも小型・軽量な筐体に加え、ThinkPad伝統の堅牢性と実用性を保ちながら、ユーザーの予算や用途に応じて選べる選択肢を提供していました。
ThinkPad Edge E330 / E430 / E530
2012年に登場したE330・E430・E530は、いずれも第3世代Intel Core(Ivy Bridge)を搭載し、マルチタスク性能や省電力性が強化されたビジネスノートです。画面サイズ別に3モデル展開され、それぞれが異なる用途に応じた構成となっていました。
- E330は13.3インチの薄型軽量モデルで、携帯性と性能のバランスに優れたモバイル志向のノートPC。フリーランスや営業職など、外出先での作業が多いユーザーに向いています。
- E430は14インチの標準モデルで、拡張性の高いインターフェース(USB 3.0、HDMIなど)を備えたオールラウンド機。ビジネス用途に求められる機能を一通り網羅した設計です。
- E530は15.6インチの据え置きモデルで、テンキー付きのフルサイズキーボードを搭載。大量のデータ入力や表計算に最適で、デスクトップ代替として導入されることも多かった機種です。
ThinkPad E440 / E540
2013年に登場したE440とE540は、ThinkPad Eシリーズとしての位置づけを明確にし、Edge時代のカジュアル路線から脱却した、より「プロ向け」の設計が特徴のモデルです。両機ともに第4世代Intel Core(Haswell)を搭載し、性能と省電力性が大きく向上しています。
- E440は14インチモデルで、スリム化された筐体に加え、指紋センサー搭載モデルも用意されるなど、ビジネス向け機能が強化されました。シンプルで落ち着いたデザインと、高い携帯性を両立した構成です。
- E540は15.6インチモデルで、テンキー付きフルサイズキーボードを搭載し、表計算や文書作成に最適な据え置き用ノート。高耐久設計や豊富なポートも魅力で、コストパフォーマンスの高さから法人用途でも多く導入されました。
ThinkPad E450 / E550 / E455 / E555
2015年に登場したE450/E550(Intel搭載)と、E455/E555(AMD搭載)は、いずれもモダンなデザインと高いコストパフォーマンスを両立したビジネスノートです。筐体デザインはIntel・AMDモデルで共通化され、サイズごとに明確な役割が与えられていました。
- E450(14型・Intel)は、薄型軽量化が進んだスタンダードモデルで、防滴キーボードや豊富なポートを備え、ビジネスシーンにマッチする洗練された設計。第5世代Core(Broadwell)搭載により、省電力性とグラフィック性能が向上しました。
- E550(15.6型・Intel)は、テンキー付きキーボードと広い作業領域を備えた据え置き向けモデル。SSD搭載構成も選べ、業務効率を重視する法人向けにも好まれました。
- E455(14型・AMD)は、E450のAMD版で、日常業務に必要なパフォーマンスを確保しつつ、価格を抑えたコスト重視モデル。映像・資料作成にも対応でき、教育用途などにも導入されました。
- E555(15.6型・AMD)は、テンキー付きで据え置き利用に適したE550のAMD版。手頃な価格と充実したインターフェース、高い堅牢性により、中小企業や法人の導入機として高く評価されました。
ThinkPad E460 / E560 / E465 / E565
2015年後半に登場したE460/E560(Intel搭載)と、E465/E565(AMD搭載)は、第6世代Core(Skylake)やCarrizo世代APUにより、性能・グラフィック・省電力性の全体的な向上が図られたモデルです。筐体デザインは前世代から引き継ぎつつ、内部スペックが強化されました。
- E460(14型・Intel)は、Skylake搭載によりグラフィック性能やバッテリー駆動時間が向上。オプションでRadeon R7 M360を選べ、外出先でも快適に使えるモバイルビジネスノートとして人気を集めました。
- E560(15.6型・Intel)は、テンキー付きの大画面据え置きモデル。Core i7や外部GPU(Radeon R7 M370)搭載構成では、資料作成や画像処理も快適にこなせる性能を誇ります。
