わずか925g!軽さと性能を両立した“最強モバイルThinkPad”が誕生。

ThinkPad X13 Gen 6は、最軽構成でわずか925gという驚きの軽さと、最新のCore™ Ultra モバイル・プロセッサー (シリーズ 2)による高速処理性能を両立した、まさに“今選ぶべき”モバイルノートPCです。
薄型・軽量ながら、大型のファンにより、冷却性能や静音性にも優れており、さらに分解してみると、バッテリーやストレージ(SSD)が交換可能という保守性の高さまで備えています。
本記事では、筆者が自腹購入した実機をじっくり使用・分解・検証しながら、見た目や使い勝手、構造、競合モデルとの比較まで、ThinkPad X13 Gen 6の魅力を多角的にレビューします。
「持ち運びやすく、しっかり使えるノートPCが欲しい」「長く使える安心感もほしい」――そんな方にこそおすすめできる1台です。
CPU | Intel Core Ultra シリーズ2 Ultra 7 255H Ultra 5 225H Ultra 7 265U vPro Ultra 7 255U Ultra 5 235U vPro Ultra 5 225U |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB |
ディスプレイ | 13.3型 IPS液晶 (1920 x 1200) |
重さ | 約 933g~ |
バッテリー | 54.7Whr / 41Whr |
価格 | ¥159,940~ |
本記事では、以下の構成のモデルのレビューを行っています。
CPU: Ultra 5 225U / メモリ:16 GB / ストレージ:256GB / バッテリー:41Whr
ThinkPad X13 Gen 6 の特徴
ThinkPad X13 Gen 6は、ビジネスモバイルに必要な「軽さ」「性能」「保守性」をバランス良く備えた次世代モデルです。
ここでは特に注目すべきポイントである、実測925gの軽量ボディ、最新のCore Ultraプロセッサー(シリーズ2)、ユーザー自身で交換可能なバッテリー構造を中心に、その魅力をわかりやすく紹介します。
さらに、従来機より大型化された冷却ファンの搭載により、静音性と冷却性能も大きく向上。使用中のキーボード面の温度も快適に保たれており、静かで熱くならない快適な使用感もこのモデルの大きな魅力の一つです。あわせて、スペック表で基本構成も確認しておきましょう。
925gの軽量ボティ
ThinkPad X13 Gen 6の最大の注目ポイント――それは925gという圧倒的な軽さです。前世代(約1.13kg)から約200gもの軽量化を果たし、これはスマートフォン1台分に相当する差。カバンに入れても重さをほとんど感じず、電車内やカフェでもストレスフリーに作業できる究極のモバイルPCに進化しました。

この軽さは、単に一部のパーツを変えただけでは実現できるものではありません。マザーボード、キーボード、排熱機構、筐体、ディスプレイ、バッテリーといったあらゆるコンポーネントがゼロベースで再設計され、各部の軽量化を積み重ねた結果として、ようやく達成された重量です。
- メインボード:約50%軽量化
- キーボード関連:約30%軽量化(ステンレス→アルミ素材、専用設計)
- 排熱機構:約20%軽量化(構造最適化)
- 筐体:約20%軽量化(素材見直しと設計の最適化)
- ディスプレイ:約5%軽量化
- バッテリー:約5%軽量化
特筆すべきは筐体素材の使い分け。天板には軽量かつ高剛性なCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)、そして底面とキーボード面にはマグネシウム合金を採用しています。部位ごとに最適な素材を使い分けることで、極限まで軽量化しながらも高い堅牢性を維持しているのが特長です。
そして見逃せないのが、軽量化しつつの堅牢性の確保です。X13 Gen 6は、米軍調達基準「MIL-STD-810H」に準拠しており、落下・衝撃・振動・極端な温度変化といった過酷な環境下でも動作する高耐久性を誇ります。

他にも軽いノートPCはありますが、925gという軽さでこれほどの堅牢性を実現しているモデルは、他にほとんど見当たりません。ThinkPad X13 Gen 6は、「軽い・強い・持ち運びやすい」を高いレベルで両立した、モバイルビジネスPCの理想形です。

最新のIntel Core™ Ultra 搭載
ThinkPad X13 Gen 6には2025年最新のIntel Core™ Ultra モバイル・プロセッサー (シリーズ 2)のプロセッサーが搭載されています。この最新世代では、従来の「CPU+GPU」に加えてAI処理専用のNPU(Neural Processing Unit)が標準搭載されており、“AI時代に対応した3つの頭脳”を持つ新アーキテクチャへと進化しています。

