ThinkPadが欲しいけれど予算が気になる、ThinkBookと何が違うのか分からない。そんな人に向けて、Lenovoの2つのビジネスノートを比べます。結論から言うと、授業や事務作業が中心でいちばん安く買いたいならThinkBook、同じくらいの予算でTrackPointも欲しいならThinkPad E14、LTE・5Gや有機ELの画面まで欲しいならThinkPad T14以上です。
2026年10月21日時点の最安構成で比べると、ThinkBook 14とThinkPad E14の差は約1.2万円です。「ThinkPadは5万円高い」とは限りません。
- 授業や事務作業、Web会議が中心で、予算を抑えたい
- SDカードリーダーやアルミの見た目を重視する
- TrackPoint(赤ポチ)が必要(→ThinkPad E14)
- LTE・5Gや有機ELが欲しい(→ThinkPad T14)
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ThinkPadとThinkBookの違い
まず、主な違いを表にまとめます。ThinkBookは中小企業向けとして作られたシリーズで、ThinkPadはLenovoのビジネスノートの定番です。
| ThinkBook | ThinkPad | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 中小企業向けのビジネスノート | ビジネスノートの定番 |
| TrackPoint | なし | あり(E14・T14など) |
| 画面 | 14型はフルHD級(WUXGA)が中心 | T14・X1は2.8K有機ELも選べる |
| LTE・5G | 選べない | T14・X1で選べる |
| 重さ(14型) | 約1.36kg〜(Gen 9 Intelは約1.52kg〜) | E14は約1.34kg〜、T14は約1.27kg〜、X1 Carbonは約977g〜 |
| メモリの上限 | 最大32GB(14 Gen 8) | E14(AMD)・T14は最大64GB、X1 Carbonは増設できない |
| 本体の色・素材 | グレー、アルミ製 | ブラックが中心(X1 Carbonはマグネシウムなど) |
| 価格の目安 | 約13万円〜 | E14は約15万円〜、T14は約28万円〜 |
※Lenovo公式の製品ページより(2026年10月21日確認)。価格は最安構成の割引後で、毎日変わります。標準保証はどちらも多くのモデルで1年間です(下の「保証」で説明)。
どちらもTPM(暗号化用のチップ)を搭載し、ThinkBook 14 Gen 8などはMIL-STD-810H(米国防総省の耐久試験規格)にも準拠しています。ThinkBookも、仕事や学業で使うには十分な作りです。
IdeaPad・Yogaとの違い
IdeaPadやYogaは、Lenovoの個人向け(コンシューマー向け)のシリーズです。ThinkBookとThinkPadはビジネス向けで、TPMやvPro(法人向けの遠隔管理機能)など、仕事で使うための機能を選べるモデルがそろっています。
価格差は比べる機種しだい
「ThinkPadはThinkBookより5万円高い」と言われることがありますが、差は比べる機種で大きく変わります。14型の現行モデルを、公式の最安価格で並べました。
| モデル | 重さ | 公式価格 | 購入先 |
|---|---|---|---|
| ThinkBook 14 Gen 9(AMD) | 約1.36kg〜 | ¥134,750〜 | 公式で価格を見る |
| ThinkBook 14 Gen 8(Intel) | 約1.36kg〜 | ¥162,932〜 | 公式で価格を見る |
| ThinkBook 14 Gen 9(Intel) | 約1.52kg〜 | ¥177,870〜 | 公式で価格を見る |
| ThinkPad E14 Gen 8(Intel) | 約1.41kg〜 | ¥147,565〜 | 公式で価格を見る |
| ThinkPad E14 Gen 8(AMD) | 約1.34kg〜 | ¥212,696〜 | 公式で価格を見る |
| ThinkPad T14 Gen 7(Intel) | 約1.27kg〜 | ¥276,320〜 | 公式で価格を見る |
| ThinkPad X1 Carbon Gen 14 | 約977g〜 | ¥399,850〜 | 公式で価格を見る |