- E465(14型・AMD)は、E460のAMD版で、Carrizo世代APUを採用したコスト重視モデル。日常業務に必要な性能と高い堅牢性を備え、教育・中小企業向けにも導入されました。
- E565(15.6型・AMD)は、テンキー付きの低価格据え置きモデル。広い作業領域と十分な性能を持ち、コストパフォーマンスに優れた法人向け機として多く利用されました。
ThinkPad E470 / E570 / E475 / E575
この世代のEシリーズは、モバイル向けの14型モデル(E470 / E475)と、据え置き重視の15.6型モデル(E570 / E575)で構成され、第7世代Intel Core(Kaby Lake)とAMD APU(Bristol Ridge)**の両プラットフォームが展開されました。いずれも性能向上に加え、軽量化・洗練された筐体デザインが特徴です。
- E470(14型・Intel)は、約1.87kgの軽量筐体に加え、GeForce 940MXも選択可能な構成で、ビジネス用途+αの軽いクリエイティブ作業にも対応できるモデルです。
- E570(15.6型・Intel)は、テンキー付き大画面と高い拡張性を備えた据え置き型ノートで、事務作業やデータ処理に最適なコストパフォーマンスモデルです。
- E475(14型・AMD)は、E470のAMD版。価格を抑えつつも、日常業務に必要な性能と携帯性を確保した構成で、教育・中小企業向けに人気がありました。
- E575(15.6型・AMD)は、E570のAMD版。大画面・テンキー付きで作業効率を高めつつ、コストを抑えた導入が可能なビジネスノートです。
ThinkPad E480 / E580 / E490 / E590
この世代のEシリーズは、第8世代Intel Core(Kaby Lake Refresh / Whiskey Lake Refresh)を搭載し、マルチコア性能の大幅向上・軽量化・デザインの刷新が進みました。モバイル用途の14型モデルと、据え置き重視の15.6型モデルで構成され、それぞれが大きな完成度を見せた人気世代です。
- E480(14型・Kaby Lake Refresh)は、1.75kgの軽量筐体と洗練されたデザインが魅力。USB Type-C対応やモダンな外観により、学生やクリエイターにも支持されました。
- E580(15.6型・Kaby Lake Refresh)は、テンキー付きフルサイズキーボードを備えた据え置きモデル。2.1kgと比較的軽く、事務作業を快適にこなせる高コスパ機です。
- E490(14型・Whiskey Lake Refresh)は、E480の完成度をさらに高めた改良モデルで、エッジ処理や省電力性が向上。高い堅牢性と携帯性を兼ね備えています。
- E590(15.6型・Whiskey Lake Refresh)は、デザイン性と機能性をバランスよく統合。テンキー、指紋認証、USB Type-C充電などを備え、オフィスワークから軽いクリエイティブ作業まで幅広く対応します。
EdgeシリーズからEシリーズへ
ThinkPadの“カジュアル・ビジネスライン”として2010年に誕生したEdgeシリーズは、約10年にわたり進化を続け、2019年頃を境に「Eシリーズ」へと完全にブランド統合されました。
かつてのEdgeは、赤や青のカラーバリエーションや丸みを帯びたデザインなど、従来の無骨なThinkPadとは一線を画す“カジュアル志向”の製品群でした。しかし、ビジネスニーズの多様化に合わせてシリーズも徐々に成熟し、2015年頃から製品名では「ThinkPad E◯◯◯」という表記が主流に。外観や機能もよりプロフェッショナルな方向へとシフトし始めました。
そして2019年以降、Edgeの名称はほぼ使われなくなり、「Eシリーズ」として確立。デザインも洗練され、性能や堅牢性、拡張性といったThinkPadらしさをしっかり継承しながら、コストパフォーマンスに優れたビジネスノートとして、個人ユーザーから法人まで幅広く支持されるシリーズへと成長しました。
このブランド転換により、Eシリーズは「はじめてのThinkPad」や「予算を抑えつつ品質を妥協したくない」ユーザーにとって、より信頼できる選択肢となったのです。
ThinkPad E14 Gen1 / E15 Gen1
CPU:第10世代Intel Core i3/i5/i7(Comet Lake)または AMD Ryzen 4000シリーズ