この設計により、画像処理や音声認識、リアルタイム翻訳、背景ぼかしといったAI機能を、クラウドに頼らずローカルで高速・省電力に処理可能に。まさに、日常業務の中でAIを自然に活用できるプラットフォームになっています。
今回レビューしているモデルに搭載されているのは、Core Ultra 5 225Uプロセッサー。モバイル向けの省電力モデルでありながら、十分なマルチタスク性能と実用的なAI処理能力を兼ね備えたバランス重視の一台です。
Core Ultra 5 225UのNPU性能概要
項目 | 内容 |
---|---|
NPU名 | Intel AI Boost(NPU 3.5世代) |
推論性能(単体) | 約1.5〜2 TOPS(AI専用処理) |
全体AI性能(CPU+GPU+NPU) | 最大 約11 TOPS |
対応フレームワーク | Windows Copilot, ONNX Runtime, DirectML, Intel OpenVINO |
主な用途 | ノイズ除去/背景ぼかし/リアルタイム翻訳/音声認識 など |
このNPUは、軽量〜中程度のAIタスクをローカルで処理でき、たとえば以下のような場面で力を発揮します。
実際のビジネスシーンでの活用例
活用シーン | NPUによるベネフィット |
---|---|
Web会議(Teams / Zoom) | 背景ぼかしやノイズ除去がリアルタイム&省電力で動作、印象アップ |
出張先・移動中 | オフラインでもAI翻訳・要約が可能、通信負荷ゼロ |
ドキュメント作成 | Copilot連携での文書要約・下書き作成がスムーズに |
長時間バッテリー運用 | AI処理がCPU/GPUに負荷をかけず、省電力をキープできる |
もちろん、Core Ultra 7搭載モデルに比べると演算性能は控えめですが、NPUの役割は「軽量AI処理を省電力でこなすこと」にあるため、Ultra 5でも十分な実用性があります。
交換可能なバッテリー
ThinkPad X13 Gen 6の大きな特徴のひとつが、薄型・軽量なモバイルノートでありながら、ユーザー自身でバッテリー交換が可能という点です。近年は薄さや密閉性を優先してバッテリーが内蔵・固定されているモデルが主流となる中、こうした仕様は現場で使うプロユーザーにとって非常にありがたい設計といえます。

さらに、バッテリーは41Whと57Whの2種類が用意されており、用途や持ち運び頻度に応じて選択可能です。軽さを最優先したいなら41Wh、大容量で長時間駆動を求めるなら57Wh、といった形で使い方に応じた最適なカスタマイズが可能です。
バッテリーはネジ留め式で、裏蓋(ボトムカバー)を外せば比較的簡単にアクセスできる構造。長期間使用してバッテリーが劣化しても、PC本体を買い替えずにバッテリーだけを交換して延命できるのも大きなメリットです。
特に、電源確保が難しい外出先や現場での作業が多い方にとって、交換性と選択肢の両立は安心材料となります。「軽さ」と「実用性」を高次元で両立した、モバイルPCとして非常に優れた設計です。
冷却性能の大幅向上
ThinkPad X13 Gen 6では、前世代(Gen 5)と比べて冷却ファンが約70%大型化されながら、約20%の軽量化も実現。2025年3月の発表会でも紹介されたこの新設計は、冷却効率と携帯性のバランスを高次元で両立しています。
発表会資料によると、以下のような効果が確認されています。
- パフォーマンス 約10%向上(高負荷作業時でも安定した処理能力をキープ)
- 表面温度 約18%低下(キーボード周辺が熱くなりにくく快適)
- ファンノイズ 約12%低減(静かな環境でも気になりにくい)
また、私自身が実際に日常使用する中でも、快適性の高さを実感しています。たとえば:
- Webサイト閲覧しながらブログの執筆
- 動画視聴(YouTube・Amazon Primeなど)
- PowerPointやWordなどオフィスソフトでの資料・文書作成
- ちょっとした写真編集
といった作業中も、キーボード面の温度は36℃以下に保たれ、ファン音も気にならないレベル。静かなカフェや自宅でも快適に作業でき、長時間の使用でもストレスを感じません。
冷却設計の進化によって、静音性・温度・パフォーマンスが高いレベルでバランスされており、モバイルノートとして非常に完成度の高い1台に仕上がっています。
Wi-Fi 7と5G/LTE対応について