※ThinkBookの価格は2026年10月21日時点の最安構成(割引後)です。ThinkPadの価格は毎日自動で更新しています。CPUやメモリの構成はそろえていないので、同じ構成での差ではありません。重さは最も軽い構成の値で、大容量バッテリーなどを選ぶと重くなります。
この表から分かることは3つです。
- エントリー同士なら差は約1〜3万円:2026年10月21日時点の最安は、ThinkBook 14 Gen 9(AMD)が134,750円、ThinkPad E14 Gen 8(Intel)が147,125円です。ThinkBook 14 Gen 8(Intel)と比べると、E14のほうが安くなります。
- T14との差は約10万〜14万円(2026年10月21日時点):差が大きいのは、ThinkPadの中堅のT14と比べたときです。
- 軽さはThinkPadの上位機:T14は約1.27kg〜、X1 Carbonは約977g〜で、ThinkBook 14(約1.36kg〜)より軽くなります。
予算を抑えたいなら、ThinkBookだけでなくThinkPad Eシリーズも比べると選択肢が広がります。
T14・X1 Carbonで増えるもの
T14やX1 Carbonは価格が上がる分、ThinkBookでは選べない次の構成や軽さがあります。
- 2.8Kの有機ELの画面
- LTE・5Gのモバイル通信
- 最大64GBのメモリ(T14)
- 約977g〜の軽さ(X1 Carbon)
キーボードとTrackPoint
毎日長く文字を打つ人にとって、いちばん大きな違いはキーボードです。ThinkPadにはTrackPoint(キーボード中央の赤いポインター)と3つのクリックボタンがあり、ThinkBookにはありません。
TrackPointを使うと、ホームポジションから手を離さずにカーソルを動かせます。慣れている人にとっては、ThinkPadを選ぶ一番の理由になります。なお、X1 Carbonは触覚タッチパッドの構成を選ぶと、物理的なクリックボタンがなくなります(下の写真はその構成です)。


ThinkBookのキーボードは、PgUp・PgDnが矢印キーの横に、Home・Endが最上段にあり、配列は一般的です。海外のレビューサイトNotebookcheckがThinkBook 14 Gen 8とThinkPad E14 Gen 7を比べた記事でも、キーボードの差は小さく、ThinkPadが少し上という評価でした。
ThinkNaviでThinkBookを試したときは、キーが浅く打鍵感も軽いと感じました。長文を毎日打つならThinkPad、メールや資料作りが中心ならThinkBookでも困りません。ただし、TrackPointが必要な人にThinkBookは不向きです。

画面・通信・セキュリティ
画面と通信はThinkPadが選べる
ThinkBook 14 Gen 8の画面はWUXGA(1920×1200)のIPS液晶だけで、モバイル通信(LTE・5G)は選べません。ThinkPad T14やX1 Carbonは、2.8Kの有機ELやLTE・5Gを構成で選べます(Wi-Fi 7はThinkBook 14 Gen 9(Intel)でも選べます)。外でもネットにつなぎたい人や、きれいな画面が欲しい人はThinkPadです。
vProや指紋認証はどちらも選べる
会社のIT部門がPCを遠隔管理するためのvProは、ThinkBook 14 Gen 8でも「Core Ultra 5 vPro Enterprise 235U」を選べます。指紋認証もどちらのシリーズも構成で選べ、X1 Carbonはキーボード内に指紋認証キーがあります。
ThinkBookはSDカードが使える

ThinkBookは14型・16型ともSDカードリーダーがあり、カメラの写真を取り込むことが多い人には便利です。ThinkPadはE14やX1 CarbonにSDカードリーダーがありません。有線LANポートはThinkBookのほか、ThinkPad E14・T14にもあります(X1 Carbonにはありません)。
保証と長く使うときの差
2026年10月21日時点のLenovo公式ストアでは、ThinkPadもThinkBookも、多くのモデルの保証欄は「1年間 プレミアサポート」でした。ただし、1世代前のThinkBook 14 Gen 7(AMD)の一部のモデルは「1年間 引き取り修理」です。また、ThinkBook 14 Gen 8のページのように、保証欄と説明文で表記が違うこともあります。修理の方法も含めて、購入前に製品ページの保証欄を確認しましょう。