重さ:E14 Gen1:約1.73kg/E15 Gen1:約1.9kg
特徴:サイズ違いの2モデル展開。最新CPU採用&モダンデザインに刷新。
解説:ThinkPad E14 Gen1とE15 Gen1は、Eシリーズが現行スタイルへ本格移行した記念碑的なモデルです。
搭載するCPUは共通で、Intel第10世代Core(Comet Lake)またはAMD Ryzen 4000シリーズから選択可能。用途やコストに応じた柔軟な選択が可能になりました。E14は14インチ、E15は15.6インチとサイズ違いで展開され、持ち運び重視ならE14、作業領域重視ならE15という棲み分けが明確です。両モデルともに筐体デザインはスリムかつシャープに刷新され、USB Type-Cポート搭載、指紋認証、プライバシーシャッター付きカメラなど、現代ビジネスに必要な要素を標準装備。ビジネスモバイルからオフィス常設用まで幅広く対応できる、高コストパフォーマンス・モダンビジネスノートとして評価されました。
ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2
CPU:第11世代Intel Core i3/i5/i7(Tiger Lake)または AMD Ryzen 5000シリーズ
重さ:E14 Gen2:約1.59kg/E15 Gen2:約1.7kg
特徴:第11世代CoreまたはRyzen 5000シリーズ搭載。Thunderbolt 4対応や通信性能強化。
解説:ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2は、性能・拡張性・通信機能の全方位で大きな進化を遂げた世代です。
CPUには、Intel版は第11世代Core(Tiger Lake)、AMD版はRyzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ)を搭載。
いずれも前世代と比べて、マルチコア性能、グラフィック性能、消費電力効率が飛躍的に向上しました。特にIntelモデルは、Thunderbolt 4ポートに対応し、外部拡張性が一気に進化。高速なデータ転送や外部GPU接続も視野に入るスペックとなりました。また、Wi-Fi 6(ax)やBluetooth 5.1対応により、通信環境の高速化・安定化も実現。筐体は前世代をベースに細かいブラッシュアップが施され、堅牢性と持ち運びやすさのバランスも向上しています。ビジネスノートとして、より広範なワークスタイル(テレワーク・モバイルワーク)に柔軟に対応できる一台に仕上がりました。
ThinkPad E14 Gen3 / E15 Gen3
CPU:Intel版:第12世代Intel Core i3/i5/i7(Alder Lake)/AMD版:Ryzen 5000シリーズ(Zen 3)
重さ:E14 Gen3:約1.59kg/E15 Gen3:約1.78kg
特徴:最新CPU搭載でパフォーマンス大幅向上。DDR5メモリ対応(Intel版)・Wi-Fi 6E対応。
解説:ThinkPad E14 Gen3 / E15 Gen3は、IntelとAMDの最新世代CPUを搭載し、大幅な性能向上と省電力性の進化を遂げたモデルです。Intel版では、第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake)を搭載し、高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)によるハイブリッドアーキテクチャを採用。これにより、タスクに応じた最適なパフォーマンス制御が可能となり、マルチタスク性能が劇的に向上しました。さらにDDR5メモリ対応モデルも登場し、メモリ帯域幅が広がり、データ処理スピードも向上。一方、AMD版も引き続きRyzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ)を搭載。シングルスレッド性能、マルチスレッド性能ともに高く、非常にバランスの取れたモデルに仕上がっています。また、通信機能も進化し、Intel版ではWi-Fi 6E(6GHz帯対応)にアップグレードされ、より高速・安定したネットワーク接続が可能になりました。筐体デザインはE14/E15 Gen2から大きな変更はありませんが、内部設計の最適化により、冷却効率や安定性も向上しています。