ThinkPad X13 Gen 6は、これまで以上に快適で安定したインターネット環境を実現する、最新の通信規格に対応しています。従来のWi-Fi 6Eよりもさらに高速かつ低遅延なWi-Fi 7(802.11be)をサポートし、将来的にオプションで5G/4G LTE(Sub-6)対応のWWANモジュールも選択可能です。
Wi-Fi 7は最大通信速度が大幅に向上し、複数のバンドを同時に使えるため、テレワークやクラウド利用時でも混雑やラグの影響を受けにくく、ストレスなく作業できます。さらに、32GBメモリを選択した場合はWi-Fi 7対応アダプターに自動的にアップグレードされるため、将来的な環境変化にも柔軟に対応できます。
また、モバイル回線を活用したい方には、WWAN(5G/LTE)モジュールが7月上旬から提供予定となっており、外出先でも安定した高速通信が可能になります。これらの最新通信機能により、ThinkPad X13 Gen 6は、**「どこでも快適に、高速で、安全なネットワーク環境を実現したい」**というユーザーにとって、非常に頼もしい一台となっています。
基本スペック
最新のThinkPad X13 Gen 6は、AI時代に対応したIntel Core Ultraシリーズを搭載し、軽量で堅牢、さらにユーザー交換可能なバッテリーなど実用性にも優れたモデルです。以下に、主要スペックをわかりやすく一覧にまとめました。
基本スペック(クリックすると展開されます)
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro 64bit(他エディション選択可) |
プロセッサー | Core Ultra 7/5(255H, 225H, 265U, 255U, 235U, 225U)※vPro対応モデルあり |
メモリ | オンボード 16GB / 32GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB SSD(M.2, 交換可能) |
グラフィックス | Intel Arc / Intel内蔵グラフィックス(CPU依存) |
ディスプレイ | 13.3型 WUXGA(1920×1200), IPS, 非光沢, ブルーライト軽減, タッチ対応モデルあり |
重量 | 約933g〜 |
本体サイズ | 約299.3 x 207 x 9.85〜17.75mm |
バッテリー | 3セル 41Wh または 4セル 54.7Wh(交換可能) |
駆動時間 | 最大 約13.1時間(動画)/ 約26.1時間(アイドル)※JEITA3.0準拠 |
I/Oポート | USB4 (Thunderbolt 4)×2, USB 3.2 Gen1×1, HDMI, オーディオジャック |
無線通信 | Wi-Fi 6E / Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、WWAN(4G/5G)対応モデルあり |
カメラ | 5MP / 5MP+IR(全モデルにプライバシーシャッター付き) |
セキュリティ | TPM, パスワード各種, ケーブルロック, 指紋センサー(選択可) |
オーディオ | Dolby Atmos, Dolby Voice |
キーボード | フルサイズJIS配列(Copilotキーあり, バックライト選択可) |
ポインティングデバイス | TrackPoint+3ボタンクリックパッド |
カラー | ブラック |
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実機レビュー|使い勝手を徹底検証
ここからは、実際に購入したThinkPad X13 Gen 6の実機の使い勝手やインターフェース構成、外観の仕上がりなど、細部までチェックしていきます。
キーボード・トラックポイント
ThinkPad X13 Gen 6に搭載されているキーボードは、ThinkPadシリーズ伝統のしっかりとした打鍵感と高い入力精度が健在。タイピング中心の作業をするユーザーにとっても、安心して使える完成度の高い仕上がりです。

ThinkPad X13 Gen 6のキーボードは、キーピッチ18.5mmの設計。キーピッチとは、キーとキーの中心間の距離を指し、一般的にフルサイズとされる19mmよりはわずかに狭めです。X1 Carbonなど14インチクラスのフルサイズキーボードに慣れている方にとっては、最初は少し窮屈に感じるかもしれませんが、実際に使ってみると違和感は少なく、すぐに馴染むレベルです。
キーストロークは約1.5mmと、モバイルノートとしてはしっかり確保されています。キーストロークはキーを押したときの沈み込みの深さで、薄型を売りにするノートでは1.1〜1.3mmと浅いものも多く、打鍵感が乏しくなりがちです。本機はしっかりとした押し心地と適度な反発感があり、打ちやすさをしっかりと感じられます。
さらに、ソフトランディング設計(キーが底に当たる衝撃を和らげる構造)を採用しており、長時間の入力でも指が疲れにくいのも特徴。モバイル用途でも妥協のない打鍵感を実現しており、メールや文書作成、ブログ執筆などが快適に行えます。

また、中央のトラックポイント(赤ポチ)も健在で、ホームポジションから指を動かさずにマウス操作ができるため、マウス不要で作業効率が向上します。特にカフェや新幹線など狭い場所での作業では、その便利さを実感できます。

X13シリーズのキーボードは、「薄型・軽量」と「快適なタイピング体験」を両立したThinkPadらしい設計です。文章入力やコーディング、メール処理など、キーボード中心の作業が多い方にも安心しておすすめできる仕上がりです。
インターフェース(I/Oポート)
ThinkPad X13 Gen 6は、薄型・軽量なモバイルノートでありながら、日常業務から出張先のプレゼン、在宅ワークまで対応できる豊富なインターフェースを備えています。外部アダプターに頼らず、直感的に接続できる点もビジネスユーザーには大きな魅力です。
左側面:USB4(Thunderbol 4)x2 &HDMI&音声ジャック
2つのUSB-CポートはUSB4(Thunderbolt™ 4)に対応しており、映像出力・データ転送・充電を1本でこなせます。外付けモニターやストレージ接続、PD充電など、最新周辺機器との高い互換性が魅力です。

HDMIポートを備えており、外部ディスプレイやプロジェクターへの接続もスムーズ。さらにマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックも用意されており、Web会議や音声通話にも困りません。
これらに加えて、カスタマイズ次第でスマートカードリーダーやNano SIMスロットを追加することも可能。モバイルでも“妥協しない接続性”を実現したX13 Gen 6は、出先での生産性を重視するユーザーにも最適です。
右側面:USB 3.2 Gen 1(Powered USB)も搭載
右側にはフルサイズのUSB-Aポート(Powered USB)も搭載。マウスや外付けHDD、USBメモリなど、既存のUSB機器もそのまま接続でき、モバイルPCでも拡張性をしっかり確保しています。

外観チェック

ThinkPad X13 Gen 6は、長年支持され続けてきたThinkPad伝統のマットブラックデザインを継承。落ち着きと品格を感じさせる仕上がりで、ビジネスシーンにもすんなり溶け込む佇まいです。指紋が付きにくい質感も、日常使いでの快適さにつながっています。
筐体にはマグネシウム合金が採用されており、軽さと強度のバランスに優れています。手にしたときのしっかりとした剛性感や、ヒンジやエッジの丁寧な仕上げなど、細部まで配慮されたデザインが魅力です。
また、天板とパームレストにあるThinkPadロゴも、主張しすぎない控えめなあしらいで、全体の洗練された印象を損なうことなく上質さを演出しています。

