LenovoはIFA 2025に合わせて、モバイルワークステーションの新モデル ThinkPad P16v Gen 3/P16s i Gen 4/P14s i Gen 6 を発表しました。

いずれも最新の Intel Core Ultra 200Hシリーズ を搭載し、AIワークロードにも対応。フラッグシップのP16 Gen 3やP1 Gen 8よりも手に届きやすい価格帯で、幅広いユーザー層をターゲットにしたラインアップです。


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P14s i Gen 6/P16s i Gen 4:兄弟モデルとして刷新
まず注目は、今回新たに「i」が付いた P14s i Gen 6 と P16s i Gen 4。


内部仕様はほぼ共通で、違いはサイズとテンキーの有無だけです。
- P14s i Gen 6:14.5インチ画面、テンキーレス、重量1.6kg〜
- P16s i Gen 4:16インチ画面、テンキー付き、重量1.82kg〜
どちらも以下の共通仕様を備えています。
- CPU:Intel Core Ultra 200Hシリーズ(最大16コア/5.4GHz)
- GPU:NVIDIA RTX PRO 1000 Blackwell(最大8GB VRAM、オプション)
- AI性能:最大539 TOPS(CPU+NPU+GPU合計)
- メモリ:最大96GB DDR5-6400
- ストレージ:PCIe Gen5 SSD 最大2TB
「P16s i」の “i” が意味するものとは?
今回初登場した「P16s i」というモデル名の “i” は、ThinkPadの命名規則上これまでにない新しい記号です。記事の文脈や製品仕様から推測してみました。

Intel専用モデルを示す“i”
これまで「ThinkPad X13s」などで“s”はSnapdragonモデルを意味しました。同様に、P14s i/P16s iでは、AMD版と区別するためのIntel版識別と考えられます。
メインストリームを強調する新しい区分
P14s/P16sは従来から「軽量メインストリームWS」でしたが、AI対応世代で改めて“i”を付け、ハイエンド(P16/P1)との差別化を図った可能性があります。
👉 つまり、「P16s i」はIntel Core Ultra搭載のメインストリームWSを表す新しい命名ルールと読み解けます。将来的に「P16s AMD」版が登場した場合、この“i”が区別のための重要な役割を担うと予想されます。
P16v Gen 3:一段上のパフォーマンスモデル
一方の P16v Gen 3 は、同じ16インチサイズでも 「s」系(P16s i)より上位の性能を持つパフォーマンス重視モデル です。

- CPU:Intel Core Ultra 200Hシリーズ(最大16コア/5.4GHz)
- GPU:NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell(最大16GB VRAM、オプション)
- AI性能:最大897 TOPS(s/i系より大幅に上)
- メモリ:最大96GB DDR5-6400(ECC対応可)
- ストレージ:PCIe Gen5 SSD 最大4TB(RAID対応)
- バッテリー:90Wh(ユーザー交換可)
- 重量:約2.1kg〜
P16s iと見た目は似ていますが、内部のグラフィックス性能(GPU)が大きく違うのがポイントです。P16s iでは「RTX PRO 1000(8GB)」までなのに対し、P16vでは「RTX PRO 2000(16GB)」を選択可能。つまり、画像処理能力やAI演算性能が倍近く向上しています。
その結果:
- CADや建築設計などで扱う複雑な3Dモデルをスムーズに動かせる
- AI推論や大規模データ解析を高速に処理できる
- 動画編集やレンダリングの仕上げ時間を短縮できる
といったメリットがあります。

P16s i=「軽量でコスパの良い16インチWS」、P16v=「プロの現場で本格的にAI/3Dワークをこなせる上位モデル」という住み分けです!
主要仕様比較表
それぞれのモデルの特徴をもう少しわかりやすく整理するために、P14s i/P16s i/P16v の3機種を並べて比較してみましょう。P14s iとP16s iは「サイズ違いの兄弟モデル」、P16vは「ワンランク上の性能モデル」という関係性が一目で分かるはずです。
モデル | 画面サイズ | GPU | AI性能 (TOPS) | メモリ | ストレージ | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
P14s i Gen 6 | 14.5インチ | RTX PRO 1000 (8GB) | 最大539 | 最大96GB DDR5-6400 | 最大2TB (Gen5) | 1.6kg〜 | 軽量・テンキーレス |
P16s i Gen 4 | 16インチ | RTX PRO 1000 (8GB) | 最大539 | 最大96GB DDR5-6400 | 最大2TB (Gen5) | 1.82kg〜 | 16インチ+テンキー |
P16v Gen 3 | 16インチ | RTX PRO 2000 (16GB) | 最大897 | 最大96GB DDR5-6400/ECC対応 | 最大4TB (Gen5, RAID) | 2.1kg〜 | 高性能GPU・AI処理向き |
サステナビリティと信頼性


これらのモデルもP1やP16 Gen 3と同様に、リサイクル素材の採用・プラスチックフリー梱包・環境認証(EPEAT Gold/ENERGY STAR/TCO 10.0)を取得。企業のESG調達基準を満たし、長期的に安心して導入できる環境配慮設計が施されています。
- 企業ユーザーにとっては、環境配慮型PCを導入することがCSRや調達基準の安心感につながります。
- 個人ユーザーにとっては、高性能と同時に「地球にも優しい1台」を所有できる誇りを得られます。
価格と発売時期
- P16v Gen 3:1,939ユーロ(約33.5万円)〜
- P14s i Gen 6:1,569ユーロ(約27.1万円)〜
- P16s i Gen 4:1,599ユーロ(約27.6万円)〜
いずれも欧州で2025年9月発売予定。日本での展開は未定ですが、過去モデル同様に数か月以内に投入される可能性が高いです。国内販売時は、直販キャンペーンなどによりモデルによっては異なりますが20〜30万円前後に落ち着くと予想されます。
まとめ


今回発表された P14s i/P16s i/P16v は、いずれも最新のIntel Core UltraプロセッサとAI対応GPUを備えたモバイルワークステーションですが、立ち位置がはっきりと分かれています。
- P14s i/P16s i は、14.5インチと16インチのサイズ違いの兄弟モデル。軽量で持ち運びやすい筐体に最大539TOPSのAI性能を搭載し、日常的なCAD作業、教育用途、モバイル環境でのAI開発などに適した「コストパフォーマンス重視のWS」です。
- P16v は同じ16インチでも、GPUをRTX PRO 2000まで拡張可能にしたことで処理性能が倍増。AI推論や大規模な3Dレンダリング、建築設計、映像編集といった本格的なプロ用途に最適化された「上位パフォーマンスモデル」と位置付けられます。
つまり、「軽量さと価格を優先するならP14s i/P16s i」「AIや3Dを本格的に活用するならP16v」と選び分けるのがポイントです。
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