ThinkPad E14 Gen4 / E15 Gen4
CPU:Intel版:第13世代Intel Core i3/i5/i7(Raptor Lake Refresh)/AMD版:Ryzen 7030シリーズまたはRyzen 7035シリーズ(Zen 3+)
重さ:E14 Gen4:約1.59kg/E15 Gen4:約1.78kg
特徴:安定性能と省電力性重視の最新CPU搭載。Wi-Fi 6E対応。従来デザインをブラッシュアップ。
解説:ThinkPad E14 Gen4 / E15 Gen4は、最新世代CPUを採用しつつ、
信頼性・安定性・コストパフォーマンス重視でブラッシュアップされた世代です。Intel版では、第13世代Core(Raptor Lake Refresh)を搭載。第12世代からのアーキテクチャ自体は大きく変わらないものの、動作クロックの最適化と消費電力制御のチューニングにより、より安定した高パフォーマンスと長時間バッテリー駆動を両立しました。AMD版では、Zen 3+アーキテクチャを採用したRyzen 7030シリーズ/7035シリーズを搭載。特に7035シリーズは省電力性能に優れ、モバイル用途にも適したバランス型プロセッサとなっています。通信面では引き続きWi-Fi 6Eに対応し、6GHz帯での高速通信が可能。筐体デザインはGen3からの流れを継承し、細かな部分で耐久性・操作性がさらに改善されています。
ThinkPad E14 Gen5 / E16 Gen1
CPU:Intel版:第13世代Intel Core(Raptor Lake Refresh)/AMD版:Ryzen 7030シリーズまたはRyzen 7035シリーズ(Zen 3+)
重さ:E14 Gen5:約1.41kg/E16 Gen1:約1.76kg
特徴:筐体刷新+16:10ディスプレイ採用。画面作業領域拡大&モダンデザインへ進化。
解説:ThinkPad E14 Gen5とE16 Gen1は、筐体・設計・ディスプレイ比率を大幅に見直した、
「モダンスタンダードThinkPad」への進化版です。まず最大のポイントは、画面比率が16:10(従来の16:9から縦方向に拡張)に変わったこと。これにより、文書作成や表計算などのビジネス作業時に、縦スクロール回数が減り、生産性が大幅に向上しました。さらに、従来のE15に代わって新たに「E16 Gen1」が登場。より広い16型大画面で作業性が向上しつつ、筐体はスリム・軽量化が進み、持ち運びにも配慮された設計になっています。CPU構成は、Intel版は第13世代Core(ただしAI強化版ではないRaptor Lake Refresh世代)、AMD版は引き続きZen 3+アーキテクチャのRyzen 7030/7035シリーズと、堅実な性能・省電力性を重視したもの。また、引き続きWi-Fi 6E対応、USB Type-Cポート標準装備、指紋認証、プライバシーシャッター搭載カメラなど、セキュリティ・通信・利便性もしっかり網羅されています。
最新のThinkPad Eシリーズをチェック【2025年版】
公式サイトで販売中のモデル一覧(2025年8月)
発売年 | 製品名 | サイズ | 重さ | CPU | 販売価格 | 現在のキャンペーン内容 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025 | E14 Gen 7 ILL(14型 Intel) | 14型 | 約1.32kg | Core Ultra シリーズ2 (200V) | ¥129,844~ | |
2025 | E14 Gen 7 IAL (14型 Intel) | 14型 | 約1.34kg | Core Ultra シリーズ2 (200U/200H) | ¥107,976~ | 期間限定買取増額! |
2025 | E14 Gen 7 IRL (14型 Intel) | 14型 | 約1.34kg | 第13世代 Intel Core | ¥88,572~ | 期間限定買取増額! |
2024 | E14 Gen 6 (AMD) | 14型 | 約1.44kg | AMD Ryzen 7000シリーズ | ¥94,094~ | 期間限定買取増額! |
2025 | E14 Gen 7 (AMD) | 14型 | 約1.41kg | AMD Ryzen 200シリーズ | ¥93,720~ | 期間限定買取増額! |