天板には、カメラとマイクを内蔵したコミュニケーションバーがやや出っ張った形で配置されていますが、これは本体を開く際の指の引っかかりとしても機能しており、デザインと実用性の両立が図られています。
やはりこのモデルも、シンプルさと機能性を美しく融合させた「道具としての完成度の高さ」が光ります。長く使っても飽きが来ず、所有する満足感をしっかりと感じられる一台です。
「箱を開けた瞬間から質の高さを感じる、本物のプロ仕様」という印象は、軽さや高性能と並ぶ大きなアドバンテージです。X13 Gen 6もこの路線を踏襲しており、見た目も中身も“妥協しないモデル”という印象をしっかり伝えてくれます。












ディスプレイの映り・発色・見やすさ
ThinkPad X13 Gen 6は、13.3インチのWUXGA(1920×1200ドット)ディスプレイを搭載。アスペクト比が16:10と縦にやや広いため、Webサイトやドキュメントの表示領域が多く、作業効率が向上します。
ただし、15インチや16インチクラスのノートからの買い替えを検討している方にとっては、画面サイズがやや小さく感じるかもしれません。その分、本体の軽さと取り回しの良さが際立つため、持ち運び重視の方にとっては魅力的なバランスと言えるでしょう。

IPSパネル採用で、視野角も広く、横から見ても色味が崩れません。発色はややナチュラル寄りで、写真や動画の色合いも自然に再現される印象。輝度も十分で、屋内ではもちろん、カフェやコワーキングスペースなど明るい場所でも快適に使用できます。

アンチグレア加工(非光沢)なので、照明や映り込みが少なく、長時間の作業でも目が疲れにくいのも大きなメリット。オフィス作業やブログ執筆、メールチェックなど、日常的な用途にはとても快適なディスプレイです。

カメラとマイクの性能

Web会議やオンライン面接が日常となった今、ノートPCのカメラとマイク性能はますます重要になっています。ThinkPad X13 Gen 6では、約500万画素の高解像度Webカメラ(一部モデルはIR対応)と、ノイズキャンセリング機能付きのデュアルマイクを標準搭載。リモートでも安心してコミュニケーションが取れる構成です。
この500万画素カメラは、従来のHD(約92万画素)やフルHD(約207万画素)を超えるWQHD(2560×1440)相当の解像度に対応。顔の表情や細かい動きまで自然に映し出すため、商談や採用面接のような「第一印象」が重要なシーンでも強みを発揮します。

また、最近増えてきたAIを活用した映像処理(背景ぼかし、オートフレーミング、視線補正など)との相性も良く、500万画素以上のカメラでこそ、これらの機能がより自然に動作します。
加えて、物理カメラシャッターも搭載されており、使用しないときはスライドでレンズを完全に隠せる安心設計。プライバシーやセキュリティ意識の高い方にも最適です。

音声面では、2つのマイクを使ったデュアルマイク構成により、声を広い範囲でクリアに拾いつつ、周囲のノイズはしっかり抑制。話し手の声が明瞭に伝わり、聞き手にストレスを与えにくい仕様となっています。
日常のWeb会議から、大切なプレゼン、採用面接まで——ThinkPad X13 Gen 6は、“映り”と“聞こえ”の両方にこだわる方にこそおすすめの一台です。
ACアダプター
ThinkPad X13 Gen 6には標準で「65W USB-C ACアダプター(2ピン)」が付属していますが、アダプターとケーブルの合計で約253gあり、持ち運びにはやや重たく感じます。本体と合わせると約1179gになり、せっかくの軽量ボディが台無しに…。