メモリの増設にも違いがあります。ThinkBook 14 Gen 8はスロット2つで最大32GB。ThinkPadはE14 Gen 8(AMD)が2スロットで最大64GB、T14 Gen 7(Intel)は1スロットで最大64GBです。X1 Carbonはメモリが本体に固定され、後から増やせません。長く使う予定なら、メモリの上限も比べておくと安心です。
用途別のおすすめ
- 大学生・在宅の事務作業:価格を重視するならThinkBook 14 Gen 9(AMD)。TrackPointが欲しければThinkPad E14 Gen 8。
- 毎日たくさん文字を打つ:ThinkPad E14かT14。打ちやすさとTrackPointを重視するならThinkPadです。
- 毎日持ち歩く:約1.27kg〜のThinkPad T14か、約977g〜のX1 Carbon。詳しくはTシリーズの比較とX1 Carbonの選び方で紹介しています。
- 大きな画面で作業したい:134,750円〜のThinkBook 16 Gen 9(AMD)か、¥189,860〜のThinkPad E16 Gen 4(AMD、約1.63kg〜)。16型は重いので、据え置き中心の人向けです。
- 会社のPCとして管理する:IT部門がvProを求めるなら、ThinkBook 14 Gen 8(Intel)のvPro構成か、ThinkPad T14。
ThinkPad全体から選びたいなら、ThinkPadおすすめ8選も参考にしてください。
ThinkBookの現行モデル
ThinkBookにすると決めたら、2026年10月21日時点でLenovo公式で買える次のモデルから選びましょう。14型の価格は、上の価格表で比べています。
| モデル | 特徴 | 購入先 |
|---|---|---|
| ThinkBook 14 Gen 9(AMD) | Ryzen 5 220・Ryzen 7 250。今いちばん安い14型 | 公式で価格を見る |
| ThinkBook 14 Gen 8(Intel) | Core Ultra(シリーズ2)。vProも選べる | 公式で価格を見る |
| ThinkBook 14 Gen 9(Intel) | Core Ultra(シリーズ3)の最新モデル。約1.52kg〜とやや重め | 公式で価格を見る |
| ThinkBook 16 Gen 9(AMD) | 16型の大画面で、価格は14型と同じくらい | 公式で価格を見る |
| ThinkBook 16 Gen 9(Intel) | 16型でCore Ultra(シリーズ3) | 公式で価格を見る |
よくある質問
- ThinkBookはThinkPadの廉価版?
-
廉価版ではなく、別のシリーズです。ThinkBookは中小企業向けで、デザインと価格のバランスを重視しています。ThinkPadにもE14のような手ごろなモデルがあり、価格帯は重なっています。
- ThinkBookは壊れやすい?
-
上で説明したとおり、ThinkBook 14 Gen 8などはMIL規格の試験に通っていて、普段使いで特に壊れやすいわけではありません。持ち歩きが多く、落下などが心配なら、購入時に保証の延長も検討しましょう。
- ThinkBookはどこのメーカー?
-
ThinkPadと同じレノボ(Lenovo)の製品です。ThinkPadはもともとIBMのブランドで、2005年にレノボへ移りました。
- 学生にはどちらがおすすめ?
-
授業のレポートやWeb会議が中心なら、価格の安いThinkBook 14で十分です。TrackPointを使いたい人や、キーボードの打ちやすさを重視する人はThinkPad E14を比べてみてください。
まとめ:迷ったらE14と比べる
ThinkPadとThinkBookの違いは、TrackPointとキーボード、画面や通信の選択肢、軽さです。価格差は比べる機種しだいで、ThinkPad E14ならThinkBook 14との差は1〜3万円ほどです(2026年10月21日時点)。
- ThinkBookがおすすめ:授業や事務作業が中心で、いちばん安い14型を選びたい人
- ThinkPad E14がおすすめ:同じくらいの予算で、TrackPointと打ちやすさも欲しい人
- ThinkPad T14・X1 Carbonがおすすめ:軽さ、LTE・5G、有機ELの画面が欲しい人
ThinkBookにするなら、14型でいちばん安いThinkBook 14 Gen 9(AMD)から見てみてください。
ThinkPadの今日の価格です(安い順)。
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