2025 | E16 Gen 3 IAL (16型 Intel) | 16型 | 約1.63kg | Core Ultra シリーズ2 (200U/200H) | ¥108,614~ | 期間限定買取増額! |
2025 | E16 Gen 3 IRL (16型 Intel) | 16型 | 約1.63kg | 第13世代 Intel Core | ¥109,340~ | 期間限定買取増額! |
2023 | E16 Gen 1 AMD | 16型 | 約1.77kg | AMD Ryzen 7000シリーズ | ¥94,600~ | 期間限定買取増額! |
2025 | E16 Gen 3 (16型 AMD) | 16型 | 約1.71kg | AMD Ryzen 200シリーズ | ¥95,502~ | 期間限定買取増額! |
2024 | E16 Gen 2 (AMD) | 16型 | 約1.81kg | AMD Ryzen 7000シリーズ | ¥92,136~ | 期間限定買取増額! |
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2025年版のThinkPad Eシリーズは、14インチと16インチの2サイズ展開、さらにIntel搭載モデル(第13世代&第15世代)とAMD搭載モデルに分かれ、全部で6機種がラインナップされています。
まず、サイズについては、軽快に持ち運びたいなら14インチモデル(E14)、大画面で快適に作業したいなら16インチモデル(E16)と、使い方に応じて選びやすい構成になっています。
CPUは、IntelとAMDの2つのCPUモデルから選べます。それぞれに特徴があるため、使い方に合ったモデルを選ぶのがポイントです。
- 最新の第15世代 Core Ultra(Arrow Lake)は、AI処理や重たい作業も快適にこなせる高性能モデルです。
- 第13世代 Core(Raptor Lake)は、性能と価格のバランスに優れ、コストパフォーマンスを重視する方に最適です。
- Ryzen 7030/7035シリーズを搭載。安定性が高く、バッテリー持ちが良いのが特長。外出が多い人におすすめです。
各モデルに共通する機能まとめ
ここでは2025年発売の最新のEシリーズに共通する機能を解説していきます。
画面比率16:10ディスプレイ採用
従来の16:9に比べ、縦方向に広くなった16:10ディスプレイを搭載。
これにより、文書作成や表計算などのビジネス作業でスクロール回数が減り、作業効率が大幅に向上します。
14型・16型いずれのモデルでも、広々とした画面で快適な作業が可能です。
高い堅牢性と耐久性
ThinkPad伝統のMIL-STD-810H規格準拠の耐久テストをクリア。モバイル用途でも安心して使える堅牢な設計になっています。万が一の衝撃や振動にも耐えられるため、ビジネスモバイルにも最適です。
防滴仕様キーボード搭載
キーボードには防滴仕様が施されており、万一飲み物をこぼしても内部へのダメージを最小限に抑えます。
さらに、ThinkPadならではの打鍵感に優れたフルサイズキーボード+トラックポイントも健在です。
セキュリティ機能の充実
指紋認証センサー(一部モデルは選択式)やプライバシーシャッター付きカメラなど、ビジネスに不可欠なセキュリティ機能を標準で備えています。
豊富なインターフェース搭載
USB-A/USB-C/HDMI/有線LAN(RJ45)I/ヘッドホンジャックなど、ビジネスに必要なインターフェースを豊富に装備。オプションでUSB-Cからの給電・映像出力・データ通信も一括対応できるため、拡張性に優れ、ドッキングステーション運用もスムーズに行えます。
高速無線通信に対応
すべてのモデルでWi-Fi 6E対応(※AMD版の一部はWi-Fi 6)。6GHz帯にも対応するため、混雑を避けた高速・安定通信が可能です。テレワークや外出先でのビデオ会議でも安心の通信品質を確保します。
ThinkPad Eシリーズの選び方ガイド【失敗しないポイント】
CPUの選び方
ThinkPad Eシリーズは、搭載するCPUによって性能や価格が大きく異なります。以下の3タイプから、自分の使い方に合ったモデルを選びましょう。
- 特徴:AI処理に強いNPU搭載。最新技術と高性能を求める方向け。