特にモバイルワーク中心の方は、小型・軽量な「65W スリム GaNアダプター」の検討がおすすめ。こちらは157gで標準品より約100gも軽くてコンパクトなので、バッグにもすっきり収まります。
購入時にはアダプターの種類を選べるので、自分の使い方に合わせて選択しましょう。
- 65W ACアダプター(2ピン)USB Type-C【標準搭載】
- 65W スリム GaN ACアダプター(+2,200円)
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バッテリー駆動時間 (41 Wh vs 54.7 Wh)
本レビュー機に搭載されているのは、3セル リチウムイオンポリマーバッテリー(41Wh)の構成です。実際にアイドル状態(消費電力約5W)で使用した場合、駆動時間は約8時間程度と、軽作業中心の半日稼働には十分なスタミナを備えています。Youtube 動画視聴では約4時間程度となります。
一方で、さらにバッテリー持ちを重視したい方には、4セル リチウムイオンポリマーバッテリー(54.7Wh)の構成も選択可能です。この場合、各シナリオでの駆動時間はおおよそ1.3〜1.4倍に延び、たとえばアイドル時は約11時間程度、YouTube再生は約5時間半程度になります。
どちらのバッテリーもユーザー自身で交換可能なCRU(Customer Replaceable Unit)仕様となっており、将来的なバッテリー劣化にも柔軟に対応できる点も安心です。軽さを優先するか、長時間駆動を重視するか、用途に合わせた選択肢が用意されているのは大きな魅力です。
充電時間
ThinkPad X13 Gen 6は、付属または対応する65W USB-C ACアダプターを使用することで、急速充電(Rapid Charge)機能に対応しています。この機能を利用すれば、PCの電源をオフにした状態で、約1時間でバッテリー容量の最大80%まで充電することが可能です(※充電時間はバッテリーサイズや周囲温度、使用状況により変動します)。
電源アダプターは、100V〜240V(50Hz〜60Hz)の入力電圧に対応しており、海外出張など多様な環境でも使用可能です。また、出力は最大20V/3.25A(65W)となっており、45Wモデルも利用可能ですが、急速充電を活かしたい場合は65Wの利用が推奨されます。
スピーカーの配置と音質
ThinkPad X13 Gen 6は、キーボード面の左右にステレオスピーカーを内蔵しています。スピーカーが天面に配置されていることで、音がこもりにくく、クリアに耳に届きやすいのが特長です。
主観的な感想にはなりますが、YouTubeで音楽を再生したり、Amazon Primeで映画を視聴した際にも音割れはなく、自然な音の広がりを感じられました。重低音はやや控えめですが、中高音の抜けが良く、声や効果音も聞き取りやすいため、ビデオ会議や動画鑑賞において不満はありません。
モバイルノートとしては十分満足できる音質であり、外部スピーカーなしでも快適にコンテンツを楽しめる実用的なクオリティといえるでしょう。
パフォーマンス(ベンチマーク結果)
続いて、ThinkPad X13 Gen 6の性能をベンチマークで確認していきます。今回レビューしたモデルの構成は以下の通りです。
ベンチマークはインテリジェント・クーリングの電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定して計測しています。
インテリジェント・クーリングとは、ファンの速度・消費電力・本体温度・性能を自動で最適化する電源管理機能です。通常は「自動モード」で動作していますが、タスクバーのバッテリーアイコンからスライダーで「エコ」「バランス」「パフォーマンス」の3つのモードに切り替えることができます。
「パフォーマンス」モードでは、冷却ファンの動作を積極的に高めて、より高いパフォーマンスを引き出す設定となっており、ベンチマーク測定時にはこのモードを利用しています。

CINEBENCHの結果


CPU性能を評価する定番ベンチマーク「CINEBENCH R23」では、マルチコアが8699pts、シングルコアが1724ptsという結果でした。シングルコア性能は第12世代のCore i7-1265Uや第11世代Core i7-1165G7を大きく上回っており、日常作業やブラウジングでは非常に快適です。
一方、マルチコア性能についてはやや控えめな印象もありますが、もともと消費電力を抑えた省電力タイプのCPUとしては十分な性能を発揮しています。
より新しい評価指標である「CINEBENCH 2024」でも計測を実施。シングルコアで100pts、マルチコアで516ptsという結果でした。こちらもシングルコア性能は非常に優秀で、Apple M1 MaxやRyzen 7 5800XといったハイパフォーマンスCPUに迫るスコアを記録しています。


PCMark 10の結果

PC全体の実使用性能を評価する「PCMark 10」では、総合スコアが6312ptsと非常に良好な数値が出ています。
- Essentials(基本操作):9416pts
- Productivity(表計算・文書):9772pts
- Digital Content Creation(画像・動画編集):7418pts
なかでも「アプリ起動」「Web会議」「ブラウジング」などの日常業務に直結するEssentials項目のスコアが高く、非常に快適な操作感が期待できます。軽い画像加工やスライド編集、表計算などのビジネス用途にも十分対応可能です。
Geekbench 6の結果

CPUの総合的な処理性能をチェックできる「Geekbench 6」でもテストを実施しました。結果は以下のとおりです。
- シングルコアスコア:2346
- マルチコアスコア:10423
このスコアは、日常的な作業(Webブラウジング、メール、動画視聴)から、画像加工や軽めの動画編集などまで幅広くこなせる水準です。シングルコアスコアが高いため、ソフトの起動やウィンドウ操作など、レスポンスの良さを体感しやすいのが特長です。
マルチコアスコアについても、これまでのCINEBENCHやPCMarkの結果と整合性があり、Core Ultra 5 225Uが高効率な設計であることを再確認できる結果となりました。
3DMark(Steel Nomad Light)の結果

内蔵GPU性能を測定する定番ベンチマーク「3DMark」において、DirectX 12ベースの軽量グラフィックテスト「Steel Nomad Light」を実施しました。
結果は以下のとおりです。
- 総合スコア:1360
- グラフィックステスト平均FPS:10.07 FPS
このスコアは、内蔵GPU(Intel Arc Graphics)としては標準的な水準で、2DゲームやHD解像度での動画編集、PowerPointや図解作成などのビジュアル作業には問題なく対応できるレベルです。
一方で、フルHD以上の3Dゲームや本格的なGPUレンダリング作業にはやや力不足で、専用グラフィックスを搭載したモデルと比較すると明確な差があります。
それでも、第2世代Core Ultra(Arrow Lake)世代に内蔵されているArc Graphicsは、これまでのUシリーズ統合GPUよりも進化しており、モバイルノートPCの中では比較的高めの描画性能を発揮しています。
CrystalDiskMarkの結果