- おすすめモデル:
- Ultra 5(225U/225H):バランス重視
- Ultra 7(255H/265U vPro):高負荷作業や法人向け機能対応
Zoom会議での背景ぼかし、AIアシスタントの活用、将来性を重視する方
- 特徴:実用十分な性能で、価格を抑えたい人にぴったり。
- おすすめモデル:
- Core i5(210H/220U):事務作業に最適
- Core i7(240H):高速処理向き
- Core i3(100U):エントリー向け
書類作成・メール中心で、AI機能は特に必要ない方
- 特徴:省電力性が高く、バッテリー持ち重視派に最適。
- おすすめモデル:
- Ryzen 7 7735HS:高性能&長時間駆動
- Ryzen 5 7535U:バランス型
- Ryzen 3 7335U:価格重視の軽作業用
外出先での作業が多く、バッテリー重視の方
メーカー | 世代・モデル名 | コア / スレッド | 最大クロック | NPU搭載 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Intel | Core Ultra 5 225U | 12コア / 14スレッド (2P+8E+2LP) | 最大4.80GHz | あり | 省電力型。軽作業向けのバランスモデル |
Core Ultra 5 225H | 14コア / 18スレッド (4P+8E+2LP) | 最大4.90GHz | あり | Pコア増強で動画編集などにも対応 | |
Core Ultra 7 255H | 16コア / 22スレッド (6P+8E+2LP) | 最大5.10GHz | あり | 高性能モデル。マルチタスクやAI処理に強い | |
Core Ultra 7 265U vPro | 12コア / 14スレッド (2P+8E+2LP) | 最大5.30GHz | あり | 高クロック&法人向け管理機能対応 | |
Core 5 210H(第13世代) | 10コア / 16スレッド (6P+4E) | 最大4.80GHz | なし | 標準ビジネス向け。コスパ重視 | |
Core 5 220U(第13世代) | 10コア / 12スレッド (2P+8E) | 最大5.00GHz | なし | 省電力設計。バッテリー持ち重視 | |
Core 7 240H(第13世代) | 10コア / 16スレッド (6P+4E) | 最大5.20GHz | なし | 処理速度重視の高性能モデル | |
Core 3 100U(第13世代) | 6コア / 8スレッド (2P+4E) | 最大4.70GHz | なし | エントリー向け。Web・文書中心に最適 | |
AMD | Ryzen 7 7735HS | 8コア / 16スレッド | 最大4.75GHz | なし | 高性能&省電力。幅広い用途に対応 |
Ryzen 5 7535U | 6コア / 12スレッド | 最大4.55GHz | なし | ビジネス用途に十分な性能 | |
Ryzen 3 7335U | 4コア / 8スレッド | 最大4.30GHz | なし | 軽作業・価格重視派に最適 |
メモリの選び方
メモリ(RAM)は、ThinkPad Eシリーズのパフォーマンスや作業の快適さに直結する重要なスペックです。容量が多いほど、複数のアプリを同時に使っても動作が安定し、大きなデータ処理やビデオ会議でもスムーズに動作します。
一方で、容量が少ないとアプリの切り替えが遅くなったり、動作が重くなるなど、作業効率を下げる要因にもなります。最新のThinkPad Eシリーズ(E14 Gen7 / E16 Gen3など)では、メモリスロットを2つ標準搭載しており、あとから増設も可能です。ただし、「増設作業に自信がない」という方は、購入時に容量の大きい構成を選んでおくのがおすすめです。
作業内容 | 推奨メモリ容量 |
---|---|
文書作成、表計算、Web閲覧中心 | 8GBでも最低限OK |
複数アプリを同時に開く、画像編集、ビデオ会議併用など | 16GBがおすすめ(安心感が段違い) |
動画編集、大規模データ処理、本格的なマルチタスク | 32GB以上推奨(プロフェッショナル用途) |
メモリは、パソコンの扱いに少し慣れていれば、あとから自分で交換・増設することもできます!