ストレージ性能もチェックしておきましょう。CrystalDiskMarkでは以下のスコアを記録しました。
- シーケンシャルリード(Q8T1):6909 MB/s
- シーケンシャルライト(Q8T1):4673 MB/s
搭載されていたのはGen4対応のM.2 SSDで、非常に高速な読み書きが可能です。OSの起動やファイルアクセスもストレスなく、快適な作業環境が実現されています。
総評:モバイルノートとしては十分な性能
ThinkPad X13 Gen 6に搭載された Intel Core Ultra 5 225U(Arrow Lake世代) は、実際の使用環境でも非常に快適な動作を見せてくれました。
CINEBENCH R23ではシングルコア1724pts、マルチコア8699pts、R24では100 / 516ptsを記録し、一般的なビジネス作業や軽めのクリエイティブ用途では力不足を感じる場面はほぼありません。シングルコア性能の高さから、アプリ起動やレスポンスに優れ、日常の操作がスムーズに感じられるでしょう。
PCMark 10では総合スコア6312pts、EssentialsやProductivityが非常に高得点で、Web会議、資料作成、表計算など、オフィスワーク全般において安心して使える性能です。
Geekbench 6でもシングル2346/マルチ10423と高スコアを記録し、Core Ultra世代の高効率な設計が実感できます。
SSDはGen4対応で読み込み6909MB/s・書き込み4673MB/sという高速性を誇り、ストレージ周りのストレスも一切ありません。
内蔵GPU(Intel Arc Graphics)の性能も、3DMark Steel Nomad Lightでスコア1360、平均10.07FPSと、あくまで軽量な3D処理に限定されますが、画像編集や動画再生には十分対応できるレベルです。
静音性のチェック
ThinkPad X13 Gen 6は、薄型・軽量モバイルノートながら静音性にも非常に優れた設計となっています。
通常の使用時――たとえばYouTube視聴やWebブラウジング、軽めのPowerPoint・Excel・Wordでの作業といった、一般的なオフィスワークの範囲では、ファンの動作音はほとんど気になりません。耳を近づければわずかに風切り音が聞こえる程度で、図書館やカフェなど静かな場所でも快適に作業できます。
実際、私のようにブログ執筆や画像の軽い編集、ネット検索中心の作業で使う場合は、ファンの音を気にしたことがないほど静かです。
一方で、CINEBENCHや3DMarkなどの高負荷ベンチマーク実行時にはファン音はそれなりに大きくなります。とはいえ音質は低めの風切り音で、耳障りではなく一般的なノートPCよりも控えめな印象です。
全体として、モバイルワーカーやブロガー、学生など、静かな環境で作業したいユーザーにもおすすめできる、優れた静音性を備えた1台です。
表面温度のチェック
ThinkPad X13 Gen 6の発熱について、簡易のサーモグラフィーカメラを用いて実測してみました。


高負荷時(Cinebenchを実行中)ですが、キーボードに熱が集中し、キーキャップ部分では40.8℃程度まで上昇しているのが確認できます。とはいえ、手を置いても「やや温かい」と感じる程度でした。
中負荷時は、WebをしながらWordなどのオフィス作業中(中負荷時)の状態です。
キーキャップの表面温度は最大でも35℃程度にとどまり、体温以下でまったく気になることはありません。長時間タイピングしていても熱を感じることなく、快適に作業できました。
この安定した冷却性能は、内部に搭載された大型ファンとヒートパイプ構造の最適化によるものでしょう。薄型・軽量ボディでありながら、熱のこもりをしっかり抑えている点は大きなメリットです。
高負荷時でも「熱くて触れない」といったレベルにはならず、全体として非常に優れた温度設計がなされている1台といえます。
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内部分解チェック
ThinkPad X13 Gen 6の内部を開けてみると、ストレージ(SSD)、バッテリーのメンテナンス性の高さが印象的です。画像のように、各コンポーネントは無駄のないレイアウトになっており、特にファンが前世代からかなり大型されており静音性が高く、冷却性能が高いです。

換装可能なSSDとバッテリー
ThinkPad X13 Gen 6は、ユーザー自身によるSSDやバッテリーの換装が可能な設計となっています。
中央やや右に配置されたSSDは、汎用性の高いM.2 2280タイプを採用しており、市販のSSDと簡単に交換できます。将来的にストレージ容量を増やしたい場合でも、市販パーツを使ってコストを抑えてアップグレードできるのは大きな魅力です。

また、バッテリーもネジ留め式で交換が可能。41Whと57Whの2種類のバッテリーがあり、自分の使用スタイルに合わせて選択できます。バッテリーが劣化した際も、本体ごと買い替える必要はなく、バッテリーだけ交換できるメンテナンス性の高さが特徴です。

詳しい手順は「ThinkPad X13 Gen 6 ハードウェア保守マニュアル」にて公式にガイドされており、以下のPDFリンクから誰でも確認できます。
自分でメンテナンスしたい人や、長く使いたい人にとって、非常にありがたい設計といえるでしょう。
メモリは交換不可
一点注意したいのがメモリです。メモリスロット(SO-DIMM)は存在せず、キーボード側の基板に直接実装されたオンボードタイプです。後からの増設や交換はできないため、購入時に16GBか32GBを慎重に選ぶ必要があります。
大型ファンで高冷却設計
内部を分解して確認すると、前モデル(ThinkPad X13 Gen 5)と比べて冷却ファンがかなり大きくなっています(製品発表会では70%の大型化)。ヒートパイプを通じてCPUと接続された設計で、冷却効率の向上が図られています。
ファンの大型化により、より少ない回転数で効率よく熱を逃がせるようになり、静音性と冷却性能の両立ができています。
実際の使用においても、負荷のかかる作業時でも表面温度の上昇が抑えられ、ファンの音も気にならないレベルに留まっており、内部設計の改良が快適な使用感につながっていることを実感できます。
左右独立のステレオスピーカー
底面の左右にはスピーカーモジュールが1基ずつ搭載されており、ステレオ出力に対応。音が手前下方向に配置されているため、机に置いたときに反射して自然な広がりのある音を実現しています。
他の13インチThinkPadとの比較
同じ13インチクラスのThinkPadには、前世代のX13 Gen 5、軽量モデルのX1 Nano Gen 3、メインストリーム・ビジネスノートのL13 Gen 5などがありますが、総合的な完成度で見るとX13 Gen 6が最も優れた選択肢と言えるでしょう。
X13 Gen 5からは、最新の第2世代Core Ultraへの対応によって、静音性・パフォーマンス・バッテリー駆動の持ちにおいて確実な進化を遂げています。X1 Nanoは確かに軽量ではありますが、性能や拡張性の面でやや物足りません。L13 Gen 5は安価で拡張性に富むものの、重さやサイズがネックです。
軽さ・性能・保守性・静音性というすべての要素を高水準で満たすのは、やはりX13 Gen 6。どれか一つではなく、すべてをバランス良く求める人にこそ選んでほしい一台です。
X13 Gen 5 (前世代)

前世代のThinkPad X13 Gen 5と比べた際に大きく異なるのが、第2世代Intel Core Ultra(Arrow Lake)への対応です。X13 Gen 6ではNPU(AIエンジン)の処理効率や電力管理の最適化が進み、バッテリー駆動時のパフォーマンス維持や静音性の面で明確な向上が見られました。
また、Gen 5と同様にSSDの換装やバッテリー交換も可能な設計を継承しつつ、ファンノイズの低減と表面温度の抑制が体感レベルで改善されています。
一方で、使用感・キーボードの出来・堅牢性といった“ThinkPadらしさ”は共通しており、Gen 5から買い替えるほどか?という点は使用スタイルに応じて検討が必要です。
X1 Nano Gen3 (2023年)