ストレージの選び方 – 容量と速度のバランスがカギ
ストレージ(SSD)は、保存容量と作業スピードの両面に影響する重要なパーツです。
容量が不足すると、動作が重くなったり、データ整理に手間がかかることも。購入時に自分の用途に合った容量を選ぶことが大切です。
ThinkPad Eシリーズでは、高速なPCIe Gen4 NVMe SSD(M.2 2280)に対応しており、起動やアプリの動作が非常に快適です。Gen5には非対応ですが、通常のビジネス用途にはGen4で十分な性能です。
使い方 | 推奨ストレージ容量 |
---|---|
文書作成、表計算、軽めのWeb作業が中心(クラウド利用も多い) | 256GB~512GBで十分 |
画像や動画データを扱う、デスクトップアプリを多く使う | 512GB~1TB推奨 |
大容量ファイルを多数保存したい(動画編集・大量写真管理など) | 1TB以上が安心 |
最新のThinkPad Eシリーズは、M.2 SSDスロットを2つ搭載しています。
- 標準構成:M.2 2242サイズのSSDが装着済み
- 空きスロット:M.2 2280サイズのSSDを増設可能
つまり、購入後にストレージ容量を増やしたい場合は、2280サイズのSSDを追加で装着することで拡張が可能です。これにより、後からでも柔軟に対応できる安心感があります。





ストレージ増設に不安がある場合は、あらかじめ大容量のモデルを選んでおくと安心です!
ディスプレイ(画面サイズ・解像度・種類)の選び方
画面サイズの選び方【14型 or 16型】
サイズ | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
14インチ(E14) | コンパクト・軽量でモバイル向き | 持ち運び重視、カフェや出張で作業したい人 |
16インチ(E16) | 大画面で作業領域広い | デスク中心、資料作成や表計算を効率よく進めたい人 |
最新のThinkPad Eシリーズでは、全モデルで縦に広い16:10比率の高精細ディスプレイが標準搭載されています。作業領域が広がるだけでなく、資料作成やWeb閲覧も快適になる重要なポイントです。
パネル仕様 | 解像度・仕様 | 特徴 |
---|---|---|
14型 WUXGA (1920×1200), 45%NTSC, 300nit, 60Hz, 非タッチ | 標準パネル | コスパ重視、ビジネス用途には十分 |
14型 WUXGA (1920×1200), 100%sRGB, 300nit, 60Hz, 非タッチ | 高色域パネル | 色再現性が高く、長時間作業に最適 |
14型 WUXGA (1920×1200), 45%NTSC, 300nit, 60Hz, タッチ対応 | タッチパネル | 指で直感操作したい人向け |
14型 2.8K (2880×1800), 100%sRGB, 400nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル | 超高精細+高リフレッシュレート | 滑らかな表示、デザインや精密作業向き |
コスト重視・通常業務中心なら → 標準の45%NTSCパネルで十分
色の鮮やかさ・目の疲れにくさ重視なら → 100%sRGBパネルがおすすめ
タッチ操作を活かしたいなら → タッチ対応モデルを選択
画質と滑らかさを最高レベルにしたいなら → 2.8K高精細パネル
電源アダプター(標準ACアダプターとウォールマウントアダプター)
ThinkPad Eシリーズでは、標準の65W ACアダプターと、軽量な65WウォールマウントスリムACアダプターの2種類が選べます。どちらもUSB Type-C接続&急速充電に対応しており、性能に大きな差はありません。
タイプ | 特徴 | おすすめの使い方 |
---|---|---|
65W ACアダプター(標準)![]() ![]() | 標準で付属。サイズはやや大きめ | 自宅やオフィス中心の使用 |
65Wウォールマウントスリムアダプター![]() ![]() | 小型・軽量で持ち運びやすい | 出張や外出先での利用が多い人向け |
外出が多く、軽さや省スペース性を重視するならスリムアダプター、据え置き中心なら標準アダプターで十分です。
キーボード選びの注意点
ThinkPad Eシリーズでは、日本語配列/英語配列と、バックライトの有無を選択できます。使い慣れた配列や作業環境に合わせて、最適な組み合わせを選びましょう。また、16インチモデル(E16)にはテンキー(数字キー)が標準搭載されています。
項目 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
日本語配列 | 「変換」「無変換」など日本語入力に便利 | 日本語を多く使う人 |
英語配列 | 記号や英字が打ちやすい | 英語作業・プログラミング中心の人 |
バックライト付き | 暗い場所でも見やすい | 夜間や照明の暗い環境で作業する人 |
日本語配列と英語配列は好みや用途で選び、夜間作業が多い場合はバックライト付きが便利です。
14インチモデルの日本語キーボードと英語キーボード


E16はテンキー付き!


バックライトキーボードが光っている様子


内蔵カメラの選び方
ThinkPad Eシリーズでは、内蔵カメラの選択肢が3種類あります。用途に応じて、最適なカメラを選びましょう。
カメラタイプ | 解像度 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|---|
720p HDカメラ(標準) | 720p | 基本的な画質、マイク付き | 価格重視、一般的な会議用途 |
500万画素カメラ | 500万画素(2560×1920) | 画質向上、マイク付き | 高画質な会議を重視する人 |
IR&1080p FHDカメラ | 1080p(フルHD) | 高画質、顔認証対応、マイク付き | 高画質・セキュリティ重視、リモートワーク中心 |
バッテリーの選び方
ThinkPad Eシリーズでは、2つのバッテリーオプションが用意されています。48Wh(3セル)バッテリーと、64Wh(4セル)バッテリーの選択肢があり、自分の使用スタイルや外出頻度に合わせて、最適なバッテリーを選ぶことが大切です。
バッテリータイプ | 容量 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|---|
48Wh(3セル)バッテリー | 48Wh | 標準的な容量。軽さを重視しつつ、十分な駆動時間を確保 | 1日1回の充電で事足りる、外出頻度が少ない人 |
64Wh(4セル)バッテリー | 64Wh | より大容量。長時間使用を重視 | 長時間の外出・会議や出張が多い人、頻繁にバッテリーで作業をする人 |
- 48Whバッテリー:通常のビジネス用途やオフィス中心の作業に最適です。軽量でコンパクトなため、持ち運びやすさを重視する場合に向いています。バッテリーを頻繁に充電する手間が気にならない方におすすめです。
- 64Whバッテリー:より長時間のバッテリー駆動を求める方に最適です。外出や出張が多く、1日中充電なしで作業をする機会が多い方におすすめします。大容量であれば、バッテリーが持つ時間が長くなるため、充電の頻度を減らせます。
まとめ
ThinkPad Eシリーズは、高いコストパフォーマンスと信頼性を兼ね備えたビジネスノートPCとして、多くのユーザーに選ばれてきました。
この記事では、Eシリーズの特徴から、歴代モデルの進化、さらに最新モデルの比較、CPU・メモリ・ストレージ・ディスプレイなどのカスタマイズ選びまで、徹底的に解説してきました。
- コスパ重視で、でも妥協したくない
- 初めてのビジネスノートに安心感が欲しい
- 在宅・外出・出張、どこでも快適に使いたい
そんなあなたに、ThinkPad Eシリーズはまさにぴったりの選択肢です。今なら最新モデルもラインナップ充実。まずは、あなたに合った構成で価格をチェックしてみてください。