ThinkPad X13 Gen 6とよく比較される軽量モデルにX1 Nanoがありますが、X1 Nanoは2023年以降、新モデルが発売されていません。現行モデルは第13世代のIntel Coreプロセッサーを搭載しており、最新のCore Ultraには非対応です。
たしかにX1 Nanoは約970g〜と軽量ですが、X13 Gen 6は最小構成で約933gと、軽さの面でもX13 Gen 6に軍配が上がります。さらに、X1 NanoはSSDやメモリの換装ができず、ポート構成もUSB-Cのみと、拡張性に制限があります。
一方、X13 Gen 6は第2世代Core Ultraに対応し、SSD換装や多彩なインターフェースも搭載。軽さ・性能・実用性のバランスに優れたモバイルノートを求めるなら、現時点ではX13 Gen 6の方が有力な選択肢といえるでしょう。
ThinkPad L13 Gen5 (2025)
ThinkPad L13 Gen 5は、コストパフォーマンスを重視したスタンダードモデルです。13.3型のディスプレイを備えつつ、SO-DIMMによるメモリ換装が可能で、SSDもM.2スロット対応で換装可能、と拡張性が高い点が大きな魅力です。
また、L13は約1.3kgとやや重めで、持ち運び用途には不向きな一方で、拡張性や低価格を重視するユーザーには適しています。さらに2025-06-03時点では、最新CPU搭載モデルは約16万~と高いです。
X13 Gen6/X13 Gen5X1 Nano Gen3/L13 Gen5との比較表です!
項目 | X13 Gen 6 | X13 Gen 5 | X1 Nano Gen 3 | L14 Gen5 Intel |
---|---|---|---|---|
CPU | Core Ultra(第2世代 / Arrow lake) | Core Ultra(第1世代 / Meteor Lake) | 13世代Core | 第13世代 Intel Core |
画面サイズ | 13.3型 WUXGA(1920×1200) | 13.3型 WUXGA(1920×1200) | 13型 2K(2160×1350) | 13.3型 FHD / WUXGA |
重量 | 約933g〜 | 約1.12kg〜 | 約970g〜 | 約1.3kg〜 |
サイズ | 約301.7×213.4 mm、約15.95mm | 約305.8×217.06 mm、約15.95mm | 約293.2×208 mm、約14.47mm | 約305.5×218.4mm、約17.6mm |
SSD換装 | 〇(M.2スロットあり) | 〇(M.2スロットあり) | ✕(オンボード) | 〇(M.2スロットあり) |
メモリ | 16GB / 32GB(オンボード) | 16GB / 32GB(オンボード) | 最大16GB(オンボード) | 8GB / 16GB / 32GB(SO-DIMM・換装可) |
拡張性 | USB-A / HDMI / USB-C / SIMスロットあり | USB-A / HDMI / USB-C / SIMスロットあり | USB-C×2 のみ | USB-A / HDMI / USB-C |
バッテリー | 41Wh / 54.7Wh | 41Wh / 54.7Wh | 約49Wh(モデルにより変動) | 約46Wh(構成により変動) |
価格帯 | 約16万~(2025/06/03時点) | 約18万~(2025/06/03時点) | 約20万~(2025/06/03時点) | 約16万〜(2025/06/03時点) |
総合評価・おすすめユーザー
今回レビューしたThinkPad X13 Gen 6は、実際に購入した実機を使用し、外出先にも持ち出して試してみました。スペック面だけでなく、モバイル環境での使い勝手や携帯性、静音性なども含めて確認しています。
よかった点・気になった点
実際に使ってみると、スペック表ではわからない細かな使い勝手や、モバイルPCとしての完成度の高さが見えてきました。以下では、実際の使用感をもとに、特に印象に残ったポイントを「よかった点」と「気になった点」に分けて紹介します。
よかった点 | 気になった点 |
---|---|
◯ とにかく軽い!わずか933gの超軽量設計 バッグに入れても“持っている感覚がほとんどない”ほど軽く、出張や通勤・カフェ作業でもストレスフリー。長時間の持ち運びに最適です。 ◯ バッテリー交換が可能な設計 内蔵バッテリーながら交換用部品の流通があり、長く使いたい人にも安心。自力での交換も比較的容易です。 ◯ SSD交換が可能(M.2スロット搭載) ◯ FANノイズが静かでオフィスでも快適 動画編集やマルチタスク時でも耳障りな高音ファン音がほとんどなく、静音性に優れた設計です。 ◯ 表面温度が低く、膝上でも快適 大型FANにより高負荷時でもキーボード面・パームレストが熱くなりにくく、夏場でも不快感なく使える冷却設計です。 ◯ 堅牢性が高く、持ち歩きでも安心 天板にCFRP(カーボンファイバー)、底面にマグネシウム合金を採用し、MILスペック相当の耐久性を実現。移動や外出先での使用も安心です。 ◯ キーボードとトラックポイントの完成度が高い ThinkPad伝統のタイピング感は健在。打鍵感・精度・キー配置ともに優秀で、TrackPointを使えばマウス不要で快適に操作できます。 ◯ コストパフォーマンスが高い 10万円台でCore Ultra搭載&高品質な筐体を手に入れられるのは大きな魅力。 | ✕ 14インチや16インチからの買い替えだと画面が小さく感じるかも コンパクトさの裏返しで、画面サイズに物足りなさを感じる場面も。作業領域を重視する人は外部モニター併用推奨です。 ✕ バッテリー容量がやや少なめ(41Wh) 軽さ重視の設計ゆえに軽量バッテリーの持ちは控えめ。1日中外で使うには少し不安が残る構成です。バッテリー持ちを重視する方は大型バッテリー(54.7Wh, +1100円)にしましょう。 ✕ キーボードの配列がやや窮屈に感じる 13インチサイズゆえ、キーサイズや配置に若干の圧縮感があります。タイピングに慣れるまでは違和感があるかもしれません。 ✕ 標準ACアダプターは重くてかさばる ACアダプターを持ち歩く機会が多いのであれば、カスタマイズ時に選べる軽いタイプの「65W スリム GaN ACアダプター (2ピン) USB Type-C」にしましょう。 |
こんな人に向いている
X13 Gen6の特徴をふまえて、「どんな使い方をする人に最適な1台なのか?」という観点で考えると、ThinkPad X13 Gen 6が活躍するシーンが自然と見えてきます。次に、このノートPCが特におすすめできるユーザー像をご紹介します。
わずか933gという圧倒的な軽さは、通勤・出張・外出先で作業する人にとって大きな武器。カフェでの執筆や資料整理にも最適で、フットワークの軽い働き方にぴったりです。
ファン音が非常に静かで、発熱も少ないため、カフェ・図書館・会議室などでも周囲を気にせず集中できます。13.3インチという絶妙なサイズ感も、狭いスペースにフィットします。
メイン機は据え置きで、外出時や出張時だけ軽快に使いたい——そんなニーズにぴったり。
メールやOffice作業、Web閲覧などの日常的な業務に最適。価格も手頃で、コストを抑えながら信頼できるビジネスPCを選びたい人におすすめです。
まとめ
ThinkPad X13 Gen 6は、驚異的な軽さと信頼性、そして高いカスタマイズ性を兼ね備えたモバイルノートです。実際に使って感じたキーボードの快適さや、静音性・冷却性能の高さ、さらにはバッテリーやSSDの交換可能な構造など、モバイルPCに求められる要素が非常にバランスよく詰まっています。
一方で、メモリはオンボードで後から増設できない点や、13.3インチという画面サイズに慣れが必要な場面もありますので、構成選びは使用スタイルに応じて慎重に行うのがおすすめです。
軽さ・性能・堅牢性のバランスを求めるなら、X13 Gen 6は非常に有力な選択肢といえるでしょう。出張や外出先での作業が多い方、「軽くて速いThinkPad」が欲しい方には、このX13 Gen 6は間違いなくおすすめの一台です。

X13 Gen6 Intel
13.3インチ/約933g~
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